今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」は、先日書いたトゥイステッド・シスターと並んで「お下品バンド」の両巨頭と並び称されるワスプ(W.A.S.P)です。
ワスプは1982年、ロサンゼルスで結成されました。
メンバーは
ブラッキー・ローレス(Blackie Lawless,vo,g,b)
ランディ・パイパー(Randy Piper,g)
リク・フォックス(Rik Fox,b)
トニー・リチャーズ(Tony Richards,ds)
でした。
バンド名の意味は「White Anglo-Saxon Protestants」ということらしいです。
かれらの最初のシングル「Animal(Fuck Like A Beast)」はあまりにも歌詞が過激で本家のアメリカCapitolでは発売されず、イギリスのMusic For Nationsから発売されたほどです。衣装も奇抜で、ライブも派手な演出が施されていて物議を醸していました。
メンバーは定まらず、リク・フォックスはロン・キールとインギーのスティーラーへ移籍し、そしてクリス・ホルムズ(Chris Holmes,g)が加入しました。
1984年にデビューアルバム『W.A.S.P』がリリースされました。
当初は問題のシングルは収録されませんでしたが、後にそれを含んで再発されました。
歌詞は過激で下品ですが、曲はストレートなロックやメロディアスな曲もありと、聴きごたえ十分でした。
そして1985年、セカンドアルバム『The Last Command』がリリースされました。
THE LAST COMMAND (DELUXE EDITION) (IMPORT)
- アーティスト: W.A.S.P.
- 出版社/メーカー: MADFISH
- 発売日: 2018/10/10
- メディア: CD
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Side A
1.Wild Child
2.Ballcrusher
3.Fistful of Diamonds
4.Jack Action
5.Widowmaker
Side B
1.Blind in Texas
2.Cries in the Night
3.The Last Command
4.Running Wild in the Streets
5.Sex Drive
プロデュースはクワイエット・ライオットでも知られるスペンサー・プロファー(Spencer Proffer)です。
ドラムはスティーヴン・ライリー(Steve Riley,ds)に代わっています。バッキングヴォーカルでクワイエット・ライオットのカルロス・カヴァーゾ(Carlos Cavazo)が参加しています。
このアルバムは全米の47位を記録し、ゴールド・ディスクになりました。
前作に引き続きストレートなハードロックを推し通しています。もちろんメロディックな曲もあり、外見とは違って音楽的には正統派です。何といってもこのバンドのウリはブラッキーのヴォーカルです。好き嫌いはあるでしょうが、何とも言えない不気味さがあってよろしいのではないでしょうか。
この後、ランディ・パイパーが脱退、代わりにキング・コブラからジョニー・ロッド (Johnny Rod,g,b)が加入します。
1989年にサードアルバム『Inside The Electric Circus』をリリースします。
そのあと1989年には4枚目のアルバム『The Headless Children』をリリースします。
ここで、クリス・ホルムスが脱退し、オリジナルメンバーはブラッキーのみとなり、バンドとしての存在はなくなったようなものでした。
この後はバンド名は残りますがブラッキーのソロアルバムの要素が強くなっていきました。
W.A.S.P. - Wild Child (H.Q. Long vrs)
それでは今日はこの辺で。