Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

この人の、この1枚 『アーテンション(Artension)/Phoenix Rising』

アメリカのネオ・クラシカル、プログレッシヴ・メタルバンドの『アーテンション(Artension)』のそもそもは、ウクライナ出身のキーボード・プレイヤー、ヴィタリ・クープリ(Vitalij Kuprij,key)とスイス出身のギタリスト、ロジャー・スタッフルバッハ(Roger S…

映画『突然炎のごとく』を観る

今日のキネ旬シアターは【華麗なるフランス映画特集】の最後の作品です。 『突然炎のごとく』です。 監督:フランソワ・トリフォー 原作:アンリ=ピエール・ロシェ 主演:ジャンヌ・モロー、オスカー・ウェルナー、アンリ・セール 制作:1962年 フラン…

オランダの哀歌 『エレジー(Elegy)』

HM/HRがオルタナ・グランジ攻勢で苦戦を強いられていた1990年代前半に、オランダからCDデビューしたエレジー(Elegy)は正に日本人受けする、その名の通りメロディアスなバンドでした。 エレジーの結成は古く、1982年とも1986年とも言われています…

哀愁ロックンロール! 『ヘラコプターズ(The Hellacopters)/By The Grace Of God』

数あるヘラコプターズ(The Hellacopters)のアルバムの中でも、この『By The Grace Of God』が特にお気に入りです。とにかく楽曲のカッコよさの一言に尽きます。 ヘラコプターズはスウェーデンのロックンロールバンドです。とにかくロックンロール一筋です。…

スウェーデン・メタル 『ドリーム・イーヴル(Dream Evil)/The Book Of Heavy Metal』

ドリーム・イーヴル(Dream Evil)はスウェーデンのヘヴィ・メタルバンドです。 1999年、イン・フレイムスやアーチ・エネミー、ハンマーフォールなど多くのメタルバンドのプロデュースをしているフレドリック・ノルドストローム(Fredrik Nordström,g,key)…

アメリカン・ハードだ! 『ブレットボーイズ(Bulletboys)/Bulletboys』

ブレットボーイズ(Bulletboys)は1986年にロサンゼルスで結成されたアメリカン・ハードロック・バンドです。 メンバーはマーク・トリエン(Marq Torien,vo)、ミック・スウェダ(Mick Sweda,g,vo)、ロニー・ヴェンセント(Lonnie Vencent,b,vo)、ジミー・ドア…

映画『エヴァの匂い』 & 『太陽はひとりぼっち』を観る。

昨日のキネ旬シアターは先週に引き続き【華麗なるフランス映画特集】です。またまた2本観てしまいました。 まず1本目は『エヴァの匂い』です。 監督:ジョセフ・ロージー 原作:ジェームズ・ハドリー・チェイス 音楽:ミシェル・ルグラン 主演:ジャンヌ・…

『リトル・ウィリーズ(The Little Willies)』 再び

ノラ・ジョーンズで思わぬ出会いをした『リトル・ウィリーズ(The Little Willies)』のセカンドアルバムをやっぱり入手してしまいました。 lynyrdburitto.hatenablog.com lynyrdburitto.hatenablog.com 前作から6年のブランクを経てリリースされたセカンドア…

皆に愛されたよ! 『ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)/Warren Zevon』

1976年、当時雨後の筍のようにシンガーソングライターのデビュー盤が発売されていました。その中で際立っていたのがウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)でした。 正確に言うと、デビュー盤ではなく彼の場合は2枚目のアルバムでした。ファーストアルバム…

正体不明の男 『ハース・マルティネス(Hirth Martinez)』

学生時代の頃、確か1970年代の半ば頃だったと思いますが、中古レコード屋さんで何気なく見た変なジャケットにちょっと気を惹かれ、裏を見てみたら、なんとザ・バンドのロビー・ロバートソンのプロデュースと書かれているじゃないですか。これは買わねば…

ポール・サイモン・ソング・ブック『Simon Before Garfunkel 』

1955年、ポール・サイモンは14歳で幼馴染のアート・ガーファンクルと『トム&ジェリー』というデュオを組み、1958年にはヒット曲まで出しました。 1964年には『サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)』という名でファーストアルバム『…

また、相次ぐ訃報 橋本忍 常田富士男 生田悦子

最近、訃報記事ばかり書いているような気がします。 今日も超大物脚本家であり映画監督の橋本忍氏の訃報が入りました。 脚本家の橋本忍といえば何といっても黒澤明とのコンビです。とくにデビュー作の『羅生門』はいきなりベネチア国際映画祭のグランプリを…

渋いぞ! 『ジューシー・ルーシー(Juicy Lucy)/Get a Whiff a This』

イギリスのブルースロック・バンドのジューシー・ルーシー(Juicy Lucy)の結成は1969年のことでした。 当時、イギリスでも既に多くの先鋭的なロックバンドが出現し、ジャズ界でも新しい波が押し寄せてきていました。 そんな中、イギリスのテレビがロック…

日本人ですか? 『ローニン(Ronin)/浪人(Ronin)』

何やら訳の分からないバンド名『ローニン(Ronin)』は1970年代の中ごろからは引っ張りだこになったギタリストのワディ・ワクテル(Waddy Wachtel,g,vo)とこれまた人気セッションミュージシャンのダン・ダグモア(Dan Dugmore,g,steel)、それに同じくセッシ…

映画 『昼顔』&『太陽がいっぱい』を観る

今日のキネ旬シアターは2本続けて観てしまいました。1日2本観るのは久しぶりです。2本観たと言っても2本立てとは違います。料金は2本分です。なんとも世知辛い。昔はよく2本立て、3本立て、オールナイトは5本立てとかをよく見ていましたが、今そんな…

ニルソン(Harry Nilsson)からランディ・ニューマン(Randy Newman)へ

私がランディ・ニューマン(Randy Newman)を知ったのは、先日のフレッド・ニールと同じくハリー・ニルソンの『ハリー・ニルソンの肖像(Harry)』というアルバムでした。この中に「サイモン・セッズと踊る熊」という変わった歌があって、その作者がランディ・ニ…

うわさの男 『フレッド・ニール(Fred Neil)/Evrybody's Talkin'』

私がフレッド・ニール(Fred Neil)の名を初めて知ったのは、高校生の時に映画『真夜中のカウボーイ』の中で歌われていた「うわさの男」がひどく気に入って、歌っていたハリー・ニルソンのLP『ハリー・ニルソンの肖像』を買った時でした。当然ニルソンが作っ…

アウトローじゃない! 『アウトローズ(Outlaws)/戦慄のアウトローズ(Outlaws)』

南部のバンドらしからぬ南部のバンド『アウトローズ(Outlaws)』です。 アウトローズの結成は古く、遡れば1964年にフランク・ギドリー(Frank Guidry)によって結成されました。その時のメンバーにはヒューイ・トーマソン(Hughie Thomasson,g,vo)とフランク…

ヒット・チャートの常連客 『スリー・ドッグ・ナイト(Three Dog Night)』

ローラ・ニーロの記事を書いていたら、久しぶりにスリー・ドッグ・ナイト(Three Dog Night)の名前を思い出しました。 スリー・ドッグ・ナイトはダニー・ハットン(Danny Hutton,vo)、チャック・ネグロン(Chuck Negron,vo)、コリー・ウェルズ(Corry Wells,vo)…

映画『哀しみのトリスターナ』を観る

今日のキネ旬シアターは『哀しみのトリスターナ』でした。 監督:ルイス・ブニュエル 主演:カトリーヌ・ドヌーブ、フランコ・ネロ、フェルナンド・レイ 制作:フランス、イタリア、スペイン 1970年 キネマ旬シアター【華麗なるフランス映画特集】の中の…

ニューヨークの妖精 『ローラ・ニーロ(Laura Nyro)/Her Greatest Hits』

ローラ・ニーロ(Laura Nyro)は1947年にニューヨークでジャズ・トランぺッターの父親とクラシック好きの母親の娘として生まれました。幼いころからジャズやゴスペルなど黒人音楽に親しんで育ちました。14歳の時には4人の男子とロックンロールを演奏し…

映画『モリのいる場所』を観る & 訃報 加藤剛さん

今日のキネ旬シアターは『モリのいる場所』でした。 監督:沖田修一 主演:山﨑努、樹木希林 制作:日本 2018年公開 日本の画家、熊谷守一の晩年のある一日を描いた作品です。熊谷守一は約30年間ほとんど家を出ることなく過ごしたらしいです。ただひた…

遅すぎなかったよ! 『キャロル・キング(Carole King)/つづれ織り(Tapestry)』

世の中に名盤と呼ばれるアルバムは数多くありますが、その中でもこれは間違いなく1970年代の名盤に選ばれるであろうアルバムだと思います。 『キャロル・キング(Carole King)/つづれ織り(Tapestry)』です。 私がキャロル・キングを知ったのは1970年…

うつろな愛は?『カーリー・サイモン(Carly Simon)/Carly Simon's Greatest Hits』

ジェイムス・テイラーに続いては、昔彼の奥方だったカーリー・サイモン(Carly Simon)です。 カーリー・サイモンは1945年にニューヨークで裕福な家庭のもとで生まれました。父親はクラシックのピアニスト、母親は歌手でした。 1964年には姉のルーシー…

苦悩の果てに 『ジェイムス・テイラー(James Taylor)/Sweet Baby James』

今日の『この1枚は 』はジェイムス・テイラー(James Taylor)の2枚目のアルバム、ジェイムス・テイラーの名を知らしめた、ワーナー移籍後第1弾のアルバム『Sweet Baby James』です。 彼は1948年にボストンで生まれました。父親は医師、母親は結婚する…

惜しまれる早世 『ジム・クロウチ(Jim Croce)/去りし男の伝説(Photographs & Memories(His Greatest Hits))』

今や伝説と化してしまった男、ジム・クロウチ(Jim Croce)。彼がこの世に残したのは実質上3枚(自主制作と夫婦デュオアルバム除く)のソロアルバム。そして愛妻のイングリッドと息子のエイドリアンでした。 ジム・クロウチは1943年、フィラデルフィアに…

ピート・タウンゼントに見初められた『サンダークラップ・ニューマン(Thunderclap Newman)』

たった1枚、歴史的名盤と呼ばれたアルバムを残して消えたサンダークラップ・ニューマン(Thunderclap Newman)。 メンバーはジョン・スピーディ・キーン(John "Speedy" Keen,vo,ds)、アンディ・サンダークラップ・ニューマン(Andy "Thunderclap" Newman,p)そ…

この人の、この1枚 『ロビン・トロワー(Robin Trower)/魂のギター(Bridge of Sighs)』

ジミ・ヘンドリックスに憑りつかれた男、ロビン・トロワー(Robin Trower)はイギリスはロンドンに1945年に生まれました。 小さい頃からB.Bキングやオーティス・ラッシュなどのブルース・ギタリストに憧れていました。 1963年にゲイリー・ブルッカー…

桂歌丸 逝く! & 日本サッカー惜敗 !

とうとう桂歌丸師匠が逝ってしまいました。酸素吸入の管を装着しながらの高座は痛々しいものがありましたが、その心意気には感服させられたものでした。 歌丸と言えば笑点です。笑点の初代大喜利メンバーです。初代メンバーで生き残っているのは林家こん平だ…

映画『花咲くころ』を観る

今日のキネ旬シアターは『花咲くころ』でした。 監督:ナナ・エクチミシヴィリ、ジーモン・グロス 主演:リカ・バブルアニ、マリアム・ボケリア 制作:2013年ジョージア(グルジア)、ドイツ、フランス 日本公開2018年 2015年からジョージアと表…