Flying Skynyrdのブログ

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アメリカン・メロハー 『コート・イン・ジ・アクト(Caught In The Act)~ギルド・オブ・エイジス(Guild Of Ages)』 そして『アックス(Axe)』

アメリカでは珍しいメロハー・バンド、『コート・イン・ジ・アクト』です。オルタナグランジブームがまだまだ健在だったころにデビューし、日本やヨーロッパでも結構な人気を得たバンドです。

メンバーは

ダニー・マルティネズ(Danny Martinez,g,vo)

アンツ・トゥルヒロ(Antz Trujillo,g,key,vo)

ジョー・マローン(Joe Marone,b,vo)

トロイ・ベンソン(Troy Benson.ds,vo)

です。

バンドの結成は1987年と意外と古いです。

ファーストアルバム『Relapse Of Reason』がリリースされたのが1995年でした。

プロデュースがアックス(Axe)ボビー・バース(Bobby Barth)です。ボビー・バースはアックスのリーダーとして1970年代末から1980年代前半にかけて、4枚のアルバムを出しています。5枚目のアルバムを制作中にメンバーのマイケル・オズボーンと一緒に乗った車で交通事故を起こし、マイケル・オズボーンは死亡してしまいました。そしてバンドも解散します。

ボビーはその後ブラックフット(Blackfoot)に参加します。その後、ソロアルバムも出しています。

そして1995年にコート・イン・ジ・アクトのマネージャー兼プロデューサーとして帰ってきました。アックスも叙情派ハードロックバンドでしたので、ボビーがこのバンドに寄せる期待は大きったのでしょう。現に、このファーストアルバムの中にアックスのサードアルバム『Offering』の中から2曲もカバーされています。「Steal Another Fantasy」と「Silent Soldiers」です。

このコート・イン・ジ・アクトのファーストアルバムはまさに叙情派メロハー曲のオンパレードです。日本でももっともっと人気が出てもよかったのではないかとさえ思います。

 

1996年にはセカンドアルバム『Heat Of Emotion』をリリースします。

ファーストアルバムのリリース前にはジョー・マローンが、そしてファーストアルバムリリース後にはトロイ・ベンソンがグループを去ってしまいます。代わりに、ジェイムス・ローステッター(James Lostetter,b)スティーヴ・スタンツ(Steve Stuntz,ds,vo)が加入してセカンドアルバムを完成させます。

ファーストからさらにパワーアップしメロディアスナンバーも目白押しです。

 

1998年にサードアルバム『One』をリリースします。

このアルバムからバンド名が『ギルド・オブ・エイジス』に変更されます。これはオランダに同名の4人組のヴォーカルグループが存在したためで、紛らわしさを避けるためで、一旦CITAに変更しますが、オランダのグループがCMでこのCITAを使用していたため、再び変更を余儀なくされこのバンド名になりました。

このサードアルバムは、これまでより一層緊張感が漂う曲作りがなされています。よりヨーロッパ的になったというか、アメリカンバンドの面影はありません。

 

なお、このアルバムのリリース前にプロデューサーのボビー・バースがアックスを再結成します。そして1996年に『Five』を発表しています。

メンバーにコート・イン・ジ・アクトのセカンドサードにゲストとしてキーボードとヴォーカルで参加していたボブ・ハリスがヴォーカリストとして加わります。その他にベースのブレイク・エバハート、ドラムにテディ・ミュラー、キーボードにエドガー・ライリー・Jrのラインナップです。

ギルド・オブ・エイジスと遜色ない出来で、メロハー満載です。

 

ギルド・オブ・エイジスの方はその後2枚ほどアルバムを出しています。

 

 

 この2枚、悪くはないのですが、前の3作と比べるとややパワーダウンした感があります。

 

両グループとも現在の活動については不明です。

アメリカにもこのようなバンドがあったのです。

 


Cita (Caught In The Action) - Relapse of Reason

 


Cita (Caught In The Action) - Can't We Make It


Guild of Ages - Into The Night

 

それでは今日はこの辺で。