今日の「この人の、この1枚」は前回に引き続きジョン・メイオール & ブルースブレイカーズ(John Mayall & The Bluesbreakers)の『Crusade』です。
ピーター・グリーンがバンドを去り、代わりのギタリストを募集しました。以前に一緒にプレイしたことのあるミック・テイラー(MIck Taylor)を後釜に据えました。ドラマーはエインズレー・ダンバーからキーフ・ハートレー(Keef Hartley,ds)に代わりました。
前作のリリースから間もなく3枚目のスタジオアルバム『Crusade』がリリースされました。日本ではこれが最初にブルースブレイカーズのアルバムだったと記憶しています。タイトルが『革命』でした。
Side A
1.Oh, Pretty Woman
2.Stand Back Baby
3.My Time After Awhile
4.Snowy Wood
5.Man Of Stone
6.Tears In My Eyes
Side B
1.Driving Sideways
2.The Death Of J.B. Lenoir
3.I Can't Quit You Baby
4.Streamline
5.Me And My Woman
6.Checking Up On My Baby
メンバーは
ジョン・メイオール(John Mayall,vo, org, p, harmonica, g)
ミック・テイラー(Mick Taylor ,g)
ジョン・マクヴィー(John McVie ,b)
キーフ・ハートレー(Keef Hartley ,ds)
プロデュースはマイク・ヴァーノン(Mike Vernon)です。
A1はA.C. Williamsの曲。
A3はBob Geddinsの曲。
A5はEddie Kirklandの曲。
B1はフレディ・キングとソニー・トンプソンの曲。
B3はウィリー・ディクソンの曲。
B5はGene Bargeの曲。
B6はサニー・ボーイ・ウィリアムソンの曲。
その他はジョン・メイオールとミック・テイラーとの共作が1曲です。
まだ18歳だったミック・テイラーの最初のレコーディングでした。
イギリス・チャートの8位になりました。
余談になりますが、私がロックを聴き始めて最初に出会ったブルース・ロックがこのブルースブレイカーズだったわけですが、その後ブリティッシュ・ブルースとアメリカの本場の黒人ブルース、白人のブルース・ロックバンドをいろいろ聴くようになって、感じたのは明らかにイギリスとアメリカのブルース・ロックが違って聴こえるということでした。これは黒人ブルースの解釈の仕方がイギリスとアメリカでは違うということもあるのでしょうが、それとは別に土地の違いみたいなものをひしひしと感じました。暗と明、湿と渇、重と軽、表現が難しいですが、そのような違いを感じました。どちらが良い、好きではなく、面白いのです。イギリスの若者たちが黒人のブルースに惹かれ始めたのは驚くほど早かったのです。それがイギリスでブリティッシュ・インヴェンションという形でアメリカに逆輸入されたということなのでしょう。
話がそれましたが、この後ブルースブレイカーズはバンド名を冠した最後のアルバムをリリースします。
それは次回ということで。
それでは今日はこの辺で。