昨夜、ジェリー藤尾さんの訃報が飛び込んできました。81歳でした。先日、このブログの『聴き比べ』で「遠くへ行きたい」を書いたばかりだったので驚きました。
ジェリー藤尾さんといえば私の子供の頃の印象は強面のおじさんというイメージでしたが、当時人気歌手だった渡辺トモコさんと結婚したというので驚いた記憶があります。
映画では黒澤明監督の『用心棒』が有名ですが、私は石原裕次郎と共演した『銀座の恋の物語』が思い出されます。そして、歌は『遠くへ行きたい』でしょう。
波乱万丈の人生でした。ハーフであることでの差別からかヤクザまがいのところまで身を落としましたが音楽によって見事に立ち直りました。喧嘩は強かったようです。
心よりご冥福をお祈りします。合掌。
さて、今日の「聴き比べ」は『22才の別れ』です。
1975年、伊勢正三がかぐや姫解散後に結成したデュオ、『風』で大ヒットした曲ですが、元々はかぐや姫時代に正やんが作った曲で、アルバム『三階建ての詩』に収録されていた曲です。
私にとっても非常に思い出深い曲でした。
22才の別れ
作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三
あなたに「さよなら」って言えるのは今日だけ
明日になって またあなたの暖い手に触れたら
きっと言えなくなってしまう
そんな気がして…
私には 鏡に映ったあなたの姿を 見つけられずに
私の目の前にあった幸せに すがりついてしまった
私の誕生日に 22本のローソクをたて
ひとつひとつが みんな君の人生だねって言って
17本目からはいっしょに火をつけたのが
きのうのことのように…
今はただ 5年の月日が永すぎた 春といえるだけです
あなたの 知らないところへ嫁いでゆく 私にとって
森昌子も歌っていました。
苦い思い出がよみがえりました。
それでは今日はこの辺で。