Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

佐渡山豊『ドゥチュイムニイ』の思い出

大学生生活を始めた頃、いつものように四畳半の下宿でラジオの深夜放送(DJは吉田拓郎だったと思う)を聴いていると佐渡山豊という沖縄出身のフォークシンガーの歌う『ドゥチュイムニイ』という曲が流れてきました。 これは衝撃的でした。出だしは沖縄の方言…

この人の、この1枚 『サニー・ランドレス(Sonny Landreth)/South of I-10』

スライドギターの名手サニー・ランドレス(Sonny Landreth)は1951年、ミシシッピ州の生まれです。 彼は10歳の頃トランペットを習い始めましたが、エルヴィス・プレスリーのギタリスト、スコッティ・ムーアのギターに感動し、ギターを習い始めました。チ…

映画『鈴木家の嘘』を観る

昨日のキネ旬シアターは『鈴木家の嘘』でした。 監督:野尻克己 主演:岸部一徳、原日出子、木竜 麻生、加瀬 亮 制作:2018年 日本 良かれと思ってついた嘘が騒動を巻き起こす、そんなドラマです。 ある日、鈴木家の長男・浩一(加瀬亮)が突然首吊り自殺…

浅川マキ、もう一丁

以前に浅川マキのレコード『灯ともし頃』を「この1枚シリーズ」で紹介しましたが、CD時代になってからの浅川マキについては、彼女の総集編ともいうべきベストアルバム『DARKNESS』シリーズが1995年から1997年までにⅠからⅢまで発売されました。2…

懐かしい、裸足の女王『カルメン・マキ』

先日、雑誌か新聞か忘れましたが、カルメン・マキについての書かれているのを読みました。懐かしさが込み上げました。 彼女の姿をテレビで初めて観た時は衝撃的でした。1969年だったと思います。長い髪にジーンズ、そして何といっても裸足の姿です。そし…

ピーター・トーク(Peter Tork) 逝く!

モンキーズ(The Monkees)のベース、オルガン、ヴォーカル担当だったピーター・トーク(Peter Tork) の訃報記事が本日掲載されました。2月21日に亡くなったようです。77歳でした。2009年には腺様嚢胞がんの診断を受け闘病していました。モンキーズも…

怨歌 『梶芽衣子 全曲集』

映画俳優が続いたところで今日もやってしまいます。今日は女優です。 梶芽衣子は本名の太田雅子で日活の清純派女優として18歳でデビューでしましたが、いまいち人気が出ませんでした。私はファンでした。きりっとした顔が好きでした。本人はこの時代は不遇…

原田芳雄のブルース『ゴールデン☆ベスト』

松田優作につられて、原田芳雄も買ってしまいました。 原田芳雄も大ファンで映画も随分観ました。印象に残っているのは『反逆のメロディ』などの日活ニューアクション時代の作品や『赤い鳥逃げた』『竜馬暗殺』などなど、そして最後の作品『大鹿村騒動記』も…

松田優作のブルース『Hardest Night Live』

『太陽にほえろ』の「ジーパン刑事」で一躍有名になった松田優作。その『太陽にほえろ』のラストシーンの「なんじゃ、こりゃ!」が忘れられません。 その後も映画『人間の証明』『殺人遊戯』『蘇える金狼』などアクションスターとして活躍しましたが、その後…

岡林信康の、これが演歌だ!

岡林信康が「フォークの神様」のレッテルから逃れ、1971年『俺らいちぬけた』を発表してから、中津川近くの田舎、さらには京都府綾部市の過疎村に移り住むようになり、農耕生活を始めました。 その間、レコード会社をCBSソニーに変え、アルバム『金色…

映画『私は、マリア・カラス』を観る

今日のキネ旬シアターは『私は、マリア・カラス』でした。 監督:トム・ボルフ 主演:マリア・カラス、アリストテレス・オナシス、ファニー・アルダン 制作:2017年 フランス この映画は「20世紀最高のソプラノ歌手」と言われたマリア・カラスの知られ…

静謐なるかな『カウボーイ・ジャンキーズ(Cowboy Junkies)/The Trinity Session』

カウボーイ・ジャンキーズ(Cowboy Junkies)などと、凄い名前がついていますが、その中身はいたってシンプルです。 カウボーイ・ジャンキーズは1985年にアラン・アントン(Alan Anton,b)とマイケル・ティミンズ(Michael Timmins,g)、ピーター・ティミンズ(…

アイドルだった『リック・デリンジャー(Rick Derringer)』

リック・デリンジャー(Rick Derringer)は1960年代半ばから自身のポップ・バンド、マッコイズ(The MaCoys)のギタリスト兼ヴォーカリストで活躍しました。その容姿からアイドル的存在でした。このマッコイズは「ハング・オン・スルーピー」というナンバー…

アリソン・ムーラー(Allison Moorer)の『Down to Believing』入手

アリソン・ムーラー(Allison Moorer)の8枚目のスタジオ・アルバム、通算9枚目のアルバムを入手しました。2015年のリリースです。 アリソンについては以前にも取り上げています。 lynyrdburitto.hatenablog.com 9枚目のアルバムは『Down to Believing…

この人の、この1枚 『パット・トラヴァース(Pat Travers)/Crash And Burn』

カナダ出身のブルース・ハード・ロック・ギタリスト、パット・トラヴァース(Pat Travers)です。 10代前半からギターを習っていた彼は、ジミ・ヘンドリックスの公演を観てミュージシャンになる決心をしました。それから地元でバンドを組んで演奏するように…

映画『未来を乗り換えた男』を観る

今日のキネ旬シアターは『未来を乗り換えた男』でした。 監督:クリスティアン・ペツォールト 原作:アンナ・ゼ―ガース「トランジット」 主演:フランツ・ロゴフスキ、パウラ・ベーア、ゴーデハート・ギーズ 制作:2018年 ドイツ・フランス ドイツの作家…

天国への階段?『スピリット(Spirit)』

2014年になって、なんとレッド・ツェッペリンの「天国への階段(Stairway to Heaven)」が盗作だとして訴えられたというニュースがありました。訴えたのはランディ・カリフォルニアの遺産管財人です。 ランディ・カルフォルニアは元スピリット(Spirit)のメ…

デビー・デイヴィーズ(Debbie Davies) 勘違い

すっかり書いた気になっていたデビー・デイヴィーズ(Debbie Davies)、振り返ってみたら書いていませんでした。何たる勘違い。 最近、新たに彼女のアルバムを入手したので、改めて書いてみたいと思います。 デビ―・デイヴィーズは1952年のロサンゼルス生…

久しぶり、『デイヴ・メイソン(Dave Masnon)/26 Letters ~ 12 Notes』

本当に、本当に久しぶりにデイヴ・メイソン(Dave Mson)のスタジオアルバムを買いました。2008年発表ですから、既に10年が経過しています。その間、ライヴアルバムは購入して聴いていましたが、彼自身このアルバムは約21年ぶりのスタジオアルバムでし…

ブルー・アイド・ソウル『ラスカルズ(The Rascals)』

ブルー・アイド・ソウル(Blue-Eyed Soul)というとラスカルズと言われるくらい、そのカテゴリーの代表選手になったラスカルズ(The Rascals)です。 ラスカルズは1964年にヤング・ラスカルズ(Young Rascals)としてニュージャージーで結成されました。 メン…

この人の、この1枚 『サンタナ(Santana)/天の守護神(Abraxas)』

誠に遅ればせながら、カルロス・サンタナ(Carlos Santana)率いるサンタナ(Santana)です。 特別な理由があって遅れたわけでもなく、あまりにメジャーなので取り上げるのをちょっと躊躇っていました。 元々は1966年に結成され、その頃はサンタナ・ブルース…

ザ・バーズ(The Byrds) 8枚組CD の正体は!

毎日のように届くAmazonからのメールにザ・バーズ(The Byrds)の8枚組CDが発売されたとのお知らせがありました。 またしても未発表音源が発売されたのか、と思って値段も3300円と8枚組にしてはお手頃だったので、たいして調べもせずに(といっても輸…

この人の、この1枚 『コマンダー・コディ(Commander Cody)/And His Lost Planet Airmen』

コマンダー・コディ(Commander Cody)ことジョージ・フレイン(George Frayne)が1967年に結成したのが、『Commander Cody And His Lost Planet Airmen』という長ったらしい名前のアメリカのカントリーロック・バンドです。 メンバーは コマンダー・コディ(…

これぞ隠れた名盤『L.A.Getaway』

ジャケットには3人の名前と『L.A.Getaway』というタイトルが記されただけのアルバムです。 Side A 1.Bring It To Jerome 2.It's Your Love 3.Long Ago 4.Craney Crow 5.The Promised Land Side B 1.Ole Man Trouble 2.Eyesight 3.L.A. Getaway 4.Big City 5…

この人の、この1枚 『ニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins)/The Tin Man Was A Dreamer』

ロック・ピアニスト、キーボード奏者の最高峰、バンドメンバーとしてまたセッションマンとして60年代~90年代を通して活躍した男、ニッキー・ホプキンス(Nicky Hopkins)です。 1944年のイギリスのロンドン生まれです。ピアノは3歳から習い始めまし…

この人の、この1枚 『ロスト・ゴンゾ―・バンド(The Lost Gonzo Band)/ Thrills』

昨日紹介したジェリー・ジェフ・ウォーカー(Jerry Jeff Walker)と密接な関係を持つバンド、ロストー・ゴンゾ・バンド(The Lost Gonzo Band)です。 密接な関係というのは、ジェリー・ジェフ・ウォーカーが1973年にコンサートを開くためにバンドのメンバー…

この人の、この1枚 『ジェリー・ジェフ・ウォーカー(Jerry Jeff Walker)/ Great Gonzos』

名曲「ミスター・ボージャングル(Mr.Bojangles)」の作者、ジェリー・ジェフ・ウォーカー(Jerry Jeff Walker)です。 私がこの曲を知ったのは、高校生の頃、ハリー・ニルソン(Harry Nilsson)のアルバム『ハリー・ニルソンの肖像(Harry)』を聴いた時でした。い…

この人の、この1枚 『エレクトリック・フラッグ(The Electric Flag)/ A Long Time Comin'』

マイク・ブルームフィールド(Michael Bloomfield,g)がポール・バーターフィールド・ブルース・バンド(Paul Butterfield Blues Band)を脱退してから、バリー・ゴールドバーグ(Barry Goldberg,key)やニック・グレイヴナイツ(Nick Gravenites,vo,perc)など古く…