ブック・オフで入手したレコードの続きです。
今日のレコードはステッペンウルフ(Steppenwolf)の2枚組『Live』です。国内盤、500円でした。
我がブログを振り返って検索したところステッペンウルフについては「聴き比べ」や映画「イージー・ライダー」のところでほんの少し書いただけで、ほとんど書いていませんでした。全く迂闊でした。
ということで、ステッペンウルフについて少々書いてみます。
彼らの前身は1964年に結成されたJack London & The Sparrowsというカナダのバンドでした。この時のメンバーは
アート・アイル(Art Ayre, key)
デニス・エドモントン(Dennis Edmonton,g,vo)
ジャック・ロンドン(Jack London,vo,g
ジェリー・エドモントン(Jerry Edmonton,ds,vo)
ニック・セント・ニコラス(Nick St. Nicholas,b)
でした。このメンバーで1965年にアルバムを1枚リリースしました。『Jack London & The Sparrows』です。
やがてリーダーのジャック・ロンドンとアート・アイルがバンドを去ります。代わりにジョン・ケイ(John Kay,vo,g)とゴルディ・マクジョン(Goldy McJohn,key,vo)が加わり、1966年にバンド名もスパロウ(The Sparrow)に変え、シングルを2枚リリースしましたがヒットには至らず一旦解散しました。
1967年にはサンフランシスコに拠点を構え、メンバーを入れ替えて再結成します。デニス・エドモントンがバンドを去り、新たにラシュトン・モリーヴ(Rushton Moreve,b,vo)、マイケル・モナーク(Michael Monarch,g,vo)が加わりました。バンド名もステッペンウルフとしました。
そして1968年、記念すべきファーストアルバム『Steppenwolf』がリリースされました。
このアルバムの中から「Born To Be Wild」と「The Pusher」の2曲が映画『イージー・ライダー』の挿入歌に使われ、「Born To Be Wild(ワイルドでいこう!)」は大ヒットとなりました。これは日本でも大ヒットしました。映画の影響によるものが大きいとと思いますが、このアルバムでステッペンウルフはアメリカを代表するハードロック・バンドになりました。ジョン・ケイのどすの効いたヴォーカルが特徴です。
同じ年に早速2枚目のアルバム『The Second』がリリースされ、この中の「Magic Carpet Ride」がヒットしました。
1969年には3枚目のアルバム『At Your Birthday Party』がリリースされます。ラシュトン・モリーヴはバンドを去り、後に自動車事故により亡くなりました。
この中からは「Rock Me」が売れました。
続いて同年4枚目のアルバム『Monster』がリリースされました。
このアルバムからギターがマイケル・モナークからラリー・バイロム(Larry Byrom,g)に代わりました。このアルバムからバンドは政治色を前面に打ち出すようになりました。
そして1970年にリリースされたのが今日紹介する『Live』です。
メンバーは
Goldy McJohn - key
Jerry Edmonton - ds
John Kay - vo,g
Larry Byrom - g
Nick St. Nicholas - b
Producer – Gabriel Melker
このライヴは1970年に行われた彼らのライヴから寄せ集めて製作されたものです。
当時は高くて手が出ませんでしたが、50年以上経って手元に届きました。
この後、『Steppenwolf 7』『For Ladies Only』をリリースしますが、1971年か湯堂休止を宣言し、ジョン・ケイはソロ活動を開始しました。これも懐かしい。
その後は再結成と解散を繰り返し、2019年正式に解散しました。
1960年代後半の若者文化を象徴する代表的なバンドでした。
それでは今日はこの辺で。