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この人の、この1枚『ジョン・メイオール & ブルースブレイカーズ(John Mayall & The Bluesbreakers)/with Eric Clapton』

今日の「この人の、この1枚」はジョン・メイオール & ブルースブレイカーズ(John Mayall & The Bluesbreakers)Bluesbreakers with Eric Claptonです。

 

前回までアメリカの白人ブルース・ロック・バンドを2組紹介しました。今回からはイギリスのブルース・ロック・バンドを紹介したいと思います。かつての記事『ブルースロックの名手たち』で若干触れた連中を紹介していきたいと思います。

lynyrdburitto.hatenablog.com

ブリティッシュ・ブルース・ロックの立役者と言えばいろいろな意味でジョン・メイオール(John Mayall)を挙げない訳にはいかないでしょう。

ジョン・メイオールは1933年の生まれです。小さいころからブルースに惹かれ、多くの楽器を学びました。

1956年には最初のバンド、ザ・パワーハウス・フォーを結成しました。その後、1962年にイギリスのブルース・ギタリストですべてはこの人から始まったと言われるくらい、イギリスのブルース・ロック界に影響を与えたアレクシス・コーナー(Alexis Korner)の影響を受け、ブルースブレイカーズ(The Bluesbreakers)を結成します。

この時のメンバーは

ジョン・メイオール(John Mayall,g,vo,p,org,harmonica)

ジョン・マクヴィー(John McVie,b)

ロジャー・ディーン(Roger Dean,g)

ヒューイ・フリント(Hughie Flint,ds)

でした。

1965年、このメンバーで最初のアルバム『John Mayall Plays John Mayall』をリリースします。このアルバムはライヴ・レコーディングでした。ほとんど注目されることはありませんでした。

 

ロジャー・ディーンはすぐにバンドを離れます。その後任として、ちょうどヤードバーズ(The Yardbirds)を辞めたエリック・クラプトン(Eric Clapton)を誘いました。クラプトンはポップ化するヤードバーズに嫌気がさしていたため、ブルースを演奏できる場所を得たと即加入が決まりました。そして、1966年にリリースされたのが『Blues Breakers with Eric Claptonです。これがブルースブレイカーズとしての最初のスタジオレコーディングとなります。

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Side A

1.All Your Love

2.Hideaway

2.Little Gir

4.Another Man

5.Double Crossing Time

6.What'd I Say

 

Side B

1.Key to Love

2.Parchman Farm

3.Have You Heard

4.Ramblin' On My Mind

5.Steppin' Out

6.It Ain't Right

 

メンバーは

ジョン・メイオール(John Mayall ,vo, p, org, harmonica)

エリック・クラプトン(Eric Clapton ,g, vo)

ジョン・マクヴィー(John McVie ,b)

ヒューイ・フリント(Hughie Flint ,ds)

 

プロデュースは

マイク・ヴァーノン(Mike Vernon)です。

 

このアルバムは日本では2枚目の発売となりました。スタジオの3枚目となる『Crusade』が先に発売されていました。そのタイトルも何故か『革命』でした。

このアルバムも日本盤はよく見ると『AND ERIC CLAPTON』になっています。なぜなのでしょう。

 

A1はオーティス・ラッシュです。以前『聴き比べ』で紹介しました。名曲・名演奏。

A2はフレディ・キングとソニー・トンプソンのブルース。

A3はジョン・メイオールのオリジナル。

A4も同じくです。・メイオールのハーモニカが凄い。

A5はクラプトンとジョン・メイオール

A6はレイ・チャールズのヒット曲。

B1はジョン・メイオール

B2はモーズ・アリソンの曲。ヴァニラ・ファッジもカヴァーしていました。

B3はジョン・メイオール

B4はロバート・ジョンソン。今でもクラプトンのおはこです。ヴォーカルもただ1曲クラプトン。

B5はメンフィス・スリムのブルース。

B6はリトル・ウォルターのブルース。

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このアルバムでジョン・メイオールエリック・クラプトンも一躍有名になりました。イギリス・チャートの6位になりました。

 

しかし、この後クラプトンは退団、クリーム(Cream)へと向かいます。

 

次にギタリストで加入するのがピーター・グリーン(Peter Green)です。

それは次回に回しますが、ブルースブレイカーズはブルースの学校と呼ばれるくらいにその後のロック界で活躍するミュージシャンを数多く輩出しています。

エリック・クラプトンをはじめジャック・ブルース(Cream)、ピーター・グリーン(Fleetwood Mac)、ジョン・マクヴィ(Fleetwood Mac)、ミック・テイラー(The Rolling Stones)、エインズレー・ダンバー(Jeff Beck,Mothersなど)、ハーヴィ・マンデル(Canned Heatなど)、ラリー・テイラー((Canned Heat)、アンディ・フレイザー(Free)、ミック・フリートウッド(Fleetwood Mac)、キーフ・ハートレー(Keef Hartley band)、ジョン・ハイズマン(Colosseumなど)、ココ・モントヤ、ウォルター・トラウトなどなど、数え上げたらきりがないほどの門下生の数です。

 


All Your Love --- John Mayall's Bluesbreakers


John Mayall & Blues Breakers / Double Crossing Time


John Mayall & The Blues Breakers / What'd I Say


John Mayall & The Blues Breakers / Ramblin' on My Mind

 

 それでは今日はこの辺で。