今日の「この人の、この1枚」は1969年リリースのアルバート・キング(Albert KIng)と オーティス・ラッシュ(Otis Rush)のカップリング・アルバム『Door To Door』です。
オーティス・ラッシュについては以前書いていますので、今日はアルバート・キングのことを少し書いてみます。
B.B.キング、フレディ・キング(Freddie King)と並んで3大キングと呼ばれたアルバート・キング。左利きのギタリストでした。
1923年ミシシッピ州インディアノーラの生まれ。本名はアルバート・ネルソン。独学でギターを学びます。本格的な音楽活動は1950年頃からでした。当時移住していたアーカンソー州のオセオラのクラブのバンドのメンバーになり活動しました。数年後、インディアナ州ゲイリーに引っ越し、ジミー・リード等と活動を共にします。この時は彼はドラムで参加していました。ジミー・リードがギターです。この頃、B.B.キングにあやかってアルバート・キングを名乗ります。
1953年、パロット・レコードに初めてのレコーディングをします。「Your Merry Way / Bad Luck Blues」でした。その後、ボビン・レコードと契約し3年間で8枚のシングルをリリースしました。「Don't Throw Your Love on Me So Strong」はヒットしました。この頃のアルバートはジャンプ・ブルースっぽい曲が多かったです。その後はメジャーなスタックス・レコードと契約し、人気ブルース・マンへと成長しました。白人ブルース・ロッカーたちとの交流も深くなり、フィルモアへの出演も果たしました。またゲイリー・ムーアの『Still Got The Blues』にもゲスト参加しました。
1992年、69歳で亡くなりました。
このアルバムには1953年のパロット時代の貴重な録音が収められています。これはパロットからチェスが買い取ったものです。
そしてオーティス・ラッシュのナンバーはこれまた貴重な1960年にチェス・レコードに録音された6曲が収められています。
A1 Searching For A Woman –Albert King
A2 Bad Luck –Albert King
A3 So Close –Otis Rush
A4 Howlin' For My Darling –Albert King
A5 I Can't Stop –Otis Rush
A6 Won't Be Hangin' Around –Albert King
A7 I'm Satisfied –Otis Rush
B1 All Your Love –Otis Rush
B2 You Know My Love –Otis Rush
B3 Merry Way –Albert King
B4 Wild Woman –Albert King
B5 Murder –Albert King
B6 So Many Roads –Otis Rush
B7 California Blues –Albert King
それでは今日はこの辺で。