今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」はカナダのマルチ・プレイヤーアルド・ノヴァ(Aldo Nova)です。
アルド・ノヴァは1956年、カナダはモントリオールの生まれです。小さい頃からのロック少年で、ギターとローリング・ストーンズが彼のすべてでした。しかし、両親は地道な職業を望んだため、彼は当初鉄鋼所に勤めました。それでもやっぱり長続きせず、レコーディング・スタジオに勤めるようになりました。そこから彼の音楽漬けの生活が始まりました。
それから、ATVミュージックのスタッフ・ライターなどを経て、1982年Portrait Recordsと契約し、ファーストアルバムの発表にこぎつけたのです。
その年発売されたのがファーストアルバム『Aldo Nova』です。日本では『ナイト・ファンタジー』というタイトルが付けられました。
Side A
1.Fantasy
2.Hot Love
3.It's Too Late
4.Ball and Chain
Side B
1.Foolin' Yourself
2.Under the Gun
3.You're My Love
4.Can't Stop Lovin' You
5.See the Light
ここではアルド・ノヴァがドラムスを除く、ギター、ヴォーカル、キーボード、ベースの一部、プロデュース、アレンジまで一人でこなすマルチプレイヤーぶりを発揮しています。
アルバムは全米8位でプラチナです。シングルの「Fantasy」は23位、「Foolin' Yourself」は65位と2曲のヒットを飛ばします。デビューアルバムから絶好調でした。
A面の1曲目から3曲目まで飛ばしまくります。ハードなロックですがポップでキャッチ―なメロディです。4曲目で一転バラードになって、ラストで再びハードなロックンロールです。
B面は再びメロディアスなバラードで始まります。B面は色々なタイプの曲が登場します。ミディアムテンポのドラマティックな曲やソウルっぽい曲などがあって、お終いは再びロックンロールで終わります。
デビューからそのアイドルチックな容姿と共に一躍人気者になりました。
しかし、シンガー兼ギタリストとしてのアルド・ノヴァはここがピークだったと思います。
翌年のセカンドアルバム『Subject...Aldo Nova』はゴールド・ディスクにはなったものの全米56位と前作には遠く及びませんでした。
その後もソロアルバムはリリースしますがファーストを超える成功はありませんでした。
1991年にはジョン・ボン・ジョヴィのレコード会社Jambco Recordsと契約しアルバム『Blood on the Bricks』をリリースしました。
これはほとんどの曲がボン・ジョヴィとの共作でした。バックヴォーカルでも参加しています。これも全米では125位でした。
しかし、彼の才能はソングライティングとプロデュースで発揮されたのです。
1996年にはセリーヌ・ディオンのアルバム『Falling Into You』でプロデューサーとしてグラミー賞を獲得しました。その他多くのミュージシャンに楽曲を提供し、またプロデュースも数多くこなしています。
ALDO NOVA-Can't stop loving you
それでは今日はこの辺で。