Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ『キサナドゥの伝説(The Legend of Xanadu)』

今日の「聴き比べ」は『キサナドゥの伝説(The Legend of Xanadu)』です。

この曲の元歌はイギリスのバンド、デイヴ・ディー・グループ(Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich)が1968年に発表した曲です。

 

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Esta es la leyenda de Xanadu

 

by Alan Blaikley and Ken Howard

 

You'll hear my voice, on the wind, 'cross the sand

If you should return,

To that black barren land that bears the name of Xanadu

 

Cursed without hope, was the love that I sought

Lost from the start,

Was the duel that was s'possed to win her heart in Xanadu

 

And the foot prints leave no traces

Only shadows move in places where we used to go

And the buildings open to the sky

All echo in the vultures cry as if to show

Our love was for a day

Then doomed to pass away

In Xanadu, in Xanadu, in Xanadu

 

In Xanadu, in Xanadu, in Xanadu

 

What was it to you that a man laid down his life for your love

Were those clear eyes of yours ever filled with the pain and the tears and the grief

Did you ever give your self to any one man in this whole wide world

Or did you love me and will you find your way back one day to Xanadu

 

You'll hear my voice, on the wind, 'cross the sand

If you should return, to that black barren land that bears the name of Xanadu

 

Xanadu, in Xanadu, in Xanadu, in Xanadu

 

デイヴ・ディー・グループという名前は日本のみでの名称で、本当のバンド名はデイヴ・ディー、ドジー、ビーキー、ミック&ティッチといって5人のメンバーのニックネームを並べたものです。とてもじゃない、長くて言ってられないというんで、グループにしてしまったのでしょう。略称はDDDBM&Tです。が、これまた長くて略称になっていません。

1964年にこのバンド名で活動、1965年からヒット曲を輩出していますが、日本での発売は1967年頃からでした。この「The Legend of Xanaduはアルバム『If No One Sang』にも収録され、全英1位を記録しました。


デイブ・ディー・グループDave Dee Group/キサナドゥーの伝説The Legend of Xanadu (1968年)

 

鞭の音がなんともカッコいい。

 

この曲を日本でカバーしたのがザ・ジャガーズでした。ジャガーズは先日のカーナビーツと同時期にデビューしました。デビュー曲の「君に会いたい」が大ヒットし、いきなり人気グループになりました。「若さゆえ~」のフレーズがカッコよかった。ボーカルの岡本 信がイケメンで人気がありました。その岡本信が2009年に自宅の浴槽で亡くなっているのが発見されました。事件性は無いとの判断でした。バンドは1971年には解散していましたが、その後活動を再開していました。しかし岡本信の死によってバンドは事実上の活動停止になりました。

その彼らが4枚目のシングルとして選んだのがこの曲でした。詩はなかにし礼が訳詞しました。

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訳詞:なかにし礼

 

おー 愛に生きて死のう

あなたを つれてゆこう はるかなキサナドゥ

おー 愛が生きるすべて

砂漠の中にねむる花園 キサナドゥー

あなたとふたりで 愛だけに燃えて暮らしたい

愛するものだけが行ける国なのさ

いつかは なにもいらない愛がいのち

キサナドゥ キサナドゥ キサナドゥー

なにもいらない愛がいのち

キサナドゥ キサナドゥ キサナドゥー

おー愛に生きて死のう

あなたを つれてゆこう

はるかなキサナドゥー キサナドゥー・OLE!

 


ザ・ジャガーズThe Jaguars/キサナドーの伝説The Legend of Xanadu  (1968年)

 

鞭の音はギターで出しているようです。やはり本家に軍配が上がりそうです。

 

デイヴ・ディー・グループの曲はこれ以外にもカーナビーツがカバーした「オーケイ!」というヒット曲があります。


デイブ・ディー・グループDave Dee Group/オーケイ!Okay! (1967年)


ザ・カーナビーツThe Carnabeats/オーケイ! Okey!  (1967年)

 

あの当時は日本のグループサウンズもハードだなと思いましたが、今聴くと実におとなしいですね。

 

それでは今日はこの辺で。

聴き比べ『好きさ好きさ好きさ(I Love You)』

今日の「聴き比べ」は『好きさ好きさ好きさ(I Love You)』です。

この曲は日本ではグループサウンズザ・カーナビーツのヒットで知られていますが、元歌はイギリスのバンド、ザ・ゾンビーズ(The Zombies)の曲です。

 

I Love You

by Chris White

 

I love you, I love you, I love you, yes I do

But the words won't come & I don't know what to say

 

I should tell you, I love you, I do

My words should explain, but my words won't come

I shouldn't hide my love deep inside

My words should explain, but my words won't come

I should tell you just how I feel, & I keep tryin'

But something holds me back when I try to tell you

 

I love you, I love you, I love you, yes I do

I love you, I love you, I love you, yes I do

But the words won't come & I don't know what to say

 

If I can find the words in my mind

The words could explain, but the words won't come

If you can see what you mean to me

My words should explain, but my words won't come

& oh how hard I try to tell you I love you

But something holds me back when I try to tell you

 

& I don't know what to say

& oh how hard I try to tell you I love you

But something holds me back when I try to tell you

 

ゾンビーズについては以前も書いていますが、この曲が発表されたのが1966年で、その時はシングルのB面でした。大したヒットにもなりませんでした。一時は「She's Not There」のヒットで人気が出ましたが、その後人間関係のトラブルなどで1968年には解散してしまいます。しかし、当時のCBSのプロデューサーをしていたアル・クーパーが彼らのアルバム『Odessey & Oracle中の「ふたりのシーズン(Time Of The Season)」をシングルカットしたところこれが大ヒットしました。しかし、皮肉なことにその時にはバンドはありませんでした。それから長い年月が経って、2000年に再結成されて現在も活動中です。

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ザ・ゾンビーズThe Zombies/好きさ好きさ好きさI Love You (1965年)

lynyrdburitto.hatenablog.com

 

そして、日本ではグループサウンズ・ブームが沸き起こっていました。1967年にアイ高野率いるザ・カーナビーツが結成されました。デビュー曲に選ばれたのが、ゾンビーズの「I Love You」でした。

訳詞はこの世界では有名な漣 健児でした。

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好きさ好きさ好きさ

訳詞:漣 健児

 

好きさ 好きさ 好きさ

忘れられないんだ

おまえのすべて

おまえが好きだよ

おまえを好きなんだ

だけどもおまえは

誰かに恋してる

こんなにおまえを

好き 好き 好きなのに

つれなくしないで

もう にがさない

I love you.

(Oh!) I love you.

I love you Yes, I do.

好きさ 好きさ 好きさ

忘れられないんだ

おまえのすべて

 

おまえが好きだよ

おまえを好きなんだ

だけどもおまえは

誰かに恋してる

こんなにおまえを

好き 好き 好きなのに

つれなくしないで

もう にがさない

I love you.

(Oh!) I love you.

I love you Yes, I do.

好きさ 好きさ 好きさ

忘れられないんだ

おまえのすべて (Wow!)

 

おまえのすべて

こんなにおまえを

好き 好き 好きなのに

つれなくしないで

もう にがさない

I love you.

(Oh!) I love you.

I love you Yes, I do.

好きさ 好きさ 好きさ

忘れられないんだ

おまえのすべて(Woh・・・)

I love you. (Woh・・・)

I love you. (Woh・・・)

I love you (Ah Ah・・・)

Yes, I do. (Ah Ah・・・)

I love you.(I love you.)

I love you.(I love you.)

I love you.(I love you.)

Yes, I do. (Ah Ah・・・)


ザ・カーナビーツThe Carnabeats/好きさ好きさ好きさI Love You (1967年) 視聴No.25

 

何といってもアイ高野のセクシーなボーカルとドラムアクションが特徴で、若い女性ファンを虜にしました。「おまえのすべてぇ」と歌う場面で、スティックをテレビに向かって指し、片方のスティックは耳につけるポーズが大流行でした。中学生だった私達もみんなまねしたものでした。


The CARNABEATS-3  好きさ 好きさ 好きさ 完全オリジナルバージョン

 

カーナビーツはグループサウンズ・ブームの終焉と共に1969年には解散します。

アイ高野はその後ゴールデン・カップスに加入します。しかし、2006年に急性心不全で亡くなりました。55歳でした。

 

この曲はグループサウンズ時代を代表する曲だったかもしれません。

 

それでは今日はこの辺で。

ニール・ヤング(Neil Young)『Tuscaloosa』入手

Amazonのまとめ買い、今日到着したのはニール・ヤング(Neil Young)のアーカイヴ・シリーズの最新作、『Tuscaloosa』です。

これは、1973年2月5日、アラバマ州タスカルーサ市のアラバマ大学でのライブ音源です。1972年の『ハーヴェスト』を経て、ライブアルバム『時は消え去りて(Time Fades Away)』をリリースした頃です。この頃はバックをストレイ・ゲイターズ(The Stray Gators)が務めていました。このライブでもバックはストレイ・ゲイターズです。

 

01.Here We Are in the Years

02.After the Gold Rush

03.Out on the Weekend

04.Harvest

05.Old Man

06.Heart of Gold

07.Time Fades Away

08.Lookout Joe

09.New Mama

10.Alabama

11.Don't Be Denied

 

ストレイ・ゲイターズのメンバーは

ベン・キース(Ben Keith) – pedal steel, slide guitar, vocals

ジャック・ニッチェ(Jack Nitzsche) – piano, vocals

ティム・ドラモンド(Tim Drummond) – bass

ケニー・バトラー(Kenny Buttrey) – drums

 

プロデュースはニール・ヤングエリオット・メイザー(Elliot Mazer)です。

 

01はファーストアルバムNeil Youngから

02はサードアルバム『After The Gold Rush』から

03~06と10は4枚目のアルバム『Harvest』から

07と11は5枚目のアルバム『Time Fades Away』から

08と09は8枚目のアルバム『Tonight's The Night』から

 

08と09はスタジオ録音盤『Tonight's The Night』がリリースされる前の貴重な音源です。

 

初期のニールのいちばん脂が乗りきっている頃の貴重なライブです。クレイジー・ホースとはまた違って、カントリータッチの演奏も好きです。大好きなアラバマを取り上げてくれたのも嬉しいです(スタジオ盤には及びませんが)。

それにしてもこのアーカイヴ・シリーズ、いつまで続くのでしょう。でも、お金の続く限り買い続けることでしょう。

 


Neil Young + Stray Gators - Out on the Weekend (Official Live Audio)


Neil Young + Stray Gators - Alabama (Official Live Audio)


Neil Young + Stray Gators - Don't Be Denied (Official Live Audio)


Neil Young + Stray Gators - Heart of Gold (Official Live Audio)

 

それでは今日はこの辺で。

超絶ギター 『インペリテリ(Impellitteri)/Answer To The Master』

今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」は超速弾きギターのクリス・インペリテリ率いるインペリテリ(Impellitteri)です。

 

インペリテリは1987年、ロサンゼルスにて、ギタリストのクリス・インテリぺリ(Chris Impellitteri,g)がヴォーカリストロブ・ロック(Rob Rock,vo)テッド・デイヴィス(Ted Days,b)ロニ・シルバ(Loni Sylva,ds)を加えて結成されました。

 

同年にはEP盤Impellitteri』を発表します。

翌年、ヴォーカルにレインボウやアルカトラスのグラハム・ボネット(Graham Bonnet,vo)を加えて、最初のフルグレンス・アルバム『Stand in Line』を発表します。

 

メンバーの入れ替えがあり、ベースとドラムがクワイエット・ライオットのチャック・ライト(Chuck Wright.b)と後のミスター・ビッグのパット・トーピー(Pat Trpey,ds)にそれぞれ代わっています。

このアルバムはビルボードの91位になり、バンドの名を知らしめました。

 

この後、グラハム・ボネットはバンドを去り、ロブ・ロックが戻りました。そして1992年に『Grin and Bear It』を発表します。

ドラムスはケン・マリー(Ken Mary,ds)に交代しました。

前作のようなネオクラシカルな要素が消え、ファンクやアメリカン・ハードを意識した曲作りになって、ファンは失望しました。

 

そして1993年にEP盤『Victim Of The System』をリリースします。

 

ここでネオクラシカル路線に復帰し、ファンは歓迎しました。

 

そして、1994年に『Answer to the Master』がリリースされます。

 

01.The Future Is Black

02.Fly Away

03.Warrior

04.I'll Wait

05.Hold the Line

06.Something's Wrong with the World Today

07.Answer to the Master

08.Hungry Days

09.The King Is Rising

 

ベーシストがジェイムス・アメリオ・プーリ(James Amelio Pulli,b)に代わりました。

プロデュースはクリス・インペリテリです。

 

このアルバムは当初日本でのみの発売でした。日本人受けする楽曲が並び、売れ行きも好調でした。

クリスの作るメロディーは何とも言えず美しいです。そして速弾きのギター、ロブのハイトーン・ヴォーカル、どれをとっても言うこと無しの傑作です。

 

この後、順調にアルバムをリリースしました。1996年の『Screaming Symphony』

1997年の『Eye Of The Hurricane』と続きます。いずれも前作の延長線上にあり素晴らしい内容です。

 

 

そして2000年のCrunchを最後にロブ・ロックがソロに専念するためバンドを離れます。

 

そして、2002年の7枚目のフルグレンス・アルバムではなんとグラハム・ボネットを再び呼び戻し、『System X』をリリースします。

話題性はあったものの商業的にはイマイチでした。

 

グラハム・ボネットはあっさりと退団、代わりのヴォーカルはカーティス・スケルトン(Curtis Skelton,vo)で、2004年に『Pedal To The Metal』を発表します。

もはやかつてのインテリぺリとは違うバンドのようです。

 

そして長いブランクの後、ロブ・ロックが戻ってきました。2009年に10枚目のアルバム『Wicked Maiden』を発表します。

ドラマーがブランドン・ワイルド(Brandon Wild,ds)に代わっています。私の好きだったころのインテリぺリとは明らかに違ったバンドになっています。それでもロブ・ロックの復帰で、かつてのインテリぺリが垣間見えるのも事実です。

 

インテリぺリの変化の足跡は時代性だと思います。『Answer To The Master』の頃もメタルは既にオルタナグランジに押され衰退の一途でしたが、それでもなんとか日本を始めとするネオクラシカルファンには受け入れられていましたが、2000年代になるとメロディックなメタルもメロデスメタルコアの時代に入っており、彼らもそれを意識せざるを得なかったのでしょう。現にクリスもイ・フレイムスの影響を多分に受けていると認めています。

 

インテリぺリはその後も活動を続け、2015年に『Venom』、2018年に『The Nature Of The Beastにそれぞれアルバムをリリースしています。

 

残念ながら未購入です。

 

3枚目と4枚目は今でも大好きなアルバムです。

 


The Future Is Black - Impellitteri

 


I'll Wait - Impellitteri


Answer To The Master - Impellitteri

 

それでは今日はこの辺で 。

 

ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)『Live in Los Angeles '76』入手

こよなく愛するロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)のライブが発売されたというので早速入手しました。

輸入盤仕様で国内発売という形をとっていたので、音質は大丈夫だろうと思い購入しました。

1976年ということで、ロリーがアルバム『Calling Card』をリリースした年で、このアルバムのキャンペーンでロサンゼルスから故郷のアイルランドを廻るツアーを敢行したときの模様を収めました。

アメリカのラジオ番組「King Biscuit Flower Hour」用に録音された音源をリマスターしCDとしてリリースしたものです。

演奏曲はアルバム『Calling Card』とその前の『Against The Grain』が中心になっています。ボーナストラックとして違う時期のライブが3曲追加されています。

 

01. Intro - Moonchild     

02. Secret Agent             

03. Calling Card             

04. I Take What I Want - Watch Your Step             

05. Bought And Sold      

06. Out On The Western Plains  

07. Do You Read Me       

08. Souped-Up Ford       

09. Want-Ad Blues         

10. Early In The Morning*         

11. A Million Miles Away*        

12. Tattoo’d Lady*

 *ボーナストラック

 

レコーディング・データは

 

Track 1-9

Shrine Auditorium Los Angeles, CA 1976/11/18

Rory Gallagher – Guitars, Vocals

Gerry McAvoy – Bass

Lou Martin – Piano, Keyboards

Rod De’Ath – Pots & Pans

 

Track 10 & 11

Civic Center, San Diego, CA 1974/4/4

Rory Gallagher – Guitars, Vocals

Gerry McAvoy – Bass

Lou Martin – Piano, Keyboards

Rod De’Ath – Drums, Percussion

 

Track 12

Bottom Line New York, NY 1978/11/10

Rory Gallagher – Guitars, Vocals

Gerry McAvoy – Bass

Ted McKenna - Drums, Percussion

 

音質はまずまずです。特別いいわけではありません。

選曲は文句なしです。この頃のロリーは一番脂が乗り切っていた頃です。

本来は17曲演奏したらしいですが9曲のみの選曲でした。完全盤がぜひとも聴きたいところです。

ボーナストラックで「いれずみの女」と「100万マイルも離れて」を入れてくれたのは嬉しい限りです。

 

最近、性懲りもなくロリーの未発表曲を集めた3枚組を買ってしまいました。まだ聴けていないので、いずれ紹介します。

 

さらにもう一枚購入したのですが、それについてはまたの機会に書きます。

lynyrdburitto.hatenablog.com

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Moonchild (Audio).


RORY GALLAGHER – Calling Card (LIVE IN LOS ANGELES 1976)

 

それでは今日はこの辺で。

映画『ガーンジー島の読書会の秘密』を観る

昨日のキネ旬シアターはガーンジー島の読書会の秘密』でした。

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監督:マイク・ニューウェル

主演:リリー・ジェイムズ、マイケル・ユイスマン、グレン・パウウェル

制作:2018年 イギリス、フランス 2019年 日本公開

 

同名の原作本の映画化です。作者はメアリー・アン・シェイファーとアニー・バロウズです。

ガーンジー島とはイギリス海峡チャンネル諸島の中の一つの島です。イギリス王室属領ですが自治権を持っており、イギリス連合王国には含まれません。首都もあります。第二次世界大戦中、島はドイツの占領下にありました。

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戦後、1946年、イギリスの女流作家ジュリエットの元に「ガーンジー島の読書のポテトピールパイ会」のドーシー・アダムスという男性から手紙が届きます。内容はガーンジー島出身の作家の本を手に入れたいのだがロンドンの本屋を教えて欲しいというものでした。これをきっかけに二人は文通を始め、ジュリエットはガーンジー島やその読書会に興味を持ち、記事にしようと訪れることにしました。

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島に到着すると、メンバー達から温かく迎えられました。この読書会はドイツに占領されている時にエリザベスという女性が発足したもので、占領下の中で読書をし、語り合うことが唯一の楽しみだったことを知り、是非このことを記事にしたいとメンバーに申し出ました。しかしメンバーはいい返事をしませんでした。とくにアメリアという老婦人は頑なに反対しました。さらに創始者のエリザベスに会いたいというと、今は無理との返事でした。

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ジュリエットは何か秘密があるのではないかと思い、島への滞在を伸ばしました。読書会の日、ドーシーをパパと呼ぶ女の子キットが実はエリザベスの娘だということが分かりました。ドーシーはキットの後見人でした。

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エリザベスについて調べることにしました。エリザベスは戦時中に拘束されドイツに送られてしまったことを知りました。ジュリエットはエリート軍人の婚約者、マークにエリザベスの行方を捜して欲しいと依頼しました。

 

ジュリエットは読書会に参加するうちに、婚約者があるにもかかわらずドーシーに惹かれていきました。そしてドーシーからエリザベスの秘密を聞かされたのです。キットの父親はドイツ人のクリスチャン・ヘルマンという医師で、島でドーシーの友人となった人物でした。エリザベスは病院で働くうちに医師のクリスチャンと許されない恋に落ち、身ごもりました。エリザベスは島の人達からも白い眼を向けられるのでした。アメリアは自分の娘がナチスに殺されたことから、娘の親友だったエリザベスがドイツ人と付き合うのが許せなかったのです。このことが後にアメリアの深い後悔に繋がるのです。

 

しかし、クリスチャンは宿舎から外出したということでドイツ軍に連れ去られ、途中で船が沈没し死んでしまいます。エリザベスは一人でキットを育てます。ある日、強制労働させられ、弱っていた一人の男の子を助けるために エリザベスは反対するドーシーにキットを預けてそのまま病院へ行きましたが、兵士に見つかり、少年は射殺、エリザベスは連行されました。

 

婚約者のマークがエリザベスの消息を持って島にやってきました。マークはなかなか帰ってこないジュリエットにしびれを切らしてやってきたのです。正義感あふれるエリザベスはドイツの牢獄で虐待を受けている少女を助けようとして射殺されたのでした。ジュリエットは読書会のメンバーにこのことを知らせ悲しみの中、島を去りました。

 

ロンドンに帰ったジュリエットはメンバー達との約束から読書会のことも書けず、またドーシーへの思いも断ち切れず悶々とした日々を送ります。そしてパーティーでは婚約指輪をマークに返して別れを告げました。そして気持ちを新たに読書会のことは書かないという約束を破って執筆に励み、書き終わると、約束を破った謝罪と共に原稿を読書会宛に送りました。その謝罪文を読んだドーシーはすぐさまロンドンに向かいました。

 

同じころジュリエットはドーシーに会うために島へ向かう船に乗り込んだところ、降りてくるドーシーを見かけ呼び止めました。二人は気持ちを確かめ合い、結ばれ、ガーンジー島でキットと3人で穏やかな日々を送るのでした。

 

あらすじだけ書くとなんともベタな恋愛映画のようですが、実際にガーンジー島という残念ながら今まで知らなかった島で戦時中何が起こっていたのかということを知ることが出来ました。新たな発見でした。ナチス占領政策は日本軍が行ってきたそれと似たようなものだったのでしょう。

 

この読書会は、もともと読書好きが会を作ったわけではなく、気の合う連中が、外出禁止の中でもおしゃべりができるようにと作った会でした。というのも、ナチスドイツは読書会という集まりならば許可するというお達しがあったのです。そこでエリザベス以下5人は急遽読書会を作って「読書のポテトピールパイ会」を登録したのです。これがきっかけでメンバーは本当の読書好きになりました。このメンバー達の読書会の場面などは本当に本好きなのだな、ということが伝わってきます。

 

戦時中に両親を亡くしたジュリエットが金銭目的に手放した書籍が廻りまわって、ガーンジー島の読書会のメンバーに手渡され、そして再びその本がジュリエットを島に呼び寄せたのです。ジュリエットは読書会のメンバー達の人間性に触れて、自分の居場所を発見したのでしょう。それは金持ちの婚約者との華やかな社交界での生活が自分の住む場所ではないと気付いたのです。そして婚約者に別れを告げ、婚約者はあっさりと了解します。エリート特有のプライドです。所詮その程度だったのです。

そして読書会のことを書いてしまったことについての謝罪文がドーシーを呼び寄せたのです。

 

本の力というものは計り知れません。私自身、長い人生を振り返っても、節目節目で本に助けられたことが多くありました。暗い世情の中でも本だけが読書会のメンバーを救ったのです。その本が規制を受けるような世の中になってはいけないのです。

 

年齢のせいか、涙もろくていけません。

 

ガーンジー島の美しさには目を見張りました。

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『ガーンジー島の読書会の秘密』予告編

 

それでは今日はこの辺で。

聴き比べ デラボニとカーペンターズ『スーパースター(Superstar)』

今日の「聴き比べ」は『スーパースター(Superstar)』です。

この曲は一般的にはカーペンターズ(Carpenters)のヒットで知られていますが、実はその前にラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)が1969年に発表していたのです。ただし、タイトルは『Groupie』でした。バンド名もラニー&ボニー&フレンズ(Delaney & Bonnie & Friends)でした。もちろんここにはエリック・クラプトン(Eric Clapton)もいました。発表時はシングルで「Coming Home」のB面でした。

曲はレオン・ラッセル(Leon Russel)ボニー・ブラムレット(Bonnie Bramlett)の共作です。

 

Groupie

by Leon Russel & Bonnie Bramlett

 

Long ago, and, oh, so far away

I fell in love with you before the second show

Your guitar, it sounds so sweet and clear

But you're not really here, it's just the radio

 

Don't you remember, you told me you loved me baby?

You said you'd be coming back this way again baby

Baby, baby, baby, baby, oh baby

I love you, I really do

 

Loneliness is such a sad affair

And I can hardly wait to be with you again

What to say to make you come again?

Come back again and play your sad guitar

 

Don't you remember, you told me you loved me baby?

You said you'd be coming back this way again baby

Baby, baby, baby, baby, oh baby

I love you, I really do

 

Don't you remember, you told me you loved me baby?

You said you'd be coming back this way again baby

Baby, baby, baby, baby, oh baby

I love you, I really do

 


Delaney & Bonnie - "Groupie"

 

このバージョンはボニー・ブラムレットのソウルフルなヴォーカルが聴きものになっています。しかし、大した評判にもなりませんでした。

 

その後、カーペンターズがヒットさせると、1972年のアルバム『D & B Together』に収録しました。

 

そのカーペンターズですが、兄のリチャードがテレビでベッド・ミドラーがこの曲を歌っているのを観て、カレンに合いそうだと思い歌わせたのがきっかけで、レコーディングされ、1971年のアルバムCarpentersに収録しました。

歌詞は一部変えました。そしてこれが全米2位の大ヒットなったのです。


CARPENTERS | Superstar | 1971

カレンの透き通る歌声は、大ヒットも頷けます。

 

レオン・ラッセルは1970年にジョー・コッカーと共にマッド・ドッグス&イングリッシュメンを結成し、大々的なツアーを敢行しました。そのメンバーだったリタ・クーリッジ(Rita Coolidge)がこの曲を歌って、この時の模様が映画化されたのもその後のヒットに影響したのかもしれません。


Supertsar -Rita_Coolidge-MDAE

 

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 それでは今日はこの辺で。