Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚 『エルトン・ジョン(Elton John)/ライブ!(17-11-70)』

今日の「この人の、この1枚」はエルトン・ジョン(Elton John)『ライブ!(17-11-70)』です。

 

私がこのレコードを買ったのはまだ高校生の頃でした。LPレコードが1枚2000円以上でしたから、1枚買うと月の小遣いが無くなります。当時の田舎町には中古レコード屋などありませんから、買うなら新品です。

そんな状況で、何故このレコードを買ったのか記憶が定かではありません。エルトン・ジョンのファンであったなどということもありません。当時エルトン・ジョンが日の出の勢いで人気が上昇していたのはラジオからでも知っていたし、「僕の歌は君の歌」も始終流れていました。いい歌だな、という感想は確かにありました。

その人気にあやかって買ったのか、それにしては「僕の歌は君の歌」も収録されていないライブ盤を買ったのか謎です。当時買いたいレコードは山のようにあったはずなのに、あえてこれを買った理由が今もってわかりません。生前整理で出てきたエルトン・ジョンのレコードは3枚でした。確かにファンではありませんでした。

 

前置きはこのぐらいにして、このアルバムはエルトン・ジョンの4枚目のアルバムになります。1971年のリリースです。タイトルの「17-11-70」は実際にライブが行われた日です。1970年11月17日、A&Rスタジオでのラジオ・ライブ・ショーでの録音です。ちなみにアメリカ盤は「11-17-70」となっています。

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Side A

1.Take Me To The Pilot

2.Honky Tonk Women  

3.Sixty Years On   

4.Can I Put You On

 

Side B

1.Bad Side Of The Moon

2a.Burn Down The Mission

2b.My Baby Left Me

2c.Get Back

 

パーソナルは

エルトン・ジョン(Elton John,vo,p)

ディー・マレイ(Dee Murray,b)

ナイジェル・オルソン(Nigel Olsson,ds)

 

プロデュースはガス・ダッジョン(Gus Dudgeon)です。

 

A1は2枚目のアルバムから。ご機嫌なロックンナンバー。

A2は言わずと知れた、ローリング・ストーンズ・ナンバー。

A3はこれも2枚目のアルバム『エルトン・ジョン』から。美しいバラードです。

A4は映画『Friend』のために書いた曲。作詞はもちろんバーニー・トーピン (Bernie Taupin)です。

B1は当時は未発表だった曲。エルトンの力強いヴォーカルと3人の息の合った演奏が聴かれます。

B2はメドレーで、最初に3枚目のアルバム『エルトン・ジョン3』から、そしてエルヴィス・プレスリーで有名なアーサー・クラダップの「My Baby Left Me」、そしてビートルズ「ゲット・バック」と18分に及ぶ熱演です。

 

ギター無しのピアノ・トリオです。ギターがメインのロック・バンド時代にこのトリオは大丈夫なの?、などという心配は杞憂に終わります。エルトン・ジョンはピアノの椅子を蹴飛ばしたり、ピアノの上で飛び跳ねたり、まさにロックンローラーそのものです。音も今聴いてもそれほど古臭く感じません。逆に3人の熱気が伝わってきます。

ナイジェル・オルソン、ディー・マレー共にスペンサー・デイヴィス・グループに在籍していました。バックもしっかりしています。

 

この後のエルトン・ジョンの活躍はみなさんご存じのとおりです。ついに昨年は映画にもなってしまいました。『ロケットマン』でした。

 


Elton John - Take Me to the Pilot (Live in New York 1970)


Elton John - Honky Tonk Women (New York 1970)


Elton John - Sixty Years On (17-11-70+) With Lyrics!


Elton John - Bad Side of the Moon (Live in New York 1970)

 

約50年ぶりでした。

 

それでは今日はこの辺で。