今日の「聴き比べ」は『ケメ子の歌』です。
１９６０年代後半、「帰って来たヨッパライ」や「受験生ブルース」など、いわゆるコミカルな歌がはやりだし、いろいろな曲が出て来ました。そのなかでもヒットしたのが「ケメ子の歌」でした。「ケメ子」というのは当時柳家小せんが大喜利でよく使っていたギャグのようなものでいした。
この曲を歌ったグループが二組ありました。まだまだグループサウンズも流行っていた頃なので、グループサウンズのパロディのようなところもありました。
作詞・作曲は馬場祥弘です。ただし、歌詞は二組とも違っていたように記憶しています。
作詞・作曲：馬場祥弘
歌：ザ・ダーツ
（セリフ）
それは去年の秋でした 一人の少年が町で会った女の子に恋をしました。 少年は胸をときめかせながら…… そしてついにいったのです。 「好きです」
きのうケメ子に会いました
星のきれいな夜でした
ケメ子と別れた そのあとで
小さな声でいいました
好き 好き 僕はケメ子が好きなんだ
僕はケメ子が好きなのに
ケメ子はなんにもわからない
僕の気持をお星さま
ケメ子に伝えて下さいな
好き 好き 僕はケメ子が好きなんだ
僕はケメ子の夢を見た
お手々つないでハイキング
大きなおむすび十個持ち
ケメ子が八つに僕二つ
好き 好き だけどケメ子が好きなんだ
私の名前はミス・ケメ子
あなたはかがみをもってるの
はきけをもよおすその顔で
私を好きになるなんて
キライ(しょぼん)キライ(しょぼん)
私はあなたがキライです ラララ…………
ザ・ダーツ・バージョンはまじめに歌っています。
ケメ子の唄
作詞・作曲：馬場祥弘
歌：ザ・ジャイアンツ
ある日ケメ子に逢いました
星のきれいな夜だった
ケメ子と別れた その後で
僕は思わず呟いた
好き！ 好き！ ボクはケメ子が大好き
ランララランララ ランラララン
ボクとケメ子のなれそめは
満員電車の片すみに
押され押されてしり合って
それで二人は恋を知り
好き！ 好き！ ボクはケメ子が大好き
ランララランララ ランラララン
ボクとケメ子の休日は
お手々つないでハイキング
大きなおむすび十個持ち
ケメ子が八つにボク二つ
好き！ 好き！ だけどケメ子が大好き
ランララランララ ランラララン
ケメ子と別れて一年目
ケメ子はどこにいるんだろう
ケメ子と別れたそのあとで
私を好きになるなんて
ボクはペチャ子とつき合った
キライ！ キライ！ ボクはケメ子が大好き
ランララランララ ランラララン
こちらはおふざけソングです。
この映像は映画『ケメ子の唄』からの場面ですね。川崎敬三と谷幹一が写っています。踊っているのは多分小山ルミではないでしょうか。
これらの歌にはなんとアンサーソングがありました。
松平ケメ子が歌った『私がケメ子よ』です。
作詞：柳家小せん
作曲：萩原 哲晶
私がうわさのケメ子なの
背中の魅力がバツグンで
ペンタラ ペラリコ イエイ イエイ
ポンタラ ポラリコ イエイ イエイ
熱い目線に かこまれて
スッキリ フラリコ 町の角
スッキリ フラリコ 町の角
待ってた彼氏は ムード派で
ブルーシャトウで抱かれたの（ヘイ）
ペンタラ ペラリコ イエイ イエイ
ポンタラ ポラリコ イエイ イエイ
知りたくないのと 見上げたら
彼氏バッチリ 目をとじた
彼氏バッチリ 目をとじて
ドラマちっとも 進まない
鼻のアタマに キスしてよ（ヘイ）
ペンタラ ペラリコ イエイ イエイ
ポンタラ ポラリコ イエイ イエイ
乙女の祈りは バラバラで
涙ポロリと こぼしたの
涙ポロリと こぼしたら
家つきカーつき 子守つき
はれんち彼氏の プロポーズ（ヘイ）
ペンタラ ペラリコ イエイ イエイ
ポンタラ ポラリコ イエイ イエイ
困っちゃうなで 逃げ出した
私はみんなの ケメ子だもん
ペンタラ ペラリコ イエイ イエイ
ポンタラ ポラリコ イエイ イエイ
この他にもケメ子関連の歌はあったように記憶しています。アングラブームにも乗ってその他のお笑いソングは一時期流行しました。
いい時代でした。
それでは今日はこの辺で。
