Flying Skynyrdのブログ

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癒し系ロック 『トラヴィス(Travis)』

今日は、美しいメロディーで癒してくれる、イギリスのロックバンド『トラヴィス』について書いてみます。ブルースロックやヘヴィメタルを聴いていると、時々カントリーロックやフォークロックともちょっと違う、美しいメロディーの軽やかな音楽に触れたくなります。その中でも『トラヴィス』や『ビューティフルサウス』『スターセイラー』などは私のお気に入りです。今日は『トラヴィス』でいってみます。

これも以前の記事で少しだけ触れていますので、参考までに。

lynyrdburitto.hatenablog.com

 

メンバーは、

フラン・ヒーリィ(Fran Healy,vo,g)

アンディ・ダンロップ (Andy Dunlop,g,banj)

ダギー・ペイン (Dougie Payne,b,vo)

ニール・プリムローズ (Neil Primrose,ds)

です。1995年に正式に結成します。それ以前はニールとそのバンドにフランが加わった形でしたが、他のメンバーが辞めたためダギーを誘い正式なバンドとなりました。バンド名はヴィム・ヴェンダースの映画『パリ・テキサス』の主人公の名前から取ったようです。

1996年にデビューシングル「オール・アイ・ウォント・トゥ・ドゥ・イズ・ロック」をリリースします。『オアシス』のノエル・ギャラガーの押しもあって話題になり、1997年にデビューアルバム『Good Feeling』をリリースします。

 このファーストはこの先の癒し系からはちょっと考えられない、『オアシス』まがいのパワフル・ロックです。それでも10曲目の「More Than Us」や11曲目の「Falling Down」、12曲目の「Funny Thing」などを聴くとその後の美メロ路線が想像できます。全英初登場で9位に入りました。

 

1999年、セカンドアルバム『The Man Who』をリリースします。

前作と打って変わって、静かな美しいメロディーを奏でるこのアルバムは全英1位に輝き、全世界で400万枚以上の売り上げを上げました。オープニングの「Writing To Reach You」はいかにもヒットしそうなメロディーで案の定大ヒットとなりました。「Driftwood」「Turn」「Why Does It Always Rain On Me?」と続けざまにヒットさせました。

 

2001年にhサードアルバム『The Invisible Band』をリリースします。

美メロにますます磨きがかかり、よりアコースティカルになってきました。暗く沈んだ出だしから始まるオープニングの「Sing」は、全英3位になりました。アルバムは初登場1位を記録します。全世界で300万枚の前作に続く大ヒットとなりました。

 

2003年、4枚目のアルバム『12Memories』をリリースします。

このアルバムはセルフプロデュースです。前2作は「レディオ・ヘッド」や「ベック」「ポール・マッカートニー」を手掛けたナイジェル・ゴッドリッジでした。おそらくこのアルバムが彼らのなかでは一番暗いのではないでしょうか。そのせいかどうかわかりませんがセールス的には今一つという結果でした。私はこの暗さは大好きですが。

このあとフランが体調不良になりしばらく休むことになります。

 

4年後の2007年にプロデューサーを戻し5枚目のアルバム『The Boy With No Name』を発表します。

このアルバムは、暗さがやや後退し、静かで美しいメロディーが満開になっています。3曲目の「Closer」はシングルヒットしましたが、トラヴィスの真骨頂の美しいメロディーが聴かれます。完全復活でしょうか。全英4位になりました。

 

翌2008年に6枚目のアルバム『Ode To J.Smith』をリリースします。

このアルバムはそれまでのEPICを離れ自主レーベルからの発売となりました。音も重くなり、ロック色が強まっています。それでもメロディーは健在です。しかしながらロック色が嫌われたのかセールス的には失敗で、シングルカットの3曲も100位にも入れませんでした。1曲などはチャートにも入りませんでした。6曲目の「Last Words」などは名曲だと思うのですが。私などは1番好きなアルバムかもしれません。全然悪くないと思うのですが、音楽ビジネスは難しいですね。

 

この後、2013年に『Where You Stand』をリリースします。

 

約5年ぶりとなるアルバムです。どんなアルバムになるのかと心配もしましたが、やはりトラヴィスは安心して聴けます。相変わらず美しいメロディと静かなサウンド、癒されます。

 

2016年に『Everything At Once』リリスしていますが、残念ながら未購入です。

 

ラヴィスを改めて聴き直すと、全作をを通して非常に完成度の高いロックを聴かせてくれます。たまにはこのような静かなロックというのも心が癒されて気持ちがいいものです。あとの1枚、入手しないといけません。

 


Travis - Writing To Reach You (Official Video)

 

それでは今日はこの辺で。