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カントリーロックの軌跡②『Fallen Angels : Legendary Country Rock Recordings』

前回の「カントリーロックの軌跡」に続きもう1枚紹介したいと思います。こちらは時代もやや新しく、オルタナカントリーも収録されています。2000年の発売です。

 

『Fallen Angels : Legendary Country Rock Recordings』

Fallen Angels

 

01. Two Angels - The Jayhawks

02. LA Freeway - Guy Clark

03. Powderfinger - Cowboy Junkies

04. Going Down Again - Crazy Horse

05. Silvermoon - Michael Nesmith

06. You're Between Me - Pure Prairie League

07. Tears - Pure Prairie League

08. Me And My Wife - Rio Grande

09. Grizzely Bear - The Youngbloods

10. Sugar Babe - The Youngbloods

11. Never Goin' Back(To Nashville Anymore) - The Lovin' Spoonful

12. A Song I Heard - Swampwater

13. One Note Man - Swampwater

14. Why Lady Why - Alabama

15. There Goes Another Love Song - The Outlaws

16. Atlanta's Burning Me Down - Dickey Betts & Great Southern

17. Old Five And Dimers(Like Me) - Waylon Jennings

18. Out Of Hand - Gary Stewart

19. I Didn't Know The World Would Last This Long - John Hartford

20. Lay It Down - The Everly Brothers

21. Oh Lonesome Me - Gene Vincent

22. Just Can't Take It Anymore(previously Unreleased) - Gram Parsons & The International Submarine Band

23. November Nights(previously Unreleased) - Gram Parsons & The International Submarine Band

 

トップバッターがジェイホークスとは何とも嬉しい限りです。曲はセカンドアルバム『Blue Earth』からの名曲。マーク・オルソン作。オルタナカントリーの代表バンド。以前このブログでも取り上げました。

 

ガイ・クラークはカントリー系のシンガーソングライター。2016年に76歳で亡くなっています。曲は1975年のデビューアルバム『Old No.1』から。いぶし銀のシンガーです。

 

カウボーイ・ジャンキーズも以前取り上げています。ここではニール・ヤングの「パウダーフィンガー」をカバーしています。静かに静かに歌います。

 

クレイジー・ホースはご存じニール・ヤングのバックバンド。4枚目のアルバム『Crazy Monn』からラルフ・モリーナの作。

 

マイケル・ネスミスは昨日のコンピレーションにも登場しました。彼の大ヒット曲「シルバームーン」です。

 

ピュア・プレイリー・リーグも昨日のコンピレーションで登場しました。ここでは2曲収録されてします。2曲ともファーストアルバムからです。1曲は昨日と同じです。

 

リオ・グランデは元マウス&ザ・トラップスのメンバー、ロニー・ワイスらで結成されたった1枚だけアルバムを残したバンドです。曲はそのアルバムからです。

 

ヤング・ブラッズも前回のコンピレーションで登場しています。ここでは2曲ですが、1曲は前回と同じ曲です。

 

ラヴィン・スプーンフルも同様です。曲はキングストン・トリオにいたジョン・スチュワートでスプーンフルのベスト盤に収録。

 

スワンプウォーターは前回も登場したギブ・ギルボーとクラレンス・ホワイトが在籍していたバンド。リンダ・ロンシュタッドのバックバンドとしてスタートし、独自に2枚のアルバムをリリースしています。曲は1971年の『Swampwater』から。アルバムをリリースしたころはクラレンス・ホワイトはバンドを去っています。アルバムにはハーブ・ペダーソンが参加しています。

 

アラバマはその名の通りアラバマ出身のカントリーロックバンド。1969年の結成ですから長いキャリアを誇ります。カントリーバンドとしては珍しく売れました。アルバム数も多くヒットシングルも多数あります。アルバム・シングル合わせて7500万枚を売り上げるマルチプラチナを認定され、受賞数も数え切れないくらいです。カントリー・サザンロックと言った方がいいかもしれません。

 

アウトロウズもブログで紹介しました。このバンドもサザンロックです。曲はファーストアルバムからです。当時はカントリーロックというイメージはありませんでした。緩いサザンロック、という認識でした。ですからこのコンピレーションに入っていたのは意外でした。でも確かにカントリーロックの匂いはします。

 

ディッキー・ベッツ&グレイ・トサザンはオールマン・ブラザースを辞めたディッキー・ベッツがソロになって結成したバンド。ディッキーは元々はブルース志向ですが、オールマンの『ブラザース&シスターズ』でカントリーに目覚め、やがてグレッグと袂を別ちました。その後カムバックしますが、その間にこのバンドで活動しました。ディッキーについても以前ブログで紹介しました。この曲は2枚目のアルバムからです。

 

ウェイロン・ジェニングスはカントリー界の大御所。2002年に64歳で亡くなっています。曲はビリー・ジョー・シェイヴァ―でアルバム『Honky Tonk Heroes』から。

 

ゲイリー・スチュワートはカントリー系のシンガー・ソングライターです。2003年に59歳で亡くなっています。この人もサザンロックの影響下のカントリーロッカーでした。曲は大ヒットアルバム『Out Of Hand』から。

 

ジョン・ハートフォードは有名なフィドルバンジョー奏者。数々のアルバムに顔を出しています。自身のアルバムも多数です。グラミー賞も何度か受賞しています。2001年に63歳で亡くなっています。

 

エヴァリー・ブラザースは前回のコンピレーションに登場しました。

 

ジーン・ヴィンセントはロカビリー歌手。1971年36歳で亡くなりました。バディー・ホリーやエディ・コクランと並んでロックンロールの先駆者。後のブリティッシュ・インヴェンションに多大なり影響を与えました。

 

ラストを飾るのはやはりこの人、グラム・パーソンズです。グラムがバーズに加入する前に結成したバンドがインターナショナル・サブマリン・バンド。前回も登場しました。この2曲はこのアルバムが出た時点では初出だったかもしれません。

 

このアルバムは西海岸と南部両方のカントリーロックを紹介しています。前回はどちらかというと西海岸よりでしたが、こちらはいわゆるカントリーミュージックも多く紹介しておりバランスも良くなっています。

 

2回にわたって「カントリーロックの軌跡」と題してコンピレーションアルバムを紹介しましたが、実際はもっともっとたくさんあるのですが、気に入っているのがこの2枚でした。

 


The Jayhawks - Two Angels


Michael Nesmith - Silver Moon


Pure Prairie League - You're Between Me


Gram Parsons & The Like - Just Can't Take It Any More [1965]

 

 それでは今日はこの辺で。