Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年の映画、ベスト5 並びに御礼

今年もいよいよ今日で終わります。ということで、今年劇場で観た約60本の映画の中で記憶に残っている映画を5本ほど選んでみました。テレビ放送やDVDは除きます。映画はやはり劇場で観たいですね。 なにしろ記憶力の低下が著しく、感動しても次々と忘れてい…

ブリティッシュロックの正統後継者 『オーシャン・カラー・シーン(Ocean Colour Scene)』

1989年に結成された『オーシャン・カラー・シーン(OCS)』は、それ以降のブリットポップ界をリードしたオアシス(Oasis)やマニック・ストリート・プリーチャーズ(Manic Street Preachers,マニックス)とともにブリティッシュロックの正統派そして後継者とし…

アメリカ的なイギリスのバンド 『デラミトリ(Del Amitri)』

イギリスはグラスゴー出身の、オルタナバンド『デラミトリ』です。1980年代の中ごろにデビューし、アメリカのカントリー、フォークミュージックを積極的に取り入れた、当時のイギリスではちょっと変わった存在でした。以前にちょっとだけ触れています。 …

オアシスのライバルだった『シェッド・セヴン(Shed Seven)』

1994年、『ニルヴァーナ』のカート・コバーンの自殺によって、グランジブームの終息を迎え、ブリットポップブームが到来し、ブラー、オアシスが一気にイギリスロック界の頂点に昇りつめようとしていた頃、オアシスの強力なライバルとして登場してきたの…

この人の、この1枚 『テン・イヤーズ・アフター(Ten Years After)/イン・コンサート(Undead)』

1960年代末当時、超速弾きギターで一世を風靡したアルビン・リー率いるテン・イヤーズ・アフター(T.Y.A)を憶えている人はどのくらいいるでしょうか。ウッドストック・フェスティバルの映画でもそのギター速弾きの雄姿は観れました。 彼らの2枚目のアル…

この人の、この1枚  『よしだたくろう/青春の詩』

吉田拓郎が「よしだたくろう」と名乗っていた頃のアルバム。実質的に彼のファーストアルバムになります。正確には自主制作盤『古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう』がありますが、名義は広島フォーク村になっていますので、よしだたくろう名義…

この人の、この1枚  『五つの赤い風船/フォークアルバム第1集』

高校生の頃、当時流行っていた政治集会なるものに参加すると、必ず歌われた歌があります。今でも憶えているのは「We Shall Overcome」、「友よ」、そして「遠い世界に」でした。その「遠い世界に」を歌っていたのが、西岡たかし率いる「五つの赤い風船」(以…

この人の、この1枚 『高石友也フォークアルバム第2集/高石友也』

フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」と高石友也の「受験生のブルース」を聴いた時の衝撃は忘れられません。高石は立教大学の学生でした。 まだ中学生だったと思いますが、深夜放送で聴いた時は、翌朝学校で評判になっていました。その後次々と…

この人の、この1枚  『高田渡/ごあいさつ』

高田渡を初めて聴いたのは確か「自衛隊に入ろう」という曲でした。1960年代も後半、学生運動華やかなりし頃、高校生だった私は、高石友也、岡林信康、五つの赤い風船などの反戦歌、いわゆるプロテストソングをよく聴いていましたが、この高田渡の「自衛…

映画『ドリーム』を観る

今日のキネ旬シアターは『ドリーム』でした。 監督:セオドア・メルフィ 主演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・L・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケビン・コスナー 制作:アメリカ、2017年公開 この映画は東西冷戦の中、宇宙開発競争で米ソがし…

映画『野生のエルザ』を観る

昨日の自宅シアターは『野生のエルザ』でした。またまた懐かしい映画で恐縮です。これも高校生の頃、当然ロードショウではなく2番館で観たと思われる映画で、若干記憶に残っています。当時、動物映画をわざわざ観に行くはずもなく、何かとの同時上映だった…

アメリカン・メロハー 『コート・イン・ジ・アクト(Caught In The Act)~ギルド・オブ・エイジス(Guild Of Ages)』 そして『アックス(Axe)』

アメリカでは珍しいメロハー・バンド、『コート・イン・ジ・アクト』です。オルタナ・グランジブームがまだまだ健在だったころにデビューし、日本やヨーロッパでも結構な人気を得たバンドです。 メンバーは ダニー・マルティネズ(Danny Martinez,g,vo) アン…

退院後の3カ月検診

退院してほぼ3カ月。毎月検診していますが、今日は3カ月目の検診日でした。 レントゲン、CTとも全く異常なしとのこと、一安心です。 ただ以前のように歩けなくなっているのが心もとないです。少し歩くと息があがります。 以前、医師に聞いたところ、それ…

『マイケル・モンロー(Michael Monroe)』と幻の『エルサレム・スリム(Jerusalem SLim)』

今日CD棚から見つかったのは、1980年代に活躍したフィンランドのHM/HRバンド、ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)のヴォーカリスト、マイケル・モンローがハノイ・ロックス解散後に結成したバンドが『エルサレム・スリム』です。 これを買ったのは、確か…

映画『シェルブールの雨傘』を観る

今日のキネ旬シアターは『シェルブールの雨傘』です。 もう何度観たかわからないくらい観ている映画を、またまた観てしまいました。 なんとキネ旬シアターで上映したのです。どういう風の吹き回しか、ジャック・ドゥミ―とカトリーヌ・ドヌーヴの特集をしてい…

アメリカン・ハードロック 『ウィンガー(Winger)』

1980年代の末頃、アリス・クーパーのバンドにいた、キップ・ウィンガーとポール・テイラーが中心となって結成されたバンドです。 正式メンバーは キップ・ウィンガー(Kip Winger,vo,b) ポール・テイラー (Paul Taylor,g,key) レブ・ビーチ(Reb Beach,g) …

映画『母よ、』を観る

今日紹介する自宅シアターは『母よ、』です。 監督:ナンニ・モレッティ 主演:マルゲリータ・ブイ 、ナンニ・モレッティ、ジョン・タトゥーロ 制作:イタリア、フランス 2016年公開(日本) イタリアの名匠ナンニ・モレッティ監督作品です。本人も兄役…

この人の、この1枚 『デラニ―&ボニー(Delaney & Bonnie)/オリジナル・デラニ―&ボニー(Accept No Substitute )』

アメリカ南部音楽の発展に大きく寄与したデラニ―・ブラムレットとボニー・ブラムレット夫妻のデュオ・グループ、デラニー&ボニ-(通称デラボニ)。 デラニーはロスアンゼルスでバンド活動、ボニーはアイク&ティナ・ターナーのバックヴォーカルグループな…

この人の、この1枚 『ジェシ・エド・デイヴィス(Jesse Ed Davis)/ジェシ・デイヴィスの世界(Jesse Davis !)』

1970年頃、クラプトンがデラニ―&ボニーのツアーへ参加したり、デレク&ドミノスを結成したり、またジョー・コッカーとレオン・ラッセルの活躍などなどでアメリカ南部の音楽が俄然注目を浴び、スワンプミュージックなどと呼ばれるようになってきました。…

映画『人生はシネマティック!』を観る

昨日のキネ旬シアターは『人生はシネマティック!』でした。 監督:ロネ・シェルフィグ 主演:ジェマ・アータートン、サム・クラフリン、ビル・ナイ 制作:イギリス 2017年公開 監督はデンマーク出身の女性監督です。 舞台は1940年のイギリス・ロン…

ブリティッシュ・ハードの伝導者 『ジ・アンサー(The Answer)』

2000年に北アイルランドで結成された『ジ・アンサー』はまさに70年代のブリティッシュハードロックを継承しつつ、ブリティッシュロック界に新たな可能性を見出した気鋭のバンドです。 メンバーは以下の通りです。 コーマック・ニーソン(Cormac Neeson,…

史上初の牝馬3冠 『メジロラモーヌ』

1986年(昭和61年)の牝馬クラシックはメジロラモーヌ一色になりました。 デビューは3歳(現在の2歳)10月の東京の新馬戦でした。ダート1400メートル戦。血統の良さ(モガミ✖メジロヒリュウ)と調教タイムの良さから、圧倒的1番人気に支持さ…

映画『はじまりの街』を観る

今日のキネ旬シアターは『はじまりの街』でした。 監督:イバーノ・デ・マッテオ 主演:マルゲリータ・ブイ、アンドレア・ピットリーノ、バレリア・ゴリノ 制作:2016年・フランス・イタリア、日本公開2017年 夫ののDVから逃れてローマからトリノ…

シンザン最後の傑作 ミホシンザン

1985年(昭和60年)の牡馬クラシック戦線はシンザン産駒、ミホシンザンに注目が集まりました。 ミホシンザンの初戦は4歳(今でいう3歳)の1月中山1600メートル戦でした。2着に9馬身差の圧勝で、早くも素質の片鱗を見せました。続いて2戦目は…

『スティーヴン・パーシー(Stephen Pearcy)』と『アーケイド(Arcade)』

ラット(Ratt)がすったもんだの末、解散となって、スティーヴン・パーシーが元シンデレラ(Cinderella)のフレッド・コウリーと結成したバンド、それがアーケイドです。1992年のことです。 集まったメンバーは スティーヴン・パーシー(Stephen Pearcy,vo,g,…

アメリカン・ハードの王道 『テスラ(Tesla)』

1980年代半ば、L.Aメタルの全盛期もやや後退気味の頃登場したのが、『テスラ』です。L.Aメタルの範疇に入れるのもちょっと気が引けるぐらいに、アメリカン・ハードロックの王道を突っ走るグループです。1994年の最初の解散までについて書いてみたい…

2年連続3冠馬 シンボリルドルフとミスターシービーの対決

1984年(昭和59年)、中央競馬会はこの年から重賞にグレード制を導入しました。八大競争をはじめ宝塚記念、ジャパンカップ、エリザベス女王杯、それにマイル戦の安田記念、マイルチャンピョンシップ、それと3歳馬の朝日杯3歳ステークスと阪神3歳ス…

遂に出た!3冠馬 ミスターシービー

1983年(昭和58年)はセントライト、シンザンに次ぐ史上3頭目、戦後2頭目、19年ぶり、そして父内国産馬としては初めての3冠馬の誕生に沸きました。 ミスターシービーは前年1982年11月の東京でデビューしました。もちろん圧勝でした。ミスタ…

『アンディ・デリス(Andi Deris)』と 『ピンク・クリーム69(Pink Cream 69)』

ジャーマンメタルの雄、ハロウィン(Helloween)の3代目のヴォーカリスト、アンディ・デリスがハロウィン加入前に結成したバンドがピンク・クリーム69(PC69,ピンキーズ)です。 結成メンバーは アンディ・デリス(Andi Deris,vo) アルフレッド・コフラー(Alf…

不思議な2冠馬 カツトップエースと悲運な名馬 サンエイソロン

1981年の牡馬3冠レースは不思議な結果に終わりました。1冠目の皐月賞はトライアルのスプリングステークスを1番人気で勝ったサンエイソロンが有力視されていましたが、レース前日に繋靱帯炎を発症し出走取り消しになり、大混戦ムードになりました。 案…