今日の「この人の、この1枚』はクリストファー・クロス(Christopher Cross)の『南から来た男(Christopher Cross)』です。
このレコードも生前整理中に出てきました。 クリストファー・クロスなる人物は日本でもデビュー前から騒がれていたような気がします。輸入盤が既に売れていたのです。しかし、どのような人物なのかはよくわかりませんでした。後でわかったのですが、これも売り出すための戦略だったのです。
一部資料によれば70年代初頭にテキサス州サンアントニオを中心に活動していたフラッシュというバンドのヴォーカル兼ギターを担当していたようです。このバンドはレッド・ツェッペリンやディープ・パープルの前座を務めて、地元では人気バンドだったようです。1973年には脱退してソロ活動に入りました。やがてワーナー・レコードの目に留まり、デビューに漕ぎつけたのです。
1979年、デビューアルバム『Christopher Cross』がリリースされました。翌年には日本でも『南から来た男』という変なタイトルがついて発売されました。
Side A
1.Say You'll Be Mine
2.I Really Don't Know Anymore
3.Spinning
4.Never Be the Same
5.Poor Shirley
Side B
1.Ride Like the Wind
2.The Light Is On
3.Sailing
4.Minstrel Gigolo
主なゲスト・ミュージシャン
Larry Carlton – guitar solo
Valerie Carter – lead and background vocals
Victor Feldman – vibraphone, percussion
Chuck Findley – trumpet, flugelhorn
Jay Graydon – guitar solo
Don Henley – background vocals
Jim Horn – saxophone
Eric Johnson – guitar solo
Jackie Kelso – saxophone
Nicolette Larson – background vocals
Michael McDonald – background vocals
Michael Omartian – arrangements, acoustic piano , synthesize, background vocals
Stormie Omartian – background vocals
J.D. Souther – background vocals
プロディースはマイケル・オマーティンです。
このゲスト陣を見ただけでレコード会社の力の入れようがわかるというものです。
さらに戦略上、デビュー時はコンサートも行わず、素顔も見せませんでした。これが逆に注目を浴びることになったのです。
そしてB3の「セイリング」が大ヒットし、1981年にはグラミー賞の年間最優秀アルバム賞の他、グラミー賞の5部門で受賞するという快挙を成し遂げました。さらにB1の「風立ちぬ」が2位、A1、A4もチャート・インを果たし、アルバムは6位となって、500万枚以上の売り上げを上げました。1980年を代表するAOR部門のアルバムとなりました。この年にはさっそく来日公演も行いました。
私の好みの音楽ではなかったのでこの1枚で終わりました。
1983年には「夜のヒットスタジオ」にも出演しました。この年にリリースされたアルバム『Another Page』以降は名前を聞かなくなったような気がします。
生前整理、まだまだいろいろ出てきそうです。
Christopher Cross - Sailing (Official Audio)
Christopher Cross - Ride Like The Wind
Christopher Cross - Never Be The Same (1979)
それでは今日はこの辺で。