今日の「聴き比べ」は1960年代後半に五つの赤い風船が歌った『血まみれの鳩』です。
五つの赤い風船については何度か取り上げています。
彼らの最初のアルバムにこの「血まみれの鳩」は収められました。反戦運動、学生運動華やかなりし頃に、よく歌われた歌です。曲は西岡たかし先生です。
この最初のアルバムは高田渡先生とのカップリングで片面が五つの赤い風船でした。
その後、何度かアルバムに登場しました。
血まみれの鳩
作詞:西岡たかし
作曲:西岡たかし
血まみれの小さな鳩が
私の窓辺に 私にこう聞くんだ
この世界の空に私の休める所はないのでしょうか
どこの空を飛んでもどこの国へ行っても
傷ついたあの叫び声が
私の心をイヤしてくれない
血まみれの小さな鳩が
私の窓辺で日の暮れに死んだ
彼が飛んだお空に平和を見ることもなく
長い旅を続けた
平和を見つけた時も いつわりの平和を見て
雲に隠れて泣いたろう
それでも翼を広げて飛んだのだ
血まみれの小さな鳩が
私の窓辺で死んでしまった今
彼をほうむることより
今のぼくらの世界をみつめることの方が
いつわりの平和の中で あきらめ暮すよりも
まことの平和をつくろう
それがあの小さい鳩のためにも
それがあの小さい鳩のためにも
この曲を高石友也先生も歌いました。
こんな直接的な表現の歌がこの時代にはたくさんありました。
それでは今日はこの辺で。