カウボーイ・ジャンキーズ(Cowboy Junkies)などと、凄い名前がついていますが、その中身はいたってシンプルです。
カウボーイ・ジャンキーズは1985年にアラン・アントン(Alan Anton,b)とマイケル・ティミンズ(Michael Timmins,g)、ピーター・ティミンズ(Peter Timmins,ds)、マーゴ・ティミンズ(Margo Timmins,vo)の3兄弟がカナダで結成したバンドです。
ジョン・ティミンズはバンド発足前に抜けました。
マーゴは参加する気はありませんでしたが、マイケルがどうしても女性ボーカルが欲しいということで説得され、参加しました。
彼らはトロントで小さなガレージを借り独自のスタジオにしました。演奏を始めると隣近所からクレームが来ました。ガレージのすぐ隣は他人の家です。これで彼らは小さな音で演奏しなければと考えました。
そしてファーストアルバム『Whites Off Earth Now!!』は1986年にリリースされました。
このアルバムは彼ら独自のレーベルでカナダでしか発売されませんでした。
楽曲は1曲を除いてすべてカバー曲です。大半がブルースナンバーです。ブルース・スプリングスティーンの曲も入っています。しかもこれは1本のマイクで録音されました。
1988年にセカンドアルバム『The Trinity Session』がリリースされます。
01. Mining for Gold
02.Misguided Angel
03.Blue Moon Revisited (Song For Elvis)
04.I Don't Get It
05.I'm So Lonesome I Could Cry
06.To Love Is to Bury
07.200 More Miles
08.Dreaming My Dreams with You
09.Working on a Building
10.Sweet Jane
11.Postcard Blues
12.Walkin' After Midnight
参加ミュージシャンは
ジョン・ティミンズ(John Timmins,g,vo)
キム・デスチャンプス(Kim Deschamps,pedal steel,slide,dobro)
ジェフ・バード(Jeff Bird,fiddle,harmonica,mandolin)
スティーブ・シーラー(Steve Shearer,harmonica)
ジャロ(Jaro Czwewinec,accordion)
プロデューサーはピーター・ムーア(Peter Moore)です。
このアルバムは全米の26位を記録しました。シングルのヴェルヴェット ・アンダーグラウンドのカバー「Sweet Jane」は全米の5位になりました。その他多くの高い評価を受けました。
このアルバムはトロントの聖トリニティ教会で録音されました。
マーゴのアカペラで始まります。スローなナンバー多く、静かに静かに進みます。静かなカントリー・フォークといった感じです。マーゴのヴォーカルは何とも言えないいい味を出しています。特に夜聴くのにはうってつけです。カウボーイ・ジャンキーズのアルバムの中では一番のお気に入りです。
カウボーイ・ジャンキーズはこの後もコンスタントにアルバムを出し続けています。中でも私が気に入っているのは19992年の『Black Eyed Man』と1993年の『Pale Sun, Crescent Moon』あたりでしょうか。
長い夜にお勧めです。
To Love is to Bury Cowboy Junkies Trinity Session
Cowboy Junkies - Blue Moon Revisited
それでは今日はこの辺で。