今日の「聴き比べ」はフォーク・クルセダーズの『悲しくてやりきれない』です。
この曲は1968年にフォーク・クルセダーズの2枚目のシングルとして発売されました。当初は2枚目のシングルとして「イムジン河」が予定されていましたが、この曲が発売自粛となったため急遽、加藤和彦がレコード会社の社長室に缶詰状態にされて2~30分で作曲し、その足でサトウハチローの自宅へ行って作詞をお願いし出来上がった曲だということです。
そんなあわただしく作られた曲にしては本当によくできた曲です。当時の若者の心境を見事に表現しています。
悲しくてやりきれない
作詞:サトウハチロー
作曲:加藤和彦
胸にしみる 空のかがやき
今日も遠くながめ 涙をながす
悲しくて 悲しくて
とてもやりきれない
このやるせない モヤモヤを
だれかに告げようか
白い雲は 流れ流れて
今日も夢はもつれ わびしくゆれる
悲しくて 悲しくて
とてもやりきれない
この限りない むなしさの
救いはないだろうか
深い森の みどりにだかれ
今日も風の唄に しみじみ嘆く
悲しくて 悲しくて
とてもやりきれない
このもえたぎる 苦しさは
明日も続くのか
「悲しくてやりきれない ザ」・フォーク・クルセダーズ(The Folk Crusaders)
おおたか静流のバージョンは映画『シコふんじゃった』でも使われました。
吉田拓郎さんも歌っています。ガラッと変わったイメージ。
お気に入りの女優、多部未華子も歌っています。映画『怪しい彼女』。
悲しくてやりきれない コトリンゴ/この世界の片隅に 片渕須直
それでは今日はこの辺で。