今日の「聴き比べ」は石原裕次郎（裕ちゃん）の『こぼれ花』です。
この曲は裕ちゃんの曲の中でも、私にとってはベスト５に入るほど好きな曲です。
１９６７年の日活映画『夜霧よ今夜も有難う』の挿入歌でした。中学生だったはずです。
アメリカ映画「カサブランカ」をベースにしたムード・アクションです。この映画の中で裕ちゃんがピアノを弾きながら歌っていたと記憶していますが、定かではありません。いずれにしてもこの映画で流れたのは確かで、すごく印象に残りました。タイトル曲の『夜霧よ今夜も有難う』よりこちらです。
浅丘ルリ子さんのなんと美しかったことか。梶芽衣子さんがまだ太田雅子の名前で出演していました。日活ムード・アクションの晩年期でした。
こぼれ花
作詞：萩原 四朗
作曲：上原 賢六
紅(あか)い 野薔薇が ただひとつ
荒野(あれの)の隅に 咲いている
ものみな枯れた 山かげに
風に震えて 咲いている
ちょうど 昨年(きょねん)の いま頃か
泣くなと言えば なお泣いた
あの娘の帯に バラひとつ
咲いていたのを 憶いだす
寒い夕陽が 落ちたとて
荒野の薔薇よ 散るじゃない
お前も俺も こぼれ花
おなじさだめの こぼれ花
紅い 野薔薇が ただひとつ
荒野の隅に 咲いている
ものみな枯れた 山かげに
風に震えて 咲いている
この曲をなんとちあきなおみさんがカバーしています。ちあきなおみさんは今どうしているのでしょう。夫の郷鍈治を亡くし、義兄の宍戸錠も亡くなりました。もう一度本人歌唱を観てみたいです。
杉良太郎も歌っていました。映像は映画『夕陽の丘』ですね。
ついでにちあきなおみさんが同じアルバムで大好きな『赤いハンカチ』もカバーしているので紹介します。以前に書いたように日活ムード・アクションの最高傑作です。
それでは今日はこの辺で。
