先日のキネ旬シアターは『おーい、応為』でした。

原作:飯島虚心 『葛飾北斎伝』、杉浦日向子 『百日紅』より『木瓜』『野分』
監督・脚本:大森立嗣
出演:長澤まさみ、髙橋海人、大谷亮平、篠井英介、寺島しのぶ、永瀬正敏
製作:2025年 日本
江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の娘で自らも浮世絵師として活躍した葛飾応為の生涯を描いたドラマです。
原作は飯嶋虚心の『葛飾北斎伝』と杉浦日向子の漫画『百日紅』の中の『木瓜』と『野分』。
北斎の娘、お栄はある絵師に嫁ぎますが、その夫の絵をバカにしたせいで離縁されます。行くところのないお栄は止む無く北斎の元へ出戻ります。北斎は嫌がりますが、お栄はお構いなしに居座ります。お栄は絵を描き始め、その才能を認められ、父娘であり師弟としての二人の生活が始まります。

二人の住まいは貧乏長屋で、部屋は画材だらけで散らかり放題。家事は何もできないお栄ですが、絵の才能は父親譲り。北斎からいつも「おーい、おーい」と呼ばれていることから『応為』という名をもらい、画業に邁進するのです。

それから20年、北斎と応為は長屋の火事をきっかけに、北斎が描き続ける『富士』へと向かいますが・・・。
恥ずかしながら北斎の娘が応為という絵師だったことも知りませんでした。ましてや北斎のことも浮世絵師だったということぐらいで、どんな人物だったのかも知りませんでした。こんな貧乏長屋に暮らしていたのかとか転居好きだったとか享年90歳まで生きたとか、はじめて知ることばかりでした。
映画の後半、ふたりの暮らしは、ただただ絵を描く為だけに生きているという鬼気迫るものがありました。ただし、応為の男勝りの性格は表現されていましたが、どのような作品を描いたのか、またどのような評価を得ていたのかが今一つわかりませんでした。できれば北斎と応為の作品の数々を映画の中で観たかった気がします。
北斎の死後、応為の行方はわからなかったそうです。

それでは今日はこの辺で。