「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」もいつの間にか相当な数になってしまいました。何しろ、一つのバンドを書き始めると色々な人の名前が出てきて、次々と思い出されてしまうのです。
今日はスキッド・ロウ(Skid Row)です。このバンドもヘヴィメタルの歴史には欠かせない存在です。
結成は1986年、ニュージャージーです。デイヴ・スネイク・セイボ(Dave "The Snake" Sabo,g)とレイチェル・ボラン(Rachel Bolan,b)が中心となって結成されました。デイヴはジョン・ボン・ジョヴィの幼馴染で一緒にバンドも組んでいました。
そこにスコッティ・ヒル(Scotti Hill,g)、ロブ・アフューソ(Rob Affuso,vo)、セバスチャン・バック(Sebastian Bach,vo)が加わって、メンバーが揃いました。
ジョン・ボン・ジョヴィの協力もあって、アトランティック・レコードと契約が出来ました。そして1989年、念願のアルバムデビューが出来ました。ファーストアルバムは『Skid Row』です。
01.Big Guns
02.Sweet Little Sister
03.Can't Stand the Heartache
04.Piece of Me
05.18 and Life
06.Rattlesnake Shake
07.Youth Gone Wild
08.Here I Am
09.Makin' a Mess
10.I Remember You
11.Midnight / Tornado
プロデュースはあのマイケル・ワーグナー(Michael Wagener)です。
このアルバムからシングルの「18 and Life」「Youth Gone Wild」「I Remember You」がヒットし、アルバムはデビューアルバムにも拘わらず600万枚を売上げる大ヒットとなりました。全米チャートも6位を記録しました。
ロックンロールからバラードまで隙間のない楽曲が揃いました。セバスチャン・バックのヴォーカルもルックスと相まって人気を勝ち取りました。西海岸のガンズ&ローゼス(Guns N' Roses)の対抗馬として早くから注目されました。
1991年には、セカンドアルバム『Slave to the Grind』をリリースします。
このアルバムは前作を上回る全米1位に輝きました。
前作以上にワイルドになり、激しさが増しました。前作と甲乙つけがたいのですが、個人的には前作に軍配を上げて、「この1枚」に指名しました。しかし、このアルバムも素晴らしいです。特にバラードの「
」などは聴きごたえ十分です。
1995年にはサードアルバム『Subhuman Race』をリリースします。
このアルバムは全米35位と前2作と比較すると人気が落ちました。
1998年になるとセバスチャン・バックが他のメンバーと対立、脱退します。そして事実上の解散となりました。
2000年になると、新たなヴォーカリスト、ジョニー・ソリンガー(John Solinger,vo)が加入して活動を再開します。そして、2003年に4枚目のアルバム『Thickskin』を、2006年には『Revolutions Per Minute』リリースします。
これらのアルバムにはかつてのスキッド・ロウの勢いは感じられませんでした。
現在も活動は続けているようです。
ヘヴィメタ全盛期を彩ったバンドでした。
Big Guns - Skid Row (Album: Skid Row)
18 And Life - Skid Row (Album: Skid Row)
Youth Gone Wild - Skid Row (Album: Skid Row)
I Remember You - Skid Row (Album - Skid Row)
それでは今日はこの辺で。