1980年代の末頃、アリス・クーパーのバンドにいた、キップ・ウィンガーとポール・テイラーが中心となって結成されたバンドです。
正式メンバーは
キップ・ウィンガー(Kip Winger,vo,b)
ポール・テイラー (Paul Taylor,g,key)
レブ・ビーチ(Reb Beach,g)
ロッド・モーゲンスタイン(Rod Morgenstein,ds)
の4人です。
ロッドは元ディキシー・ドレッグス(Dixie Dregs)のメンバーです。
1988年にアトランティックからファーストアルバム『Winger』をリリースします。
このアルバムのヒットにより、ウィンガーは多くのHM/HRファンの人気を集めました。
1曲目からノリノリのハードロック。かと思えばメロディアスな「Without The Night」や「Headed for a Heartbreak」。そしてなんといっても私にとっての、とっておきはジミヘンの「Purple Haze」です。ゲスト参加のフランク・ザッパの息子ドゥイージル・ザッパとのギター・バトルです。ややハスキーなキップのヴォーカルもいいです。
アメリカではプラチナディスクを獲得します。日本ではゴールドディスクを獲得します。
1990年にセカンドアルバム『In the Heart of the Young』をリリースします。
このアルバムもヒットし全米で15位まで進出しました。2作連続のプラチナディスク獲得、日本ではまたもゴールドディスクを獲得します。
前作の延長線上のアルバムで、この頃はこういう音が流行ったな、ってつくづく感じさせてくれます。6曲目の「 In the Day We'll Never See」はなかなかの名曲です。
この後、ポール・テイラーがツアーに疲れ、脱退します。
残った3人は1993年、サードアルバム『Pull』をリリースします。
ポール・テイラーが不在となった、このサードアルバムは賛否の別れるアルバムとなりました。当時のオルタナ・グランジのブームに影響された内容になっています。前作までのハードロック路線からは1歩退いたようです。それでもかつてのウィンガーを彷彿とさせる楽曲もあり、それなりに楽しめますが、売り上げ的には失敗作だったようです。このアルバムではレブ・ビーチとキップ・ウィンガーの共作がほとんどの楽曲を占めています。
この後、バンドは解散します。そして、多くのHM/HRバンドが解散後、再結成したように、ウィンガーも2001年に再結成しました。ジョン・ロスが加わり5人となって再スタートを切りました。
その後、メンバーの変動もありましたが現在も活動中です。
WINGER - 06. IN THE DAY WE'LL NEVER SEE
それでは今日はこの辺で。