今日の「聴き比べ」は『リトル・ウィング(Little Wiing)』です。
言わずと知れたジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)の名曲です。ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの1967年の2枚目のアルバム『Axis: Bold As Love』に収められました。この曲はジミヘンのライブの定番になり、その音源も多く残っています。ジミヘンについても散々書いてきましたので詳細は省きます。その後、この曲は数多くのミュージシャンにカバーされました。
Little Wing
by Jimi Hendrix
Well she's walking through the clouds.
With a circus mind that's running round.
Butterflies and zebras
And moonbeams and fairy tales
That's all she ever thinks about
Riding with the wind.
When I'm sad, she comes to me
With a thousand smiles, she gives to me free
It's alright she says it's alright
Take anything you want from me,
anything.
Fly on little wing
そのカバー曲の中でも私の好みはエリック・クラプトン(Eric Clapton)のデレク&ザ・ドミノス(Derek & The Dominos)のバージョンです。
クラプトンがスーパーグループ、ブラインド・ファイス(Blind Faith)を辞め、アメリカに渡り、デラニ&ボニー(Delaney & Bonnie)のツアーに参加した後結成したバンドがデレク&ザ・ドミノスです。メンバーにはカール・レイドル、ジム・ゴードン、ボビー・ウィットロックが加わりました。そして1970年に発表されたのがアルバム『いとしのレイラ(Layla)』でした。ここにはデュアン・オールマンも参加しました。ちなみにこのアルバムのタイトル曲「いとしのレイラ」は当時ジョージ・ハリソンの妻だった、パティ・ボイドに捧げられたものでした。この恋愛がもとでクラプトンは薬漬けになりました。
Derek and the Dominos - Little Wing (Studio)
その後、薬漬けで再起不能と言われたクラプトンが、ザ・フーのピート・タウンゼントやスティーヴ・ウィンウッドの励ましでようやく立ち直り、レンボ―シアターでコンサートを開きました。その時にもこの曲を演奏しました。
Eric Clapton-Pete Townshend-07-Little Wing-Live Rainbow 1973
その後もクラプトンはこの曲をライブで数多く取り上げています。クラプトンにとっても忘れがたい曲なのでしょう。音源も多く残っています。
この曲はその他にも多くのミュージシャンによってカバーされています。スティーヴィー・レイ・ヴォーンもインストで取り上げています。
Stevie Ray Vaughan - Little Wing (HQ 2017)
今日は特に気に入っている、本家とクラプトンで聴いてみました。
それでは今日はこの辺で。