Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

キム・シモンズ(Kim Simmonds)とサヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)

このブログを初めて書いた頃の『ブルースロックの名手たち』シリーズで少しだけ書いたサヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)のリーダー、キム・シモンズ(Kim Simmonds)は1965年のバンド発足以来、数え切れないほどのメンバーチェンジにも関わらず50年以上リーダーとしてバンドを引っ張り続けています。サヴォイ・ブラウンはご承知の通り、イギリスの3大ブルースロックバンドとして60年代から活躍していました。

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そのリーダーであるキム・シモンズはソロアルバムも何枚か出していますが、最近では『Kim Simmonds And Savoy Brown』という表記でバンドなのかソロなのかわからなくなっています。いずれにしても彼のワンマンバンドなのですからどちらでもいいのですが、今回久しぶりに彼のアルバムを入手しましたので紹介します。

久しぶりと言っても、2010年あたりまではリリースされれば買っていたので、アルバム数も相当な数になります。

 

今回のアルバムは2015年にリリースされた『The Devil to Pay』です。アルバム名義はKim Simmonds And Savoy Brown』です。

 

01. Ain't Got Nobody

02. Bad Weather Brewing

03. Grew Up In The Blues

04. When Love Goes Wrong

05. Oh Rosa

06. The Devil To Pay

07. Stop Throwing Your Love Around

08. Snakin'

09. Got An Awful Feeling

10. I've Been Drinking

11. Watch My Woman

12. Whiskey Headed Baby

13. Evil Eye

 

バンドメンバーは

キム・シモンズ(Kim Simmonds,g,vo,harmonica)

パット・デサルヴォ(Pat DeSalvo,b)

ガーネット・グリム(Garnet Grimm,ds)

 

プロデュースは・シモンズで全曲彼の曲です。

 

いきなり珍しくスローブルースで始まります。あとはいつものようにブギロックとブルースのオンパレード。変わらぬスタイル。久しぶりでしたが、やっぱり落ち着きます。ここまで来ると出来がいいとか悪いとか関係ありません。50年以上も同じことを続けるなんてすごいの一語です。

 

このアルバムはビルボードのブルース部門で4位になりました。

 

サヴォイ・ブラウンに在籍したメンバーははっきりはわかりませんが60人ぐらいにはなるのではないでしょうか。アルバム数もライヴ盤を含めれば40枚を超えるでしょう。大変なバンドです。しかも一貫してブルースとブギを続けています。頭が下がります。70年代の頃にはメンバーチェンジも激しくそんなに続かないだろうと思っていましたが、なんのなんの未だに健在です。ここまで来たら100歳までやってほしいものです。キム・シモンズはまだ71歳ですから、まだまだ行けます。途中抜けたアルバムも欲しくなりました。

 

レコードとCDの一部です。入り切れません。ボケボケ写真ですみません。

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Ain't Got Nobody-Savoy Brown


The Devil to Pay


Kim Simmonds And Savoy Brown Got an Awful Feeling


Kim Simmonds & Savoy Brown - Whiskey Headed Baby

 

それでは今日はこの辺で。

映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』を観る

今日のキネ旬シアターはアガサ・クリスティー ねじれた家』でした。

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原作:アガサ・クリスティ

監督:ジル・パケ=ブレネール

主演:グレン・クローズ、マックス・アイアンズ

制作:2017年 イギリス 日本公開 2019年

 

アガサ・クリスティの数多くの作品の中から、今回は『ねじれた家』が映画化されました。私もクリスティは好きで、結構な数を読んでいましたが、残念ながらこの作品は読んでいませんでした。たとえ読んでいたとしても多分忘却の彼方だったでしょうが。この作品はクリスティも自身の最高傑作だと認めているようです。そんな作品を何故読まなかったのでしょう。不思議です。

クリスティの作品は随分映画化されていますが、実際に観たのは『オリエント急行殺人事件』と『そして誰もいなくなった』ぐらいだったのではないでしょうか。意外と観ていませんでした。

ということで今回は久しぶりのクリスティとの対面でした。エルキュール・ポアロは登場しません。

 

推理小説なのでさすがにネタバレは止めておきます。

 

ざっくりとあらすじだけ。

ギリシャで生まれて、無一文でイギリスに渡り、レストラン経営で巨万の富を築いたアリスティド・レオニデスが突然亡くなりました。孫娘のソフィアはかつての恋人で私立探偵のチャールズを訪ね、祖父は誰かに殺されたに違いないと捜査を依頼します。

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一旦は断りますが、チャールズは警察を訪ね、タヴァナー主任警部からレオニデスは毒殺だったことを知らされます。タヴァナーからマスコミが騒ぎ出す前に真相を探るよう依頼され、チャールズはレオニデスの大邸宅に向かいます。

さっそく一族に聞き込みを開始しますが、絶対権力を誇っていたレオニデスに抑圧された一族の人々はそれぞれが「ねじれた」心の持ち主で一筋縄ではいかない人間ばかりで、捜査は進みません。

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前妻の姉・大伯母のイーデスが家を取り仕切っています。彼女への聞き取りから始めますが、上手くいきません。その他、レオニデスの若き後妻ブレンダ。彼女には家庭教師である愛人ローレンスがいます。彼はレオニダスの回想録を管理しています。映画製作で資金が欲しい長男フィリップと売れないダンサーの妻マグダ。父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男ロジャーと毒の専門家である妻のクレメンシー。さらに、フィリップの長男で反権力主義で引きこもりのユースタス、探偵小説愛読者の末娘ジョセフィンと乳母のナニー。そして第1発見者であるフィリップの長女ソフィア。全員にレオニダス殺害の動機があることが分かりました。

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チャールズは顧問弁護士を訪ね、遺書の存在を知りますが、その遺書は法的に無効で、このままいけば遺産の大半は後妻のブレンダが相続することになる、ということを聞かされます。やがて、事件は明るみになり、正式な遺言状を預かっているという男が現れました。その内容は遺産のほんの一部をブレンダに残し、その他はソフィアに相続するというものでした。ソフィアはそのことを知っていたというのです。

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そしてある事件が発生します。ジョセフィンが屋敷内のツリーハウスから転落したのです。縄梯子に切れ目が入っていたのです。それは故意につけられたものでした。殺人未遂事件として捜査を開始し、使用されたとする剪定ばさみがローレンスの部屋から発見されました。さらにブレンダとローレンスとの間のラブレターも発見されました。このことによって、レオニダスを殺害したのはこの二人で、ラブレターの発覚を恐れてジョセフィンまで殺害しようとしたとして二人は逮捕されました。これでレオニダス殺害事件は一件落着となったはずでした。しかし、チャールズは疑惑を捨てきれませんでした。

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そして第2の殺人事件が発生しました。この後意外な展開と悲しい結末が待ち受けていました。

 

アクロイド殺し」や「オリエント急行」のように、いかにもクリスティらしい意外な結末というところでしょうか。原作を読んでいないのでわかりませんが、おそらくもっともっとミステリアスな内容で最後まで犯人が分からないような小説なのではないかなと想像してしまいます。そうでなければ、クリスティ自身が最高傑作だなどと言うはずがありません。

 

この映画は推理という面では全く物足りないような気がします。探偵のチャールズも謎解きをしているわけではありません。ただ登場人物にインタビューしているだけと言った方がいいかもしれません。むしろそうした謎解きが映画の主題ではないのかもしれません。それぞれに動機はありますが、さほど強い動機ではありません。アリスティド・レオニデスという大富豪がどのようにして富を築いたのか。そこにはCIAの協力者としての顔があり、さらにそれがチャールズとソフィアの関係にも影を落としているという話がそれとなく挿入されてきます。しかしそれらも殺人とは無関係です。

 

映画では犯人が判ってからの最後の10分間にすべてが凝縮されています。その10分間のサスペンスのような結末にたどり着くまでの伏線として1時間50分の人間ドラマがあったのです。

 

こうしてみると、やはり良質な推理小説を映画化するのはなかなか難しいものがあります。どうしても原作と比較してしまうので、映画の脚本をどれだけ工夫するかがカギとなります。今回は原作を読んでいなかったので、最後まで興味深く観れましたが、原作を読んでいたら、もしかしてがっかりしていたかもしれません。それだけ推理小説の映画化は難しいのです。

 

イーディス役を演じた主演のグレン・クローズは先日観た『天才作家の妻 40年目の真実』で主演した女優です。

また、 タヴァナー主任警部を演じたのはあの『コレクター』テレンプ・スタンプでした。あまりにも変わっていてしばらくわかりませんでした。

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「アガサ・クリスティー ねじれた家」予告編

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 『サバイバー(Survivor)/Eyes Of The Tiger』 & 800記事達成!

今日、この記事で800記事書いたことになります。別ブログを含めると850以上になるのでしょうか。思えば遠くへ来たもんだ、という感じです。これもひとえにこのブログを読んで下さる方、スターやブックマークを付けて下さる方々のお陰と感謝しております。

この2年ちょっとの間休んだのは正月の3日間だけでした。さすがに最近ちょっとバテ気味で記事も少々雑になってきたような気がしています。いつまで続くかわかりませんが、ちょっと気を引き締めて頑張りたいと思いますので引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

さて、今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」は映画『ロッキー3』で有名になったサバイバー(Survivor)です。ヘヴィメタとはちょっと違いますか。フォーリナーやジャーニーに近いでしょうか。

 

1977年、シカゴでの結成です。ジム・ピートリック(Jim Peterik,key,g)チェイスのメンバーだったデニス・ジョンソン(Dennis Keith Johnson,b)ゲイリー・スミス(Gary Smith,ds)を誘い、さらにデイヴ・ビックラー(Dave Bickler,vo)フランキー・サリヴァン(Frankie Sullivan,g)が加わって結成されました。

 

1978年にファーストアルバム『Survivor』がScotti Brothers レコードからリリースされました。

 

これは大した話題にもなりませんでした。後に産業ロックとかアリーナ・ロックなどと呼ばれるようになるジャンルのロックです。メロディアスでポップでとても聴きやすいです。いわゆるヘヴィメタルとはちょっと違います。

 

1981年になるとデニス・ジョンソンとゲイリー・スミスが脱退し、代わりにマーク・ドラウベイ(Marc Droubay,ds)ステファン・エリス(Stephan Ellis,b)が加入します。そしてセカンドアルバム『Premonition』をリリースします。

このアルバムは見事チャートインを果たし、シングル「Poor Man's Son」ビルボード33位を記録し、徐々に人気も高まってきました。

 

そして、1982年のサードアルバム『Eyes Of The Tigerとシングルが大ヒットとなります。

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Eye of the Tiger

Eye of the Tiger

 

 

Side A

1.Eyes Of The Tiger

2.Feels Like Love

3.Hesitation Dance

4.The One That Really Matters

5.I'm Not That Man Anymore

 

Side B

1.Children of the Night

2.Ever Since the World Began

3.American Heartbeat

4.Silver Girl

 

プロデュースはフランキー・サリヴァンです。

 

このアルバムは全米で2位、シングルの「Eyes Of The Tigerは6週連続1位という記録を達成しました。

この曲はもともと「ロッキー」のシルヴェスター・スタローンの依頼によるもので、映画「ロッキー3」ではメインテーマに使われました。

 

いかにもヒットしそうな、メロディアスで哀愁を帯びたヴォーカルが印象的です。

 

続くアルバム『Caught In The Game』は期待を裏切る結果となりました。

 

全米82位と低迷しました。

ここでヴォーカルをデイヴ・ビックラーから元コブラジミ・ジェイミソン(Jimi Jamison,vo)に替えました。

 

そして1984年に5枚目のアルバム『Vital Signs』をリリースします。

 

見事、全米16位へとカムバックしました。

 

この後もシングルヒットを飛ばし続け、1986年ぐらいまでは「Burning Heat」が全米2位になるなど絶好調の時代が続きました。

しかし、次第にメンバー間に音楽の方向性で食い違いが出て、ベース、ドラムが脱退するなどして、バンドとしての活動は休止状態になっていきました。

 

1988年の7枚目のアルバム『Too Hot To Sleep』は全米187位と振るいませんでした。

 

その後はそれぞれがソロ活動に専念し、ようやく2006年に再結成アルバムが発売されました。

2014年にはジミ・ジェイミソンが亡くなりました。オリジナルメンバーはフランキー・サリバン のみになり、現在もサバイバーを名乗って活動中のようです。

 

たまにはこのような爽やかロックもいいかもしれません。

 


Survivor - Eye Of The Tiger (Official Music Video)


Survivor-The One That Really Matters


Survivor-I'm Not That Man Anymore


Survivor - Children of the Night (Official Music Video)

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 『キングダム・カム(Kingdom Come)/Kingdom Come』

今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」はキングダム・カム(Kingdom Come)です。

 

1987年、ドイツ・ハンブルク出身のヴォーカリストレニー・ウルフ(Lenny Wolf,vo)が中心となって結成したバンドです。

レニーは元はアメリカのバンド、ストーン・フューリー (Stone Fury)のメンバーでしたが、ダニー・スタッグ (Danny Stag.g)リック・ステイアー (Rick Steier,g)ジェイムス・コタック (James Kottak,ds)ジョニー・B・フランク (Johnny B. Frank,b)を集めてキングダム・カムを結成しました。

アメリカとヨーロッパの混成バンドです。

バンドは敏腕プロデューサーのボブ・ロックを紹介され、早速彼のプロデュースの下レコーディングが開始されました。そして1988年、ファーストアルバムKingdom Comeがリリースされたのです。

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Kingdom Come

Kingdom Come

 

 

Side A

1.Living Out of Touch

2.Pushin' Hard

3.What Love Can Be

4.17

5.The Shuffle

 

Side B

1.Get It On

2.Now Forever After

3.Hideaway

4.Loving You

5.Shout It Out

 

プロデュースはボブ・ロック(Bob Rock)レニー・ウルフです。

 

全米でいきなり12位を記録する大ヒットアルバムとなりました。

レッド・ツェッペリン を彷彿とさせるハードロックで、絶品バラードなども織り交ぜた傑作でした。実際ツェッペリンのクローンバンドとまで言われました。しかし、あまりに似ているということで批判が出るようになってしまいました。

 

翌年、セカンドアルバム『In Your Face』をリリースします。

プロデュースはキース・オルセン(Keith Olsen)に替わりました。彼はフリートウッド・マックグレイトフル・デッドなどで有名です。

アルバムは前作同様、素晴らしいハードロックです。ビルボードでも49位を記録しました。しかし、前作での批判が影響したのかセールス的には前作ほど伸びませんでした。

 

そしていきなり解散が告げられたのです。

 

この後は、レニー・ウルフが一人でキングダム・カムを名乗り続けていくことになりました。その間数多くのアルバムを残しました。

現在はレニー・ウルフを除くオリジナルメンバーが集まって活動しているようです。

  


01 - Living Out Of Touch

 


06 - Get It On


03 - What Love Can Be?


08 - Hideaway

 

 

それでは今日はこの辺で。

『デイヴ・メイソン(Dave Mason)』の最新作 入手

先日、書いたデイヴ・メイソン(Dave Mason)の最新作を約束通り入手しましたのでまた書きます。

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 最新作といっても2014年リリースですから5年も前です。これが今のところ最新盤です。タイトルは『Future's Past』です。

 

01.Dear Mr. Fantasy

02.World In Changes

03.You Can All Join In

04.As Sad And Deep As You

05.Good 2 U

06.El Toro (Spanish Blues)

07.Come On In My Kitchen

08.How Do I Get To Heaven

09.That's Freedom

 

参加ミュージシャンは

Dave Mason - guitar, bass guitar, vocals

John McEuen - guitar, backing vocals

John Sambataro - guitar, backing vocals

Jason Roller - guitar, backing vocals

Joe Bonamassa - guitar

Alex Drizos - bass guitar

George Hawkins - bass guitar

Gerald Johnson - bass guitar

Bill Reynolds - bass guitar

Carmine Rojas - bass guitar

Renato Neto - bass guitar, keyboards, organ

Tony Patler - bass guitar, keyboards, organ, backing vocals

Bill Mason - keyboards, organ

Dave Palmer - keyboards, organ

Mike Finnigan - keyboards, organ, backing vocals

Alvino Bennett - drums

Tal Bergman -drums

Ken Eros - drums

T.J. Russell - drums, backing vocals

Bob Corritore - harmonica

Warren Hill - saxophone

Suzanne Paris - backing vocals

 

ジョー・ボナマッサの参加には驚かされます。マイク・フィニガンジェラルド・ジョンソンなど昔の仲間が参加しています。

 

プロデュースはデイヴ・メイソンです。

 

新旧織り交ぜた楽曲構成になっています。旧作品はすべて新録です。

01はトラフィックの代表曲。デビューアルバム『Mr.Fantasy』から。ブルージーなアレンジで全く別物です。ギターでジョー・ボナマッサが参加しています。絶品です。

02はデイブ・メイソンのソロデビュー作『Alone Together』から。これも全く新しいアレンジです。

03はトラフィックのセカンドアルバム『Traffic』のオープニング曲で、デイヴ・メイソンの曲です。

04はこれも『Alone Together』から。原曲のタイトルは「Sad And Deep As You」で頭の「As」がありません。なぜ「As」を付けたのでしょう。大好きな曲で、ライヴの定番です。

05は前作『26 Letters ~ 12 Notes』から。余程気に入っているのでしょう。いい曲です。

06も『26 Letters ~ 12 Notes』から。インストナンバー。ムーディーな曲です。

07はブルースの定番、ロバート・ジョンソンのクラシカルナンバー。マイク・フィニガンが参加しています。

08も『26 Letters ~ 12 Notes』から。今は亡きジム・キャパルディとの共作。どうやらライヴ音源のようです。

09はジェラルド・ジョンソン参加のブルージーな曲。

 

タイトルが『Future's Past(未来の過去?)』とは英語力不足でよく意味が分かりませんが、昔の曲を新しいアレンジで取り組んだところにその意味があるようです。

 

それにしてもデイヴ・メイソンはいつ聴いてもいいですね。

 

 


Dave Mason - Sad And Deep As You (2014 Studio Ver.)


DAVE MASON THAT'S FREEDOM From FUTURE'S PAST


"World in Changes" (2014)

 

それでは今日はこの辺で。

夭逝のSSW『ニック・ドレイク(Nick Drake)』

生前よりも死後に圧倒的に評価が高まったシンガー・ソングライターニック・ドレイク(Nick Drake)です。僅か26歳でこの世を去りました。うつ病に悩まされての抗うつ剤の過剰摂取ですが、自殺と判断されました。

 

ニック・ドレイクは1948年、当時のビルマ生まれのイギリス人です。小さい頃からピアノを習い、高校生の頃は短距離選手でした。やがて音楽に興味を持ち友人たちとバンドを組んだりしていました。ボブ・ディラン、ドノヴァン、ヴァン・モリソンなどに影響を受けるようになりました。ケンブリッジ大学在学中にロンドン郊外のクラブハウスなどで演奏しているところをフェアポート・コンヴェンションのアシュレイ・ハッチングスに見いだされアイランド・レコードと契約しました。

 

アイランド・レコードのプロデューサー、ジョー・ボイド(Joe Boyd)は早速レコーディングに取り掛かりました。そして1969年、ファーストアルバムFive Leaves Left』がリリースされました。

フェアポート・コンヴェンションのギタリスト、リチャード・トンプソン(Richard Thompson,g)とペンタングルのダニー・トンプソン(Danny Thompson,b)が参加しました。フォーク時代のボブ・ディランやドノヴァンに似た雰囲気を持ったアルバムですが、それらよりももっと暗いイメージが漂います。この頃から、うつ病に悩み薬物に手を出していたようです。アルバムはたいした話題にもなりませんでした。

 

翌年にセカンドアルバムBryter Layter』をリリースします。

このアルバムもジョー・ボイドによってプロデュースされました。フェアポート・コンヴェンションのデイヴ・マタックス(Dave Mattacks,ds)デイヴ・ペグ(Dave Pegg,b)リチャード・トンプソン(Richard Thompson,g)が参加しました。さらにヴェルヴェット・アンダーグラウンドジョン・ケイル(John Cale,organ,p)も参加しています。

このアルバムでは前作と打って変わって、ジャズフィーリングを取り入れた、明るめのポップなアルバムになっています。

しかし、期待された売り上げも伸びませんでした。ニックのうつ病はますますひどくなり、入院を勧められました。これは断りましたが、抗うつ剤を処方されました。この頃は大麻の量も相当なものになり、抗うつ剤との副作用が心配で服用しませんでした。ライヴ活動も拒否するようになり、病状は悪化の一途をたどりました。

 

そんな中でも、ようやくサードアルバムの制作に取り掛かりました。1972年にアルバム『Pink Moon』がリリースされました。

このアルバムはニック・ドレイクがピアノ、アコースティック・ギター、ヴォーカルをすべて一人でこなしました。プロデュースはジョー・ボイドです。

11曲収録ですが、僅か28分です。この頃には会話も成り立たないような状況でした。うつ病の症状は最悪でした。アルバムは暗いの一言です。飾りは何もありません。ただニックのヴォーカルとギターとピアノが短い曲を奏でるだけです。後から考えれば死を目前にした叫びのように聞こえます。

 

この後、数曲をレコーディングしますが、それらはしばらくの間公表されませんでした。ようやく1986年に『Time Of No Reply』として発表されました。

14曲入りのレアトラック集です。

 

1974年11月25日、自宅で亡くなっているのが母親によって発見されました。自殺との判断がなされましたが、遺書があったわけではなく真相はわかりません。抗うつ剤の過剰摂取が原因ということでした。

 

1980年代になると様々なミュージシャンがニック・ドレイクを話題にするようになり、彼の評価が見直されるようになりました。

 

私がニック・ドレイクを初めて聴いたのも彼の死後です。CD時代になって1986年に彼のアルバムがボックスセットで売り出されました。飛びつきました。『Fruit Tree』です。

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僅か3枚の正規アルバムを残しただけで、しかも生前はほとんど認知されること無くこの世を去ったニック・ドレイク。80年代以降のブレイクぶりを天国からどのように眺めているのでしょうか。

 


Nick Drake - Time Has Told Me


Bryter Layter - Nick Drake


Nick Drake - Pink Moon


Nick Drake - Time of no reply

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 『ブラック&ブルー(Black 'n Blue)/Black 'n Blue』

今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」はブラック&ブルー(Black 'n Blue)です。

 

1981年、オレゴン州ポートアイランドでの結成です。

メンバーは

ジェイミー・セント・ジェイムス(Jamie St. James,vo)

トミー・セイヤ(Thomas Thayer,g)

パトリック・ヤング(Patrick Young,b)

バリー・ペンダーグラス(Barry Pendergrass,g)

ピート・ホルムズ(Pete Holmes,ds)

でした。

デビュー前にバリー・ペンダーグラスが脱退し、代わりにジェフ・ワーナー(Jef "Woop"Warner,g)が加入します。

 

1984年、ゲフィンレコードからデビューアルバム『Black 'n Blue』がリリースされます。

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Black N' Blue

Black N' Blue

 

 

Side A

1.The Strong Will Rock

2.School of Hard Knocks

3.Autoblast

4.Hold on to 18

5.Wicked Bitch

 

Side B

1.Action

2.Show Me the Night

3.One for the Money

4.I'm the King

5.Chains Around Heaven

 

プロデュースはスコーピオンズでおなじみのディーター・ダークス(Dieter Dierks)です。

B-1はアクションのカバーです。

このプロデューサーのせいなのか、それまでのLAメタルとはちょっと違って、メロディアスな曲もあり、ややヨーロッパの風味を感じさせます。

アルバムチャートは129位でしたが、シングルの「Hold On to 18」は50位のヒットで、彼らの代表曲になりました。

 

翌年、セカンドアルバムWithout Loveをリリース。

 

明らかに路線が変更されました。ポップロックです。プロデューサーはブルース・フェアバーンに替わっています。

 

次はキッスのジーン・シモンズにプロデュースを変えて、サードアルバムと4枚目のアルバムをリリースします。Nasty Nasty『In Heart』です。

   

 

原点回帰を狙ったようなアルバムでしたが、前作との中間路線のような中途半端感は拭えず、勢いは失われました。

もはや、時代はメタルを必要とはしていませんでした。

 

日本でもかなり人気があったように記憶していますが、あの頃のブームに乗ったバンドの一つだったのでしょう。個人的にはLAメタルの中でも気に入ったバンドでした。特にこのファーストは好きでした。

 

そして、1989年バンドは解散しました。トミー・セイヤーはその後キッスのリード・ギタリストになりました。

 

その後彼らは何度か再会し、演奏しています。

 


Black 'N Blue - Hold On To 18 (1984, Enhanced)


Black 'N Blue - School Of Hard Knocks


Black 'n Blue-Show Me the Night


Black 'n Blue - Action

 

それでは今日はこの辺で。