今日の「この人の、この1枚」は引き続きボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)です。通算6枚目、実質5枚目のアルバム『スロー・ダンサー(Slow Dancer)』です。日本盤には当時『シスコの顔役』という変なタイトルが付きました。
今度こそという意気込みでプロデュースにモータウン・レコードのジョニー・ブリストルとアレンジャーのH.Bバーナムを起用しました。彼らはミラクルズやジャクソン5を手掛けた名コンビです。
リリースは1974年でした。
その後、理由はわかりませんがジャケットが変更されました。
Side A
1.You Make It So Hard (To Say No)
2.Slow Dancer
3.Angel Lady (Come Just In Time)
4.There Is Someone Else
5.Hercules
Side B
1.Pain Of Love
2.Sail On White Moon
3.Let It Happen
4.I Got Your Number
5.Take It For Granted
Boz Scaggs – vocals, guitar
Bass – James Jamerson, Jim Hughart
Congas – Joe Clayton, King Errison
Drums – Ed Greene, James Gadson
Guitar – David Cohen, David T. Walker, Dennis Coffee, Greg Poree, Jay Graydon, Wah Wah Watson, Orville "Red' Rhodes
Keyboards – Clarence McDonald, Joe Sample, Mike Melvoin, Russell Turner
Percussion, Vibraphone – Gene Estes, John Arnold
プロデュースはジョニー・ブリストル(Johnny Bristol)です。
A3とB3がボズとジョニー・ブリストルの共作。
A5がアラン・トゥーサンの曲。
B1、B2、B4がジョニー・ブリストル。
その他がボズ・スキャッグス。
こうしてみるとジョニー・ブリストルがこのアルバムに及ぼした影響の大きさがわかるというものでしょう。
このアルバムはこれまでのブルース、カントリー、R&B、ソウル、ファンクといった多岐にわたる楽曲からソウル、R&Bが中心になっています。いわばブルーアイド・ソウル・アルバムになりました。
『スロー・ダンサー』はビルボードの81位でプラチナアルバムに認定されました。これまでのことを考えると大健闘です。
レコードの売り上げ以上にボズの西海岸での人気は凄いものがありました。
この後、ボズ・スキャッグスが飛躍するアルバムがいよいよ登場します。それは次回に回します。
You Make It So Hard To Say No - Boz Scaggs (1974)
Boz Scaggs - Angel Lady (Come Just In Time)
それでは今日はこの辺で。