Flying Skynyrdのブログ

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映画『モンテッソーリ 子どもの家』を観る

先日のキネ旬シアターはモンテッソーリ 子どもの家』でした。

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監督:アレクサンドル・ムロ

声の出演:向井理本上まなみ

製作:2020年 フランス 2021年 日本公開

 

イタリアの医学博士・幼児教育者のマリア・モンテッソーリが20世紀初頭に考案した教育方法、モンテッソーリ教育の実際の現場を取材したドキュメンタリー映画です。

モンテッソーリ教育とはマリア・モンテッソーリが1907年に貧困層の子供を対象にした保育施設「子供の家」において導入し、完成させた教育方法です。

 

アンネ・フランクAmazon創立者、ジェフ・ペゾス、Google創立者、サーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジFacebookマーク・ザッカーバーグ、そしてピーター・ドラッガー、日本の将棋棋士藤井聡太などもこの教育方法を受けたそうです。

 

監督のアレクサンドル・ムロが我が娘を育てているときに、ある時、ふと自分のそれまでの教育方法「なんでも娘の好きにさせる」というものが正しいのか、誤っているのか疑問に感じました。そこで、ムロ監督はモンテッソーリ教育の現場を取材することを思いつきました。

 

北フランスの幼稚園でその教育は行われていました。監督は2年3カ月にわたり取材しました。その幼稚園には2歳半から6歳までの園児が28人が通園しています。

 

映画は子供の仕事(活動のことを「仕事」と呼びます)をただひたすら観察します。子供たちは教室に備えてある教具(日常生活で使用するようなもの)を使って好き勝手に仕事をします。教師はある程度の指導をする以外、ほとんど口出しをしません。子供たちは仕事に夢中で教室はいたって静かです。年長の子は年少の子に教えたりもします。仕事が終わればちゃんと片付けもします。「危ない!」とか「ダメ!」とかいう否定的な言葉は一切ありません。

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子供を好きなようにさせれば自然に自主性が生まれ、成長していく。教育とは「観察」である、という言葉そのものです。3歳から6歳まで子供の集中力は天才に匹敵する集中力を持っていると言います。その集中力は体を動かすことによって生まれます。この集中力を利用した教育方法がモンテッソーリ教育の基本のようです。ですから6歳までの教育が非常に重要になるというのです。

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監督は自分の教育方法が間違っていなかったことを確信します。ただ、実際に家庭の中で危ない場面や子供が言うことを聞かないときに何も言わずにいられるかというと難しいかもしれませんね。

なお、日本でもこの教育を受けられるスクールがあるようです。

 

私などはこのような教育があることなど全然知りませんでした。すでに子育てが終わってしまった身としては、「はは~ん、そうなのか」と感心するばかりで、これからの役には立ちそうもありません。

 

ただ、一方で教育というものの恐ろしさも感じ取りました。国家が6歳ごろまでの教育で子供を思うように育てられるということです。戦前の教育がそうだったように、これからもそのようなことが起こらないとは限りません。そのようなことが起こらないことを祈るばかりです。

 


映画『モンテッソーリ 子どもの家』予告編

 

それでは今日はこの辺で。