今日の「聴き比べ」は1968年のグループ・サウンズ、オックスのヒット曲『スワンの涙』です。
GSの曲も随分聴き比べしましたが、今日はあの失神野郎、オックスです。
オックスと言えば『失神グループ』が代名詞のようなグループでした。赤松愛と野口ヒデトの人気は異常なほどで、タイガース、テンプターズと並んでGSの3傑とまで言われるようになりました。ジューリー、ショーケン、ヒデト、です。当初はメンバーが失神していたのですが、そのうち観客が失神するようになりました。
デビュー曲の『ガールフレンド』、続いて『ダンシング・セブンティーン』とヒットを飛ばし、3作目が『スワンの涙』でした。もうこの頃は私の中学生の女子の同級生たちは皆オックスに夢中でした。こちらは渋くサベージやヴィレッジ・シンガーズなどを聴いていました。
その後、赤松愛が突然グループを去ると、オックスの人気も次第に落ちて、やがてGSブームは去りました。赤松愛は赤毛で女の子のような容姿で人気もあったのですが、待遇に不満があったようです。野口ヒデトは真木ひでとと名前を変えて演歌歌手としてデビューしました。あまり売れなかったと思います。
作詞:橋本 淳
作曲:筒美京平
君のすてきな ブラックコート
ふたりで歩く 坂道に
こぼれるような 鐘の音
誰も知らない ふたりの午後は
港が見える 教会の
小さな庭で お話ししましょう
いつか君が 見たいといった
遠い北国の みずうみに
悲しい姿 スワンの涙
(セリフ) 「あの空は あの雲は 知っているんだね。」
離れたくないふたりの午後は
ブラックコーヒー 飲みながら
街のテラスで お話ししましょう
いつか君が 見たいといった
遠い北国の みずうみに
悲しい姿 スワンの涙
オックス OX/スワンの涙 Tears Of Swan(1968年) 視聴No.17
奥村チヨちゃんがカバーしました。
1990年代にGSソングやフォークソングを歌って人気になったMI-KEもカバーしました。
バンドを観て失神するなんて海外の出来事のようでした。