今日の「聴き比べ」は1968年にザ・フォーク・クルセダーズが歌った『青年は荒野をめざす』です。
この曲が歌われた前年あたりから作家・五木寛之の小説が若者の間で読まれるようになりました。『さらばモスクワ愚連隊』や『青ざめた馬を見よ』などが若者の心を捉えました。そして1970年からの『青春の門』は後に映画化もされ大ヒットしました。
そんな五木寛之の小説『青年は荒野をめざす』も若者の心を捉えました。そしてこの小説を元に作詞を五木寛之、作曲を加藤和彦で、当時『帰ってきたヨッパライ』で一躍大人気になっていたザ・フォーク・クルセダーズが歌いました。フォークルにとってはこの曲が最後のシングルとなりました。あっという間の解散でした。
私もやや遅ればせながら五木寛之の小説を読み漁った時期がありました。五木さんは今も元気に執筆されています。頭が下がります。
青年は荒野をめざす
作詞:五木寛之
作曲:加藤和彦
※ひとりで行くんだ幸せに背を向けて
さらば恋人よなつかしい歌よ友よ
いま青春の河を越え
青年は青年は荒野をめざす※
もうすぐ夜明けだ出発の時がきた
さらばふるさと想い出の山よ河よ
いま朝焼けの丘を越え
青年は青年は荒野をめざす
みんなで行くんだ苦しみを分けあって
さらば春の日よちっぽけな夢よ明日よ
いま夕焼けの谷を越え
青年は青年は荒野をめざす
(※くりかえし)
この曲を当時関西フォークで人気を二分していた高石友也先生がカバーしました。先頃亡くなられてしまいました。残念です。
それでは今日はこの辺で。