Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

映画『気狂いピエロ』を観る ー キネ旬シアター

先日のキネ旬シアターは気狂いピエロでした。

 

監督:ジャン=リュック・ゴダール

出演:ジャン=ポール・ベルモンドアンナ・カリーナ

製作:1965年  フランス・イタリア 1967年  日本公開

 

先日亡くなったジャン=リュック・ゴダールを追悼して彼の代表作『気狂いピエロ』が上映されました。

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もう数えきれないくらい観た映画です。それでも今回観るのは何十年か振りでした。

若い頃にゴダール等の映画に凝って夢中で観ていた頃は、映画の場面やセリフの隠された意味などを自分ながらに解釈し、仲間と議論するのが楽しみでした。

あれから何十年、今回はそのようなこともなく、ただ懐かしく、ゆったりと流れに任せて映画を楽しみました。映画を観始めて半世紀以上経って、小難しい理屈を並べて解ったような気になっているよりも、映画はこのように楽しむのもありなんだ、ということにたどり着いたような気がします。これも歳のせいですね。

映画を観ている間、まだ生意気でいきがっていた若い頃の自分の姿が走馬灯のように浮かんできて、ただただ懐かしかったのです。

ベルモンドもカッコいい! カリーナもカッコいい!、そして何度見ても、映像の美しさに感動します。やはりこの映画は傑作です。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ 『悲惨な戦争(Cruel War)』

今日の「聴き比べ」は『悲惨な戦争(Cruel War)』です。

先日、朝日新聞の「天声人語」でウクライナ戦争に関してピート・シーガーの『腰まで泥まみれ』という曲が紹介されました。するとその日、我がブログの中でこの曲を取り上げた記事のアクセス数がトップにランクされました。あれっ、と思ってGoogle検索するとなるほど我が記事が上位の方に出現しました。驚きました。以前にもその様なことが何度かありました。メディアの影響力は大きいものがあることを実感します。ということで今日の「聴き比べ」はその「天声人語」で紹介されたもう1曲『悲惨な戦争』にしました。

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この曲はアメリカのトラディショナル・フォークで起源はアメリカの南北戦争とも独立戦争とも言われています。

この曲が有名になったのはベトナム戦争に対する反戦歌として流行ったころでした。歌ったのはピーター・ポール&マリー(Peter, Paul and Mary,PPM)によってでした。

1962年のデビュー・アルバムに収録され、その後1966年に再録しシングルとして発売するとこれがヒットしました。日本でもフォーク・ソング・ブームに乗っていろいろな所で歌われるようになりました。

 

今年のロシアによるウクライナ侵攻によってこの曲も再び現実味を帯びてきました。何ともやるせない気持ちになります。

 

 

Cruel War

American traditional song

 

The cruel war is raging, Johnny has to fight

I want to be with him from morning 'til night

I want to be with him, it grieves my heart so

Won't you let me go with you?

No, my love, no

 

Tomorrow is Sunday, Monday is the day

That your Captain will call you and you must obey

Your captain will call you, it grieves my heart so

Won't you let me go with you?

No, my love, no

 

 

I'll tie back my hair, men's clothing I'll put on

I'll pass as your comrade as we march along

I'll pass as your comrade, no one will ever know

Won't you let me go with you?

No, my love, no

 

Oh Johnny, oh Johnny, I fear you are unkind

I love you far better than all of mankind

I love you far better than words can e're express

Won't you let me go with you?

Yes, my love, yes

 

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ドリー・パートン(Dolly Parton)も歌っています。

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日本では弘田三枝子さんです。日本語です。

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懐かしや、四角佳子さんです。六文銭出身。拓郎さんの最初の奥さん。丸山圭子さんと一緒に。

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それでは今日はこの辺で。

ゴットハード(Gotthard)の『#13』入手

ゴットハード(Gotthard)『#13』を入手しました。

 

スイスの英雄、ゴットハードの2020年にリリースされた13枚目のスタジオ・アルバムです。今のところの最新盤です。

ティーヴ・リー(Steve Lee)が悲運の死を遂げてから10年。後任として加入したニック・メーダー(Nic Maeder)が頑張っています。

スイスではライヴ・アルバムも含めてアルバムはすべて1位を獲得しています。あい変わらずの人気です。

このアルバムも気持ちいいぐらいのハードロックです。そしてメロディアスなナンバーも随所に散りばめており飽きさせません。

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#13

 

01.Bad News

02.Every Time I Die

03.Missteria

04.10.000 Faces

05.S.O.S

06.Another Last Time

07.Better Than Love

08.Save The Date

09.Marry You

10.Man On A Mission

11.No Time To Cry

12.I Can Say I'm Sorry

13.Rescue Me

ボーナストラック

14.No Time To Cry (Demo Version)

15.I Can Say I'm Sorry (Piano Version)

 

メンバーは

Marc Lynn - Bass 

Hena Habegger - Drums  

Freddy Scherer - Guitar  

Leo Leoni - Guitar

Nic Maeder - Vocals  

 

プロデュースは Leo Leoni, Paul Lani です。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ ジャクソン5(The Jackson 5)の『アイル・ビー・ゼア(I'll Be There)』

今日の「聴き比べ」はジャクソン5(The Jackson 5)『アイル・ビー・ゼア(I'll Be There)』です。

 

ジャクソン5はたぶん初登場です。この曲は彼らにしては珍しくバラード調の楽曲です。1970年の大ヒット曲です。この曲を聴くと高校生時代がよみがえります。

マイケル・ジャクソンの歌唱力には舌を巻きました。

ジャクソン5は1975年にモータウンとの契約関係のいざこざからグループ名をジャクソンズに変更しました。1984年にはマイケルがソロに転向、ジャクソンズは解散状態になります。その後のマイケル・ジャクソンの活躍ぶりは衆知のとおりです。

 

 

I’ll Be There

By  Berry Gordy Jr, Bob West, Hal Davis, Willie Hutch

 

You and I must make a pact

We must bring salvation back

Where there is love, I'll be there (I'll be there)

I'll reach out my hand to you

I'll have faith in all you do

Just call my name and I'll be there (I'll be there)

 

And oh, I'll be there to comfort you

Build my world of dreams around you, I'm so glad that I found you

I'll be there with a love that's strong

I'll be your strength, I'll keep holding on

(Holdin' on, holdin' on, holdin' on) Yes, I will, yes, I will

 

Let me fill your heart with joy and laughter

Togetherness, girl, is all I'm after

Whenever you need me, I'll be there (I'll be there)

I'll be there to protect you (Yeah, baby)

With an unselfish love that respects you

Just call my name and I'll be there (I'll be there)

 

And oh, I'll be there to comfort you

Build my world of dreams around you, I'm so glad that I found you

I'll be there with a love that's strong

I'll be your strength, I'll keep holding on

Hoohoo (Holdin' on, holdin' on, holdin' on) Yes I will, yes I will

 

If you should ever find someone new

I know he better be good to you

'Cause if he doesn't, I'll be there (I'll be there)

 

Don't you know, baby, yeah yeah

I'll be there, I'll be there

Just call my name (I'll be there), I'll be there

Just look over your shoulders, honey! Ooh

I'll be there, I'll be there

Whenever you need me (I'll be there), I'll be there

Don't you know, baby, yeah yeah

I'll be there, I'll be there

Just call my name (I'll be there), I'll be there

Ooh ooh ooh ooh

I'll be there, I'll be there

 

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成長したマイケル・ジャクソン

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マライア・キャリーのカバーです。これも素晴らしい。

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それでは今日はこの辺で。

 

この人の、この1枚 タジ・マハール(Taj Mahal)の『The Real Thing』

今日の「この人の、この1枚」はタジ・マハール(Taj Mahal)『The Real Thing』です。

 

タジ・マハールは黒人ブルースマンとしては珍しくニューヨーク・シティ生まれです。黒人ブルースマンというとシカゴやミシシッピ、テキサスなどの出身が多いのですが、ブルースにあまり馴染みのないニューヨーク生まれというのが彼のブルースに対する感覚が他のブルースマンとちょっと違っているところなのでしょう。

マサチューセッツ大学卒業後にロサンゼルスに移り住みます。そこでライ・クーダー(Ry Cooder)と知り合いグループを結成します。が、すぐに解散し、ソロ活動を始めます。この辺りにブルース一辺倒ではなく白人のロックにも通じる音楽性を持っていたのでしょう。

 

1968年にファースト・アルバム『Taj Mahal』をリリースします。ここにはライ・クーダージェシエド・デイヴィス(Jesse Ed Davis)が参加しています。

 

立て続けにセカンド・アルバムThe Natch'l Blues』をリリースします。ここではアル・クーパー(Al Kooper)も参加しました。

 

1969年に3枚目のアルバム『Giant Step』をリリースします。これは2枚組アルバムでした。

 

そして1971年に発売されたのが『The Real Thing』です。これは1971年2月にフィルモア・イーストで3日連続で行われた行われたライヴの模様を収録したアルバムです。1971年と言えばフィルモア・イーストも絶頂期の頃でウエストと並んで多くのミュージシャンがライヴを行った場所です。

 

ブラス・セクションが4人揃っています。それも全員チューバを演奏するという珍しいバンド構成になっています。他にギターでオーリアンズのジョン・ホール、ピアノでジョン・サイモンらが参加しています。非常に珍しいブルース・アルバムになっています。

 

 

The Real Thing

 

Side A

1.Fishin' Blues

2.Ain't Gwine To Whistle Dixie (Any Mo')

3.Sweet Mama Janisse

4.Going Up To The Country, Paint My Mailbox Blue

5.Big Kneed Gal

6.You're Gonna Need Somebody On Your Bond

 

Side B

1.Tom And Sally Drake

2.Diving Duck Blues

3.John, Ain' It Hard

4.You Ain't No Street Walker Mama, Honey But I Do Love The Way You Strut Your Stuff

 

メンバーは

Taj Mahal – vo, harp,g,banjo

Howard Johnson – tuba , flugelhorn,sax

Bob Stewart – tuba, flugelhorn, trumpet

Joseph Daley – tuba, trombone

Earle McIntyre – tuba, trombone

Bill Rich – b

John Simon – p

John Hall – g

Greg Thomas – ds

Kwasi "Rocky" DziDzournu – congas

 

プロデュースは David Rubinsonです。

 

A-1はブルースマンヘンリー・トーマスの曲

A-6はブラインド・ウィリー・ジョンソン。

B-2はスリーピー・ジョン・エスティス

B-4は18分超の長尺ブルース。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

映画『ベイビー・ブローカー』を観る ー キネ旬シアター

先日のキネ旬シアターは『ベイビー・ブローカー』でした。

 

監督・脚本:是枝裕和

出演:ソン・ガンホ、カン・ドンファンぺ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨン

製作:2022年  韓国

 

是枝裕和監督が韓国でメガホンをとった、赤ちゃんポストにまつわるドラマです。

 

釜山でクリーニング店を営むサンヒョン、実は借金に追われています。彼は赤ちゃんポストがある教会の養護施設で働いているドンスと共に、赤ちゃんポストに預けられた乳児を連れ去り、子供を望む夫婦に斡旋する人身売買をやっていたのです。

 

ある晩、土砂降りの雨の中、若い女性ソヨンが赤ちゃんを赤ちゃんポストの前に置き去りにしました。この様子を車の中から監視していた二人の女性刑事がいました。彼女たちは人身売買を摘発するために現場を見張っていたのです。刑事は置き去りにされた赤ちゃんをポストの中に入れ、再び監視します。一人の刑事が去った彼女を尾行します。

まもなく施設で働くドンスが赤ちゃんをポストから連れ出しました。そしてサンヒョンが赤ちゃんを自宅のクリーニング店に連れ去りました。もう一人の刑事スジンはそれを尾行します。

 

ところが翌日、ソヨンが施設に赤ちゃんを取り戻しに来たのです。そこに赤ちゃんがいないことがわかると警察に電話しようとします。二人は止む無く事情を告白します。彼らは大切に育ててくれる両親を探すのだと言い、ソヨンは疑わしいと思いながらも、二人の義親探しの旅に付いていくことになりました。一方、刑事たちは彼らの後を追うことになるのですが・・・。

 

韓国では赤ちゃんポスト(ボックス)の数が日本より多く、預けられる数は日本とは比べ物にならないほど多いということです。そして赤ちゃんの売買も日常化しているというのが実情です。但し、赤ちゃんポストに預けられた子供やその母親に対する保護、さらに施設に対する運営費用の国の補助は手厚いようです。

 

映画は釜山からソウルへのロードムービーになっています。途中でドンスが育った養護施設に立ち寄り、そこで施設の子ヘジンが同行することになります。この5人の中で血がつながっているのはソヨンと赤ちゃんだけです。その他は赤の他人ですがこの5人がいつの間にか家族のようになっていきます。しかも犯罪を犯した者同士の集団です。ましてやそれぞれが家族を捨てたり、あるいは捨てられた者同士です。それでも家族のような絆が生まれていくのです。

 

これまで是枝監督は「家族」をテーマにした映画を数多く撮ってきました。今回もそのテーマは変わらず、家族とは何かを模索した作品になりました。是枝監督が今回子捨てや新生児の売買を通して「家族」とは何かを描くにあたって、新生児の保護が盛んな韓国を選んだのでしょう。

キーワードは「生まれてきてくれてありがとう」でした。

 

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それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 バディ・ホリーの『Legend』

今日の「この人の、この1枚」はバディ・ホリー(Buddy Holly)『Legend』です。

 

バディ・ホリーが生きていたらロックの歴史は大きく変わったろう、とまで言わせた男ですが、メジャーでの活動期間は僅かに4年足らずでした。その間、オリジナルアルバムは3枚、シングル25枚のリリースでした。死後のコンピレーション・アルバムは数えきれません。

 

バディが飛行機事故で散ったのは1959年2月3日、22歳でした。1953年ごろに友人のボブ・モンゴメリーとバディ&ボブのコンビでラジオ局に売り込みをかけていました。そんな彼らがエルヴィス・プレスリーの前座を務める機会を得たのです。その時、バディはエルヴィスの音楽を聴きショックを受けました。以降、バディはロックンロールに夢中になりました。

 

その後、1956年にデッカ・レコードと契約。数曲をレコーディングするも評判は悪く、1年で契約終了となりました。翌年、コーラル・レコードと契約し、デッカで録音した「ザットル・ビー・ザ・デイ」をレコード化することになったのですが、デッカとの契約上、名前を変える必要に迫られました。そこでグループ名「クリケッツ(The Crikets)」が生まれたのです。そして見事この曲が全米1位になったのです。続けて出された「ペギー・スー」も全米2位になる大ヒットでした。

 

私がバディ・ホリーの名前を知ったのは当然ロックを聴き始めてしばらく経ってからでした。当時はオリジナルアルバムなど見つかるはずもなく、あったとしても高くて手が出ませんでした。ところがコンピレーション・アルバムは腐るほど出ていました。その中から選んだ1枚が今日の『Legend』です。2枚組のレコードで33曲収録です。主だったところはほぼ押さえてあります。

 

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Legend

 

Side A

1.That'll Be The Day

2.I'm Looking For Someone To Love

3.Not Fade Away

4.Oh Boy

5.Maybe Baby

6.Tell Me How

7.Think It Over

8.It's So Easy

 

Side B

1.Peggy Sue

2.Words Of Love

3.Everyday

4.I'm Gonna Love You Too

5.Listen To Me

6.Rave On

7.Well...All Right

8.Heartbeat

9.Early In The Morning

 

Side C

1.Rock Around With Ollie Vee

2.Midnight Shift

3.Love's Made A Fool Of You

4.Wishing

5.Reminiscing

6.Baby I Don't Care

7.Brown Eyed Handsome Man

8.Bo Diddley

 

Side D

1.It Doesn't Matter Anymore

2.Moondreams

3.True Love Ways

4.Raining In My Heart

5.Learning The Game

6.What To Do

7.Peggy Sue Got Married

8.Love Is Strange

 

オリジナルの復刻版としては2枚目のBuddy Hollyが気に入っています。

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それでは今日はこの辺で。