Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚『ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)/Boogie Chillen』

今日の「この人の、この1枚」はジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)『Boogie Chillen』です。

 

ただし、このタイトルは日本独自につけたもので、オリジナルは1960年にアメリカのクラウン・レコードからリリースされた『The Blues』というベスト・アルバムです。日本では一度『ベスト・オブ・ジョン・リー・フッカーとして発売されたものを1977年に「ブギ・チレン」という彼のヒット曲にちなんだタイトルを付けて再発売しました。オリジナルとは曲順も違っています。

 

「キング・オブ・ブギ」の異名を持つ、ジョン・リー・フッカーは1917年にミシシッピ州クラークスデイルで生まれました。生年月日については1915年や20年という説もありますが、17年が有力のようです。

幼い頃、両親が離婚。二人目の父親であるウィリアム・ムーアなる人物にギターを教わります。父親はブルース・マンでした。ブラインド・レモン・ジェファーソンやチャーリー・パットンに影響を受けました。そしてメンフィスへ家出を繰り返すようになり、とうとう住み着いてしまいます。この頃彼はまだゴスペルのグループに所属し歌っていました。それが1943年にデトロイトに移住し、ブルースを演奏するようになり、1948年に初めてのレコーディングをします。モダーン・レコードでした。この時録音した4曲のうち、「Boggie Chillen」が大ヒットしました。

その後はモダーンとの契約も終了し、ヴィージェイ・レコードと契約し、それまでの弾き語りからバンドスタイルを確立しました。それからは白人のブルース・ブームに乗ってブルース界の大スターにのし上がりました。

そんな彼のモダーン時代のレコーディングを集めたのが日本盤の『Boggie Chillen』です。ジャケットは『The Great John Lee Hooker』というクラウン盤を使っています。

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A1 Sally Mae

A2 Boogie Chillen

A3 Hobo Blues

A4 Crawling King Snake

A5 Whistling And Moaning

A6 Hoogie Boogie

 

B1 Weeping Willow

B2 House Rent Boogie

B3 Queen Bee

B4 I'm In The Mood

B5 Anybody Seen My Baby

B6 Cold Chills

 

ジョン・リー・フッカーのアルバムは数えきれないくらい発売されています。最初期のギター1本の弾き語りのブルースですが、その表現力には脱帽です。

1970年代に入ると白人とのコラボレーションが盛んとなり、キャンドヒートとの競演も話題になりました。その他ロック・ミュージシャンとの共演も多数です。

 


John Lee Hooker Boogie Chillen original 1948 version


John Lee Hooker - Crawlin' King Snake (1948) [Digitally Remastered]


John Lee Hooker - Weeping Willow Boogie


John Lee Hooker - I'm In The Mood (1951) [Digitally Remastered]

 

それでは今日はこの辺で。