先日のキネ旬シアターは『サン・セバスチャンへ、ようこそ 』でした。
監督・脚本:ウッディ・アレン
出演:ウォーレス・ショーン、エレナ・アナヤ、ルイ・ガレル、ジーナ・ガーション
製作:2022年 アメリカ合衆国・スペイン・イタリア 2024年 日本公開
御年88歳のウッディ・アレン監督のコメディです。頑張ってますね~
80歳で元ニューヨークの大学教授で売れない作家のモート・リフキンは妻のスーに付き添ってスペインのサン・セバスチャンで開催される映画祭にやってきます。妻は有名な映画監督フィリップの広報担当をしています。
モートは妻とフィリップが仲良くしているのが面白くなく、浮気を疑っていたのです。そしてそのストレスでモートは心臓が痛くなってしまい病院を訪れ、そこで美しい女医ジョーと出会い、いい感じになっていくのですが、果たして老いらくの恋の行方は・・・。
ウッディ・アレンの映画を観るのは久しぶりです。例によって彼が敬愛する監督たちの作品がオマージュされて登場します。ジャン・リュック・ゴダール、フェデリコ・フェリーニ、オーソン・ウェルズ、フランソワ・トリフォー、イングマール・ベルイマン、ルイス・ブニュエル、クロード・ルルーシュといった監督たちの代表作品です。それだけでも楽しいい映画でした。おまけにアントニオーニの「赤い砂漠」やレネの「去年マリエンバートで」、さらに黒澤明の「椿三十郎」「影武者」の名前まで飛び出します。懐かしくて涙が出ます。
ウッディ・アレンは自分は監督、というよりは単にヨーロッパ映画のいちファンであるということを言いたかったのかもしれませんね。
ウェルズ『市民ケーン』
フェリーニ『81/2』
トリフォー『突然炎のごとく』
ベルイマン『ペルソナ』
ブニュエル『皆殺しの天使』
それでは今日はこの辺で。