今日の聴き比べは『I Put a Spell on You』です。
何とも薄気味悪い男、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス(Screamin 'Jay' Hawkins)によって書かれ、1956年に自身のアルバム『At Home With Screamin' Jay Hawkins』で発表しました。
私などは当然その頃のことは知る由もありませんでしたが、この曲は非常に気に入っておりましたが、長年オリジナルは聴く機会がありませんでした。しばらく経って聴く機会を得ましたが、やはり気味悪かったです。
彼は元はオペラ歌手を目指していましたが断念しブルースを演奏するようになりました。一方で、ボクサーとしての一面も持っていました。アラスカのミドル級のチャンピョンでした。そんな彼が作った『I Put a Spell on You』がヒットしたのです。ステージでは奇抜な行動をとって人気を得ました。
以後、この曲は多くのミュージシャンにカバーされる名曲となりました。
I Put a Spell on You
by Screamin 'Jay' Hawkins
I put a spell on you
Because you're mine
Stop the things you do
Watch out
I ain't lyin', yeah
I can't stand
No runnin' around
I can't stand
I can't stand No put me down
I put a spell on you
Because you're mine (oh yeah)
Stop the things you do
I ain't lyin'
I love you
I love you
I love you, yeah...
I don't care if you don't want me
I'm yours right now
I put a spell on you
Because you're mine
Screamin Jay Hawkins - I Put A Spell On You
この曲を初めて聴いたのが、たぶんジ・アニマルズ(The Animals)だったと思います。
I Put a Spell On You - The Animals
そのアニマルズを辞めたアラン・プライスがアラン・プライス・セット(The Alan Price Set)として、シングル・リリースしました。アニマルズとは全く趣が違います。これはヒットしました。エリック・バードンとアラン・プライスの差でしょう。
Alan Price Set - I Put A Spell On You 1966 Animals
さらにイギリスからヴァン・モリソン(Van Morrison)率いるゼム(Them)が1966年のアルバム『Them Again』でカバーしました。
1968年にはクリーデンス・クリアーウォータ・リヴァイヴァル(CCR)がファースト・アルバム『CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL』でカバーしました。
Creedence Clearwater Revival - I Put A Spell On You
2005年にはブルース界からバディ・ガイ(Buddy Guy)がアルバム『Bring 'Em In』でカバーしました。ゲストにカルロス・サンタナを迎えています。
Buddy Guy - I Put A Spell On You
他にもたくさんありますが、このあたりで切り上げます。
それでは今日はこの辺で。