Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ ビートルズの『君はいずこへ(I'm Looking Through You)』

今日の「聴き比べ」はビートルズ(The Beatles)『君はいずこへ(I'm Looking Through You)』です。

 

またしてもビートルズかい!

今日はアルバムラバー・ソウル(Rubber Soul)』からです。レノン=マッカートニー名義ですがポール・マッカートニー(Paul McCartney)の曲です。

かつての恋人、ジェーン・アッシャーとのことを歌った曲です。あまりうまくいかなくなっていた頃のことです。

 

ラバー・ソウル

ラバー・ソウル

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I’m Looking Through You

By Lennon–McCartney

 

I'm looking through you, where did you go?

I thought I knew you, what did I know?

You don't look different, but you have changed

I'm looking through you, you're not the same

 

Your lips are moving, I cannot hear

Your voice is soothing, but the words aren't clear

You don't sound different, I've learned the game

I'm looking through you, you're not the same

 

Why, tell me why, did you not treat me right?

Love has a nasty habit of disappearing overnight

 

You're thinking of me, the same old way

You were above me, but not today

The only difference is you're down there

I'm looking through you, and you're nowhere

 

Why, tell me why, did you not treat me right?

Love has a nasty habit of disappearing overnight

 

I'm looking through you, where did you go?

I thought I knew you, what did I know?

You don't look different, but you have changed

I'm looking through you, you're not the same

 

Yeah, oh, baby, you've changed

Ah, I'm looking through you

Yeah, I'm looking through you

You changed, you changed, you changed, you changed

 

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ボブ・ディランの息子ジェイコブ率いるウォール・フラワーズ(The Wallflowers)がカバーしました。

lynyrdburitto.hatenablog.com

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それでは今日はこの辺で。

 

映画『月』を見る

先日のキネ旬シアターは『月』でした。

原作:辺見庸『月』

監督:石井裕也

出演:宮沢りえ磯村勇斗二階堂ふみオダギリジョー

製作:2023年  日本

 

「相模原・津久井やまゆり園」の大量虐殺事件を題材にした辺見庸の小説を映画化した作品です。監督は『舟を編む』の石井裕也監督。

 

元有名作家だがあることがきっかけで書けなくなった堂島洋子は深い森の奥にあるの重度障害施設で働き始めます。アルバイトをしながらアニメ映像作家を目指す夫・昌平と二人で慎ましい暮らしをおくっています。施設の職員には作家を目指す陽子や絵が上手な青年さとくんらがいます。入所者には視力と聴力がなく動くこともできないきーちゃんがいました。

 

子供を亡くした洋子はそのきーちゃんに親近感を抱くようになりました。ところが施設では入所者に対する暴力が振るわれていました。洋子がそのことを園長に報告するも取り合ってくれません。一方、さとくんも施設内の問題に怒りを抱えていました。その怒りはやがて正義感と使命感となってある行動に移っていくのですが・・・。

 

まだ記憶に新しい津久井やまゆり園の大量虐殺事件。この事件によって障害者施設の実態が少しは明らかになりましたが、本当のところは経験した人でなければわからないのでしょう。この施設で働いていた犯人はやがて「生産性が無い人間は生きてる価値がない」という優生思想に取り憑かれるようになりました。

 

これは明らかな差別意識。ある自民党の女性議員にも同性カップルに対して似たような生産性発言がありました。映画の中のさとくんは「心がない人間は人間じゃない。だから排除する。間違っていませんよね?」と、洋子に問います。洋子は「それは間違ってる」と応えますが、自分の心の中に潜んでいる優生意識を否定できないでいる自分に気が付きます。洋子にも障害児を失くしたという過去があったのです。そして新たに妊娠した子を産むことで悩んでいたのです。

 

先日の映画『正欲』でも性意識に対する差別が描かれていましたが、マイノリティに対する差別意識が心の何処かに潜んでいることは否定出来ないのではないでしょうか。

lynyrdburitto.hatenablog.com

 

さとくんは「あなたに心はありますか?」と入所者に尋ねながら犯行に及びます。まさに使命感に取り憑かれたように次々と実行します。そして達成感に浸ります。原作はどうなっているのかわかりませんが、この犯人を主人公にするとどのような内容になったのでしょう。興味が沸きます。

 

辺見庸の作品はいくつか読んでいますが、この小説は未読でした。彼は小説家ですが、ドキュメンタリーも数多く書いています。おそらく書かずにはいられないという心境で書いたのでしょう。原作ではその犯行シーンがどのように描かれているのかはわかりませんが、映画では残虐なシーンは無かったのがせめてもの救いでした。

 

最初から最後まで重苦しい気分の2時間30分でした。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

 

聴き比べ CSN&Yの『ヘルプレス(Helpless)』

今日の「聴き比べ」はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)『ヘルプレス(Helpless)』です。

 

もう、とっくに「聴き比べ」たかと思っていましたが、まだでした。

この曲はもちろんニール・ヤング(Neil Young)の作詞作曲です。CSN&Yのデビュー・アルバム『デジャ・ブ(Déjà Vu)』に収録されました。アメリカ映画『いちご白書』でも流れましたし、ザ・バンド(The Band)の映画『ラスト・ワルツ』でもニール・ヤングがバンドの連中と歌っています。ジョニ・ミッチェルがバッキング・ヴォーカルで参加。その後も多くのライヴ・アルバムに登場します。

ニール・ヤングは幼少の頃、小児麻痺を罹患していました。その頃のことを歌った歌です。

lynyrdburitto.hatenablog.com

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Helpless

By Neil Young

 

There is a town in North Ontario

With dream, comfort, memory to spare

And in my mind, I still need a place to go

All my changes were there

 

Blue, blue windows behind the stars

Yellow moon on the rise

Big birds flying across the sky

Throwing shadows on our eyes

Leave us

 

Helpless, helpless, helpless

(Helpless, helpless, helpless, helpless)

Babe, can you hear me now?

(Helpless, helpless, helpless, helpless)

 

The chains are locked and tied across my door

(Helpless, helpless, helpless, helpless)

Babe, sing with me somehow

(Helpless, helpless, helpless, helpless)

 

Blue, blue windows behind the stars

Yellow moon on the rise

Big birds flying across the sky

Throwing shadows on our eyes

Leave us

 

Helpless, helpless, helpless

(Helpless, helpless)

Helpless, helpless, helpless

(Helpless, helpless, helpless)

 

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ラストワルツでの映像

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アンプラグド・ライブ

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バフィー・セントメリー(Buffy Sainte-Marie)が1971年『She Used to Wanna Be a Ballerina』でカバー。『いちご白書』の「サークルゲーム」が大ヒットしました。

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ナザレス(Nazareth)が1989年のアルバム『Snakes 'n' Ladders』でカバー。

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カウボーイ・ジャンキーズ(Cowboy Junkies)も2004年にシングル・カバー。

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k.d.ラング(k.d. lang)が2004年のアルバム『Hymns of the 49th Parallel』でカバー。

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2007年にはパティ・スミス(Patti Smith)です。アルバム『Twelve』

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それでは今日はこの辺で。

 

映画『メンゲレと私』を観る

先日のキネ旬シアターは『メンゲレと私』でした。

 

監督・脚本:クリスティアン・クレーネス、フロリアン・ヴァイゲンザマー

製作:2021年  オーストリア 2023年  日本公開

 

ゲッベルスと私」「ユダヤ人の私」に続く“ホロコースト証言シリーズ”3部作。

 

リトアニア出身のユダヤ人、ダニエル・ハノッホ(91歳)がアウシュヴィッツ強制収容所での体験を証言。

彼は9歳でリトアニアのゲットーに送られ、その後12歳でアウシュヴィッツ強制収容所に連行されました。彼は金髪の美少年でした。そして収容所の医師、ヨーゼフ・メンゲレの寵愛を受け、生きのびるのです。しかし、この医師メンゲレは”死の天使”の異名を持ち、非人道的な人体実験を繰り返していたのです。

 

映画は9割がたダニエルの独白です。あとはナチスプロパガンダ・ニュースとアメリカの報道です。メンゲレの話はほとんど出てきません。日本語タイトルが紛らわしいのです。原題の「A BOY’S LIFE」がしっくり来ます。

 

ダニエルの少年期の凄まじい経験談、とくにカニバリズムの話はこれまでもあまり表沙汰にはなっていなかったのではないでしょうか。強制収容所での体験から、解放されイスラエルに逃れ、その後の人生までを振り返っています。「食料よりも紙と鉛筆を望んだ」「懸命に頭を使った」、そして最後に「自分は幸せな人生だった」と語ります。深い意味がありますね。

 

ナチスによって迫害・虐殺されたユダヤ人。今はそのユダヤ人がたどり着いた安息の地で一般のパレスチナ人を虐殺しているのです。一刻も早い停戦を望みます。

 

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それでは今日はこの辺で。

聴き比べ ジム・クロウチの『オペレイター』

今日の「聴き比べ」はまたまたジム・クロウチ(Jim Croce)『オペレイター(Operater(That's Not the Way It Feels))』です。

 

この曲は1972年の2枚目のシングルで全米17位になりました。1枚目のアルバム『ジムに手を出すな(You Don't Mess Around with Jim)』に収録されました。このアルバムからはタイトル曲の「ジムに手を出すな」、先日の「タイム・イン・ア・ボトル」などのヒットが生まれました。

 

私事ですが、ジャンルを問わず自分の好きな曲数百曲をUSBにぶち込んで、それをランダムに流しているのですが、どういう訳か最近ジム・クロウチの曲がかかる頻度が高いのです。これは没後50年の知らせなのかなと思い何曲か聴き比べてみることにしたのです。

 

  

You Don't Mess Around With Jim (50th Anniversary)

You Don't Mess Around With Jim (50th Anniversary)

  • アーティスト:Jim Croce
  • Bmg Rights Managemen
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Operator (That's Not the Way It Feels)

By Jim Croce

 

Operator, well could you help me place this call?

See, the number on the match book is old and faded

She's living in L.A. with my best old ex-friend Ray

A guy she said she knew well and sometimes hated

 

But isn't that the way they say it goes?

Well let's forget all that

And give me the number if you can find it

So I can call just to tell 'em I'm fine, and to show

I've overcome the blow

I've learned to take it well

I only wish my words could just convince myself

That it just wasn't real

But that's not the way it feels

 

Operator, well could you help me place this call?

Cause I can't read the number that you just gave me

There's something in my eyes

You know it happens every time

I think about the love that I thought would save me

 

But isn't that the way they say it goes?

Well let's forget all that

And give me the number if you can find it

So I can call just to tell 'em I'm fine, and to show

I've overcome the blow

I've learned to take it well

I only wish my words could just convince myself

That it just wasn't real

But that's not the way it feels

 

No, no, no, no

That's not the way it feels

 

Operator, well let's forget about this call

There's no one there I really wanted to talk to

Thank you for your time

Ah, you've been so much more than kind

You can keep the dime

 

But isn't that the way they say it goes?

Well let's forget all that

And give me the number if you can find it

So I can call just to tell 'em I'm fine, and to show

I've overcome the blow

I've learned to take it well

I only wish my words could just convince myself

That it just wasn't real

But that's not the way it feels

 

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大好きなダイアナ・クラール(Diana krall)がカバーしています。

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それでは今日はこの辺で。

 

映画『地下室のメロディー』を観る

先日、たまたまテレビをつけたら懐かしい映画が放映されていました。地下室のメロディーでした。

 

 

 

監督:アンリ・ヴェルヌイユ

出演:ジャン・ギャバンアラン・ドロン

製作:1963年  フランス 同年  日本公開

 

この映画を初めて観たのはおよそ50年以上前になります。洋画を観始めた高校生の頃、当時からフランスではアラン・ドロンジャン=ポール・ベルモンドが人気を二分していました。劇場で初めてアラン・ドロンの映画を観たのは確か1969年のシシリアンだと思います。この映画もジャン・ギャバンとの競演で話題になりました。監督も同じくアンリ・ヴェルヌイユでした。もう一人の競演が冒険者たち』で共演したリノ・ヴァンチュラでした。この映画でアラン・ドロンに魅了され、後追いで過去の映画を観始めました。その中にこの『地下室のメロディー』もありました。

太陽がいっぱい』『若者のすべて』『太陽はひとりぼっち』『危険がいっぱい』『山猫』『冒険者たち』『サムライ』『悪魔のようなあなた』『あの胸にもういちど』『さらば友よ』『太陽が知っている』などなど、思い出すだけで次から次へとアラン・ドロンの姿が浮かんできます。その後も多くの映画に出演しました。J.Pベルモンドとの『ボルサリーノ』イヴ・モンタンとの『仁義』三船敏郎チャールズ・ブロンソンとの『レッド・サン』リチャード・バートンとの『暗殺者のメロディー』カトリーヌ・ドヌーヴとのリスボン特急』、そして再びジャン・ギャバンとの『暗黒街のふたり』などなど、数えだしたらきりがありません。

 

この『地下室のメロディー』はアラン・ドロン得意のフィルム・ノアールの一作で緊迫感溢れる映画でした。

 

高齢のギャング、シャルル(ジャン・ギャバン)は生涯最後の一世一代の大仕事としてカンヌのカジノの地下金庫から10億フランを盗み出す計画を練っていました。旧友に声をかけると、カジノの図面を渡してくれたが自分は体力的に無理だと辞退します。

 


そこでシャルルは刑務所で一緒だったチンピラのフランシス(アラン・ドロン)を誘います。さらにフランシスの義兄を運転手として雇い着々と計画を進めます。一足先にカンヌに入ったフランシスはカジノのダンサーをたらし込み、カジノの舞台裏へ入り込む手段を得ました。

 

そして犯行当日、フランシスはカジノのステージの舞台裏から屋上へ抜け、通風孔からエレベーターの上に降り地下の金庫室へと侵入、従業員を銃で脅し、外で待つシャルルを迎え入れます。そして金庫室から手提げバック2つに10億フランを詰め込み、まんまと逃走します。これで計画は成功したはずだったのですが、思わぬ落とし穴がありました。

 

翌日の新聞にカジノでのフランシスの姿が映し出されていたのです。シャルルは慌ててフランシスに電話して、金の入ったバッグを自分の車に詰め込めと命令します。フランシスはバッグを持って車に向かいますが、そこら中に警察が立っています。身動きができないフランシスはプールの片隅でじっと警察が立ち去るのを待ちます。しかし、なかなか警察は去りません。危険を感じたフランシスは2つのバッグをプールに沈めます。そして暫くすると、バッグの蓋から札束が漏れ出してきました。やがてプール一面を紙幣が覆ってしまいました。

ラストシーンにフランス映画の粋を感じさせます。ジャン・ギャバンも若いドロンもカッコよかった!金庫室に忍び込む場面は緊張感いっぱいでした。

 

この映画、後にカラー化されたものが売り出されましたが、やはり私はこの白黒バージョンが好きです。

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それでは今日はこの辺で。

聴き比べ 奥村チヨの『終着駅』

今日の「聴き比べ」は奥村チヨさんの『終着駅』です。

 

この曲は彼女がそれまでの『恋の奴隷』や『恋狂い』といった男の言いなりになるような歌は歌いたくないとレコード会社に直訴して手にした曲でした。作曲は後に結婚する浜圭介さんです。

それまでの奥村チヨのイメージとは違った大人の女を感じさせる曲でした。

 

終着駅

作詞:千家和也

作曲:浜圭介

 

落葉の舞い散る停車場は

悲しい女の吹きだまり

だから今日もひとり明日もひとり

涙を捨てにくる

真冬に裸足は冷たかろう

大きな荷物は重たかろう

なのに今日もひとり明日もひとり

過去から逃げてくる

一度離したら二度とつかめない

愛という名のあたたかい心の鍵は

最終列車が着く度に

よくにた女が降りてくる

そして今日もひとり明日もひとり

過去から逃げてくる

 

肩抱く夜風のなぐさめは

忘れる努力の邪魔になる

だから今日もひとり明日もひとり

過去から逃げてくる

一度離したら二度とつかめない

愛という名のあたたかい心の鍵は

最終列車が着く度に

よくにた女が降りてくる

※そして今日もひとり明日もひとり

過去から逃げてくる※

 

(※くり返し)

 

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中森明菜です。

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テレサ・テンちゃんです。

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トア・エ・モアです。

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それでは今日はこの辺で。