今日の「聴き比べ」は『涙の太陽』です。
1965年にエミー・ジャクソンが歌いました。エミーは湯川れい子さんに見いだされたイギリス人で日本名を深津エミといいました。日本コロムビアが洋楽部門のテコ入れのために彼女をスカウトしこの曲を歌わせたのが、見事にヒットしました。
作詞は湯川れい子さんです。クレジットはR.H.Riversです。笑っちゃいます。歌詞も英語です。エレキブームに乗ってエレキサウンドに英語の歌詞、大ヒットでした。
作詞:R.H.Rivers
作曲:中島安敏
Take me, take me, take my heart and all
I was born to be yours
Love me, love me, get me hold me tight
Now I'm crying in a storm
I know that you've got a crasy sports car
Kitty Cris and Ronnie Jully, Nancy and Patsy
Why, why, not me
Take me, take me, take my heart and all
I was born to be yours
Take me, take me, take my hears and all
I was born to be yours
Love me, love me, get me hold me tight
Now I'm crying in a storm
I know that you've got a crasy sports car
Kitty Cris and Ronnie Jully, Nancy and Patsy
Why, why, not me
Take me, take me, take my heart and all
I was born to be yours
そしてこの曲をすぐにミッチーこと青山ミチがカバーしました。カバーというか競作でした。青山ミチは人気歌手でしたが犯罪を繰り返し、いつしか姿を消しました。パンチの効いた歌唱は人気を呼びました。日本語で歌いました。
ギラギラ太陽が 燃えるようには
げしく火を吹いて 恋する心
知っているのに 知らんふり
いつもつめたい あの瞳
なぜ、なぜなの
ゆらゆら太陽は 涙に滲む
ギラギラ太陽が 燃えているのに
冷たく閉ざされた あなたの心
私のものだと 言ったじゃない
信じていいって 言ったじゃない
なぜ なぜなの
みんなみんな嘘なのね
1973年には安西マリアがカバーしてリバイバルヒットとなりました。私などはこのバージョンが馴染み深いです。どこかで聴いたことがある曲だという既視感がありました。安西マリアは魅力的な歌手でしたが、2014年に心筋梗塞で亡くなりました。60歳でした。
それでは今日はこの辺で。