Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚 『SRC/ Black Sheepl』

だいぶ後になってから知ったバンド、SRCです。

SRCとはScot Richard Caseの略です。

SRCの前身はデトロイトのバンド、フュージティヴズ (The Fugitives)でメンバーはグレン・クアッケンブッシュ(Glenn Quackenbush,organ)ゲイリー・クアッケンブッシュ(Gary Quackenbush,g)EGスコット・ウィリアムソン(EG Clawson,ds)にティーヴ・ライマン(Steve Lyman,g,vo)、それにChosen Fewsスコット・リチャードソン(Richard Richardson,vo)とイギリス人のロビン・デイル(Robin Dale,b)が加わってバンド名をスコット・リチャード・ケースが誕生します。

そして1968年にバンド名をSRCに変更しファーストアルバム『SRC』をリリースします。

このアルバムの中からのシングル「Black Sheep」サイケデリック・ロックの傑作として評価されました。

ここでロビン・デイルがバンドを脱退、代わりにアル・ウィルモット(Al Wilmot)が器用されました。

そして1969年にセカンドアルバム『Milestones』がリリースされます。

Up All Night」がシングルカットされました。このアルバムは絶賛されましたが、商業的には成功しませんでした。スティーヴ・ライマンはアルバム完成前にバンドを追い出され、ゲイリー・クアッケンブッシュもバンドを去りました。代わりのギタリストはレイ・グッドマン(Ray Goodman,g)になりました。

 

1970年にサードアルバム『Traveler's Tale』がリリースされます。 

このアルバムはサイケデリックからプログレに移行したようなアルバムでした。しかしこのアルバムも芳しくなく、レイ・グッドマンはバンドを去りました。キャピトルも契約を打ち切りました。

 

それでもバンドはリチャード・ハダッド(Richard Haddad,b)を加入させ、4枚目のレコーディングを始めました。しかしこれはしばらくの間陽の目を見ることはありませんでした。

バンドは名前を『Blue Sceptre』と変えて、活動を続けますが全く売れず、遂には解散に至りました。

 

そんな彼らの3枚のアルバムのコンピレーションが2000年になって発売されました。『Black Sheepl』です。

 

01.Black Sheep (45 Version)

02.Interval

03.Checkmate

04.Daystar

05.Morning Mood

06.Eye Of The Storm

07.Refugeve

08.I Remember Your Face

09.My Fortunes Coming True

10.Paragon Council

11.Turn Into Love

12.Our Little Secret

13.Marionette

14.Street Without A Name

15.No Secret Destination

16. Up All Night

17.By Way Of You

18.Midnight Fever

19.Black Sheep (LP Version)

 

ファーストから6曲、セカンドから7曲、サードから3曲、シングルのみが3曲とバランスよく選曲されています。

 

初期はザ・フープリティ・シングスなどガレージ風で、次第にプロコル・ハルムのようにオルガンをフィーチャーしてサイケデリックな音になっていき、さらにプログレッシヴなロックにと変わっていきます。

 

デトロイトといえばMC5やストージス(The Stooges)など、いわゆるデトロイト・ロックと呼ばれるカテゴリーがあるくらいにロックが盛んな土地ですが、このSRCも彼らに引けを取らないバンドでしたが、どうも今一つ成功には至りませんでした。何が足りなかったのでしょうか。

 

 


SRC "Black Sheep" (Album Version)


SRC - Up All Night


SRC "Morning Mood"

 

それでは今日はこの辺で 。