今日の「聴き比べ」は太田裕美の『九月の雨』です。
太田裕美と言えば『木綿のハンカチーフ』ですが、それ以上にこの『九月の雨』はお気に入りでした。
筒美京平と松本隆の黄金コンビです。筒美京平の作る曲の幅広さにはいつも感心していました。そしてはっぴいえんどの松本隆の作詞家としての才能も筒美京平との出会いで花開いたような気がします。
この曲は1977年のリリースです。太田裕美にとっては『木綿のハンカチーフ』『赤いハイヒール』に続いてのヒットでした。
個人的にはデビュー曲の『雨だれ』もこの黄金コンビの作品で好きでした。
九月の雨
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
車のワイパー透かして見てた
都会にうず巻くイルミネーション
くちびる噛みしめタクシーの中で
あなたの住所をポツリと告げた
September rain rain
九月の雨は冷たくて
September rain rain
想い出にさえ沁みている
愛はこんなに辛いものなら
私ひとりで生きていけない
September rain
九月の雨は冷たくて
ガラスを飛び去る公園通り
あなたと座った椅子も濡れてる
さっきの電話であなたの肩の
近くで笑った女は誰なの?
September rain rain
九月の雨の静けさが
September rain rain
髪のしずくをふるわせる
愛がこんなに悲しいのなら
あなたの腕にたどりつけない
September rain
九月の雨の静けさが
季節にあせない心があれば
人ってどんなに倖福かしら
ライトに浮かんで流れる傘に
あの日の二人が見える気もした
September rain rain
九月の雨は優しくて
September rain rain
涙も洗い流すのね
愛が昨日を消して行くなら
私明日に歩いてくだけ
September rain
九月の雨は冷たくて
September rain
九月の雨は優しくて
石川ひとみがカバーしました。
驚いたのは舟木一夫さんです。昭和の御三家がこれをカバーするとは。
それでは今日はこの辺で。