今日の「この人の、この1枚」はアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の『貴方だけを愛して(I Never Loved A Man The Way I Love You)』です。
これも書き忘れていた1枚です。
アレサ・フランクリンについては「聴き比べ」では何回か登場していますが、アルバムを紹介するのは失念していました。
昨年には映画も見ていたのに。
このアルバムは1967年に発表されたアレサの10枚目のアルバムです。それまで在籍していたコロムビアを離れ、アトランティックに移籍した最初のアルバムです。コロムビア在籍時の約6年間はほとんど売れていませんでした。この当時はまだゴスペル色の強い歌は歌っておらず、どちらかというとジャズ色の強いポピュラーソングを歌っていました。ところがアトランティックのプロデューサー、ジェリー・ウェクスラー(Jerry Wexler)は彼女の持ち味であるゴスペル・フィーリングを前面に打ち出したアレンジを施し、これが成功しました。
アルバムはビルボードで2位、R&B部門では1位を獲得しました。またオーティス・レディングをカバーした「リスペクト」は1位に輝きました。そしてこの年グラミー賞も受賞しました。
その後の彼女の活躍はご存じのとおりです。数えきれないほどのヒット曲を出しました。グラミー賞受賞は20回を数えました。
2018年、すい臓がんで亡くなりました。76歳でした。
I Never Loved A Man The Way I Love You
Side A
1.Respect
2.Drown In My Own Tears
3.I Never Loved A Man (The Way I Love You)
4.Soul Serenade
5.Don't Let Me Lose This Dream
6.Baby, Baby, Baby
Side B
1.Dr. Feelgood
2.Good Times
3.Do Right Woman — Do Right Man
4.Save Me
5.A Change Is Gonna Come
参加ミュージシャンは
Aretha Franklin – piano, vocals
Spooner Oldham – keyboards, piano
Jimmy Johnson, Chips Moman – guitar
Tommy Cogbill – bass guitar
Gene Chrisman, Roger Hawkins – drums
Melvin Lastie – trumpet
Charles Chalmers, King Curtis – tenor saxophone
Willie Bridges – baritone saxophone
Carolyn Franklin – background vocals
Erma Franklin – background vocals
Cissy Houston – background vocals
プロデュースはJerry Wexlerです。
A-1はオーティス・レディング、B-2とB-5はサム・クックです。
B-3は以前「聴き比べ」ました。
それでは今日はこの辺で。