一概にサザンロックと言ってもその地域は多岐に亘っています。オールマン・ブラザースはジョージア、レーナード・スキナードはアラバマ、そしてこのチャーリー・ダニエルズ・バンドはテネシーはナッシュビルという具合になっていて、それぞれが自分の故郷が最高だといっています。
チャーリー・ダニエルズはバンドを結成する以前からセッションマン、プロデューサーとしてその名が知れていました。特にボブ・ディランのナッシュビルでのレコーディングアルバム『ナッシュビル・スカイライン』に参加したことでも有名になり、レナード・コーエンのバックバンドに参加したりでその名を馳せていました。
1970年には初のソロアルバム『Charlie Daniels』をリリースします。そして1972年にチャーリー・ダニエルズ・バンドとしてのファースト『Te John, Grease, & Wolfman 』、1973年にサードアルバム『Honey in the Rock』をそれぞれリリースします。この中の「Uneasy Rider」が大ヒットします。
そして1974年に、紹介する『Way Down Yonder』がリリースされます。
Side A
1.I've Been Down
2.Give This Fool Another Try
3.Low Down Lady
4.Land of Opportunity
Side B
1.Way Down Yonder
2.Whiskey
3.I'll Always Remember That Song
4.Looking for My Mary Jane
バンドメンバー
チャーリー・ダニエルズ(Carlie Daniels,g,vo,fidle)
ジョエル・ディ・グレゴリオ(Joel "Taz" DiGregorio,key ,vo)
フレッド・エドワーズ(Fred Edwards,ds)
ゲイリー・アレン(Gary Allen,ds)
バリー・バーンズ(Barry Baines,g,vo)
マーク・フィッツジェラルド(Mark Fitzgerald,b,vo)
A-1 オープニングにふさわしく、激しいロックナンバー。ツインギターにツインドラム。迫力あります。ヴォーカルはグレゴリオです。
A-2 マイナーなスローブルースナンバー。このアルバム以降、よりカントリー路線が強くなるため、前曲やこのナンバーのような曲はあまり聴けなくなります。ここではチャーリーのヴォーカルです。
A-3 この曲はオールマン・ブラザースのような典型的なサザンロックです。
A-4 カントリー色の強いナンバー。女性コーラスを大胆に取り入れています。
B-1 いかにも南部の曲という感じ。オールマンにも通じます。彼らの代表曲でもあります。
B-2 これも南部のブギ・ロックンロール。ノリノリです。
B-3 スローなカントリーナンバー。
B-4 ラストはブギ・ロックナンバー。
実はこのアルバム、この後廃盤になります。そして1977年『Whiskey』というタイトルで再発されます。レコード会社との契約の関係だと思われますが、不可解です。
CDも廃盤のようです。
このあとバンドは1975年に『Nightrider』と『Fire On The Mountain』という傑作アルバムを立て続けに発表します。
それでも私にとっては、この『Way Down Yonder』が一番お気に入りです。ブルースをやっているのも珍しいし、カントリー色がまだそれほど強くなく、オールマンにも通じるサザンロック特有のサウンドがいいのです。
チャーリー・ダニエルズはその後も元気いっぱいで、現在も活躍中です。
現在80歳、信じられません。頑張ってください。
The Charlie Daniels band - I've been down
The Charlie Daniels Band - Give This Fool Another Try.wmv
それでは今日はこの辺で。