今日の「この人の、この1枚」は久しぶりにサヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)です。
2022年に75歳で亡くなるまで、1965年の結成以来、57年間サヴォイ・ブラウンを率いてきたキム・シモンズ(Kim Simmonds)。ブルースロック一筋に半世紀以上第一線で活躍し続けたキム先生には唯々感服していました。
そんな彼が亡くなる少し前の2020年にリリースしたアルバムが今日紹介する『Ain't Done Yet』です。バリバリのブルースロックです。衰えも一切ありません。相変わらずギターが冴えています。今が全盛期のような錯覚を起こすくらいです。タイトル通り「まだ終わっていない!」です。いつごろからか、ヴォーカルも執るようになりましたが、ヴォーカルがやや弱いですが、それをカバーするギターがあります。
サヴォイ・ブラウンに所属したメンバーは57年間で70人にも及びます。その中でただ一人でバンドを引っ張てきました。60年代後半から70年代初頭のブルースロック・ブーム時期はブリティッシュ・ブルースロックの3大バンドと言われ、それ以降はその存在も影が薄くなりましたが、それでも黙々と活動を続け、アルバムも出し続けました。アルバム数も40枚を超えるでしょう。私も一旦は離れた時期もありましたが、その後もひたすら買い続けました。そしてこのアルバムの次のアルバム『Blues All Around』が最後のスタジオ・アルバムとなりました。それはまたいつかの機会に紹介します。
私にロックの魅力を教えてくれた従兄がサヴォイ・ブラウンの大ファンでその影響で私も好きになったのですが、その従兄も既にこの世になく、彼を偲んで今このアルバムを聴いています。
Ain't Done Yet
01.All Gone Wrong
02.Devil's Highway
03.River On The Rise
04.Borrowed Time
05.Ain't Done Yet
06.Feel Like A Gypsy
07.Jaguar Car
08.Rocking In Louisiana
09.3Soho Girl
10.Crying Guitar
メンバーは
Guitar, Harmonica, Vocals – Kim Simmonds
Bass – Pat DeSalvo
Design, Art Direction – Brian Porizek
Drums – Garnet Grimm
プロデュースは Kim Simmondsです。
サヴォイ・ブラウンについてはこのブログでも何度も書いています。
それでは今日はこの辺で。