今日の「聴き比べ」はテレビドラマ『必殺仕掛人』のエンディングテーマ『荒野の果てに』です。
必殺シリーズの第1弾となった『必殺仕掛人』。1972年の放送でした。主演は緒形拳、林与一、山村聰、津坂匡章、太田博之、中村玉緒等でした。原作は池波正太郎の『仕掛人・藤枝梅安』です。TBSの毎週土曜日22時からでした。
このドラマは面白かったですね。主役が人殺しという設定が斬新でした。これまでの時代劇は勧善懲悪がお決まりでしたが、このドラマも勧善懲悪なのですが、主役たちがいい人じゃないのが面白かったのです。
この『必殺仕掛人』は映画化もされました。1作目は藤枝梅安を田宮二郎が演じ、2作目以降はテレビと同じ緒形拳でした。
途中からエンディングテーマが歌入りで流れるようになりました。このエンディングテーマが画面にピッタリ合うのです。歌っているのは山下雄三でした。なにしろ平尾昌晃ですから。
荒野の果てに 『必殺仕掛人』より
作詞:山口 あかり
作曲:平尾 昌晃
風吹き荒れ 雨が降りつぐ
恋をなくした 男の背中に
広い荒野の果てを どこまで行くの
孤独をかついで 時はむなしく流れ
愛する人も想い出も 遠くすぎる
愛ひとすじ賭けて行けない
俺の心に風が吹きあれる あれる
闇切り裂く 天の刃に
足もとどめず 男は歩いた
明日はだれかに逢える 望みもないが
何かを求めて 時はむなしく流れ
愛する人も哀しみも 遠くすぎる
夢はかなく人も過ぎ行く
俺の心にともる灯も消えた 消えた
海に向って叫ぶ 別れの言葉
とどきはしないさ 時はむなしく流れ
愛する人も足あとも 遠く過ぎる
波さかまけ岩よくだけろ
俺の心におそれはないさ ないさ
必殺仕掛人 エンディング 「荒野の果てに」 Full 山下雄三
この曲を葵三音子がカバーしています。この人は別な必殺シリーズ『必殺仕置屋稼業』でテーマ曲を歌っています。女性が歌うのもいいです。
それでは今日はこの辺で。