Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚 『アーテンション(Artension)/Phoenix Rising』

アメリカのネオ・クラシカル、プログレッシヴ・メタルバンドのアーテンション(Artension)』のそもそもは、ウクライナ出身のキーボード・プレイヤー、ヴィタリ・クープリ(Vitalij Kuprij,key)とスイス出身のギタリスト、ロジャー・スタッフルバッハ(Roger Staffelbach,g)の出会いから始まります。この2人が『Atlantis Rising』と名乗ってプロジェクトを組み、そのデモテープを「Sharpnel」の社長マイク・ヴァ―ニーに聴かせたところ、気に入りアメリカに呼び寄せ、バンドを編成することを提案しました。

マイク・バーニーは早速メンバーを集めました。ヴォーカルには後にロイヤル・ハントのヴォーカリストになるジョン・ウェスト(John West,vo)、ベーシストにEdwin Dareのケヴィン・チャウン(Kevin Chown,b)、ドラマーにイングヴェイ・マルムスティーンにいたマイク・テラーナ (Mike Terrana,ds)を選任しました。

 

こうして集められたメンバーは『アーテンション』と名乗り、1996年からレコーディングを開始しました。

そして同年ファーストアルバム『Into the Eye of the Storm』をリリースします。

ヴィタリの超絶キーボードにジョン・ウェストの抜群のヴォーカルで、ネオクラの新星現ると、日本でも話題になりました。

 

翌年、セカンドアルバムPhoenix Rising』がリリースされます。

 

01..Area 51

02.Through The Gate

03.Valley Of The Kings

04.Blood Brother

05.Into The Blue

06.Phoenix Rising

07.Forbidden Love

08.The City Is Lost

09.Goin' Home

10.I Really Don't Care

 

プロデュースはマイク・バーニー(Mike Varney)です。

 

ファーストからさらにパワーアップし、プログレッシヴ感が強くなったような感じです。速弾きキーボードに速弾きギター、それに陰のあるヴォーカル。カッコいいことこの上なしです。

実は私はプログレッシヴ・ロックなるものは苦手でして、ロックに夢中になり出した高校生の頃にプログレッシヴ・ロックが流行り出しました。回りはみんなプログレに夢中です。こちらはひたすらハードロック、ブルースロック、フォークロック、カントリーロックとマイナー路線を歩きます。

というのは、当時よくピンクフロイドやイエスキング・クリムゾンなどの特集をFMラジオで特集していましたが、大体において途中で眠くなって寝てしまいます。

それと回りが騒ぐと、却って距離を置きたくなるという変な性質もあって、プログレとはあまり縁がありませんでした。もちろんピンク・フロイドもイエスもクリムゾンも義理で1枚位は買うのですが、最後まで聴かないうちに寝てしまいます。ピンク・フロイドもやっぱりサイケの方が好きですし。

というわけで、HM/HRでもプログレ・メタルというとちょっと手を出しづらかったのですが、ロイヤル・ハントやドリーム・シアターなどを聴いていると満更でもないと思い直し、プログレ・メタルも聴くようになったという次第です。眠くなりません(同じプログレメタルでも『Shaow Gallery』などのように本格的プログレになると眠くなります)。

その流れでこのアーテンションにも巡り合いました。アーテンションの中でもこのアルバムが一番好きです。

ドラマティックでメロディアスで、しかも演奏力、歌唱力は抜群ですから悪い訳はないです。ハードロックといっても十分です。

 

この後、リズムセクションが変わり、ベースがジョン・オンダー (John Onder,b)、ドラムがシェーン・ガラース(Shane Gaalaas,ds)になってサードアルバム『Forces of Nature』がリリースされます。

 いい曲もありますが、セカンドが良すぎたせいか印象が薄いです。

 

翌2000年には4枚目のアルバム『Machine 』がリリースされます。

今度こそと期待しましたが、失速です。悪くはないのですが期待が大きすぎるのでしょうか。この年からジョン・ウェストはロイヤル・ハントとの掛け持ちになります。

 

ということで私のアーテンションはここで終わります。

 

バンドは引き続き2004年までに3枚のアルバムをリリースしています。

『acred Pathways』『New Discovery』『Future World』です。

  

 

安い中古盤でも見つけたら買おうかと思っているのですが、お目にかかりません。

 


Artension - Into The Blue


Phoenix Rising - Artension


Artension Valley Of The Kings

 


Artension - Goin' Home

 

それでは今日はこの辺で。