Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ ドゥ―ビーの『リッスン・トゥ・ザ・ミュージック(Listen To The Music)』

 今日の「聴き比べ」はドゥ―ビー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)『リッスン・トゥ・ザ・ミュージック(Listen To The Music)』です。

 

この曲はドゥ―ビーズの2枚目のアルバムトゥールーズ・ストリート(Toulouse Street)』に収録され、シングルカットされるとこれが彼らの最初のヒットとなり、ドゥ―ビー・ブラザーズは人気バンドの仲間入りをしました。その後の活躍は言うまでもありません。作者は勿論トム・ジョンストン(Tom Johnston)先生です。

 

 

Toulouse Street

Toulouse Street

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Listen to the Music

By Tom Johnston

 

Don't you feel it growing, day by day?

People getting ready for the new

Some are happy, some are sad

Wo-oh-ah, we gotta let the music play

Mh-hm

 

What the people need is a way to make 'em smile

It ain't so hard to do if you know how

Gotta get a message, get it on through

Oh now, mamma don't you ask me why

 

Woh-ho-ho, listen to the music

Woh-uh-oh, listen to the music

Woh-uh-oh, listen to the music

All the time

 

Well, I know you know better

Everything I say

Meet me in the country for a day

We'll be happy and we'll dance

Oh, we're gonna dance our blues away

 

And if I'm feeling good to you

And you're feeling good to me

There ain't nothing we can't do or say

Feeling good, feeling fine

Oh, baby, let the music play

 

Woh-ho-ho, listen to the music

Woh-uh-oh, listen to the music

Woh-uh-oh, listen to the music

All the time

 

Like a lazy flowing river

Surrounding castles in the sky

And the crowd is growing bigger

Listening for the happy sounds

And I got to let them fly

 

Woh-uh-oh, listen to the music

Woh-uh-oh, listen to the music

Woh-uh-oh, listen to the music

All the time

 

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ライヴ風景

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この曲を先日紹介したシェールのソニー&シェール(Sonny & Cher)が1973年のアルバムでカバーしました。

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アイズレー・ブラザーズ(The Isley Brothers)もカバーしています。

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それでは今日はこの辺で。

 

 

映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』を観る

先日のキネ旬シアターは『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』でした。

 

監督・脚本:井上淳一

出演:井浦新東出昌大、芋生悠、杉田雷麟、コムアイ竹中直人

製作:2023年  日本

 

1980年代に故・若松孝二監督が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台にした、映画に魅了された若者たちの青春を描いたドラマです。

2018年公開の前作『⽌められるか、俺たちを』は1969年を時代背景にしていましたが、今作はそれから10年後の1980年代が舞台です。この時の脚本も井上淳一です。

時代は変わりました。シラケ世代でビデオが普及し、映画館から客足が遠のいてきた時代です。そんな時代に逆行するように、若松孝二は名古屋にミニシアターを作ります。その名も「シネマスコーレ」、ラテン語で「映画の学校」という意味です。支配人を任されたのは池袋の文芸座を辞めた⽊全純治でした。彼はその時は「これからはビデオの時代」とばかりにビデオカメラのセールスマンをやっていました。

木全は若松監督に翻弄されながらも持ち前の明るさで劇場の経済的危機を乗り越えていきます。そしてそこには映画に魅了された若者たちが集まってくるのです。

一人は在日朝鮮人の女子大生で映画を作りたいのですがうまくいきません。やむを得ずシネマスコーレでバイトを始めます。

もう一人は河合塾に通う浪人生で、映画好きで、中でも若松孝二の大ファンでシネマスコーレに通い続けます。そして若松監督がシネマスコーレに現れた時に思わず「弟子にしてください」と言って、東京について行ってしまいます。そこから監督の厳しすぎる指導が始まります。実はこの予備校生がこの映画の監督•脚本の井上淳一なのです。最近では映画『福田村事件』の脚本も書いています。

この二人と若松監督、⽊全支配人が絡んで映画は進みます。

 

 

⽊全純治さんは1973年に池袋文芸座に入社し文芸地下の日本映画を担当していたそうです。1973年というと、私が上京した年です。そして池袋の文芸座と文芸地下には毎週のように通っていました。文芸座が洋画で地下が日本映画でした。あの当時、確か入場料が150円とか200円だったと思います。しかも毎週オールナイトで5本立ての日もありました。貧乏学生にはありがたい場所だったのです。その他にも格安の名画座がたくさんありました。映画には⽊全純治本人もチラッと出演しています。

 

若松孝二監督の作品もかなり観ました。ピンク映画が多かったのですが、政治色の強い映画も何本か製作していました。赤軍-PFLP・世界戦争宣言』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』など、なかでも2008年の実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』が印象深かったです。この時の主演で坂口弘を演じたのが、今回の映画の主演井浦新です。その後も若松監督の作品に何本も出演していました。

 

とにかく懐かしい映画のタイトル、ポスター、それに様々な映画監督や有名人の名前が飛び出して来るなど、映画好きにはたまりません。映画の中で若松監督が自分の映画が売れずに悔しがって「なんで大林のつまらん映画が売れるんだ。だから日本の映画界は駄目なんだ」みたいな発言をする場面には思わず笑ってしまいました。館内も大ウケでした。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ シェールの『悲しきジプシー(Gypsys, Tramps & Thieves)』

今日の「聴き比べ」はシェール(Cher)『悲しきジプシー(Gypsys, Tramps & Thieves)』です。

 

この曲はシェールが1971年に放ったヒット曲です。シェールは『サニー(Sunny)』などのヒット曲で知られるインディアン・シンガーです。

私などはソニー&シェール(Sonny & Cher)としてよく知っていました。ソニー・ボノ(Sonny Bono)シンガー・ソングライターでシェールの最初の夫です。1975年に離婚。単独で活動し、その年にグレッグ・オールマン(gregg Allman)と結婚します。二人は『Allman And Woman』として活動します。1977年にはアルバム『Two The Hard Way』もリリースします。

 

しかし、1979年には再び離婚。その後は女優としても活躍し、音楽活動もバリバリ行っています。

この曲は1971年のアルバム『Cher』に収録されました。全米1位に輝き、日本でも大ヒットしました。

 

 

Gypsys, Tramps & Thieves

By Bob Stone

 

I was born in the wagon of a travellin' show

My Mama used to dance for the money they'd throw

Papa would do whatever he could

Preach a little gospel

Sell a couple bottles of Doctor Good

 

Gypsys, tramps and thieves

We'd hear it from the people of the town

They'd call us gypsies, tramps and thieves

But every night all the men would come around

And lay their money down

 

Picked up a boy just south of Mobile

Gave him a ride, filled him with a hot meal

I was sixteen, he was twenty-one

Rode with us to Memphis

And Papa would'a shot him if he knew what he'd done

 

Gypsys, tramps and thieves

We'd hear it from the people of the town

They'd call us gypsies, tramps and thieves

But every night all the men would come around

And lay their money down

 

I never had schoolin' but he taught me well

With his smooth southern style

Three months later I'm a gal in trouble

And I haven't seen him for a while, oh

I haven't seen him for a while, oh

 

She was born in the wagon of a travelin' show

Her Mama had to dance for the money they'd throw

Grandpa'd do whatever he could

Preach a little gospel

Sell a couple bottles of Doctor Good

 

Gypsys, tramps and thieves

We'd hear it from the people of the town

They'd call us gypsies, tramps and thieves

But every night all the men would come around

And lay their money down

 

Gypsys, tramps and thieves

We'd hear it from the people of the town

They'd call us gypsies, tramps and thieves

But every night all the men would come around

And lay their money down

 

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フランスの妖精、シルヴィー・バルタン(Sylvie Valtan)も歌っています。

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ヴィッキー・カー(Vikki Carr)です。

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ヴィッキー・ローレンス(Vicki Lawrence)です。

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それでは今日はこの辺で。

 

映画『笑いのカイブツ』を観る

先日のキネ旬シアターは『笑いのカイブツ』でした。

原作:ツチヤタカユキ「笑いのカイブツ」

監督:滝本憲吾

出演:岡山天音松本穂香菅田将暉、仲野太賀、片岡礼子

製作:2022年  日本

 

「伝説のハガキ職人」として知られるツチヤタカユキの同名私小説を原作としたドラマです。

ツチヤタカユキはかつてNHKで放送されていた『着信御礼!ケータイ大喜利』でレジェンドの称号を与えられた人物です。

 

笑いに人生のすべてを捧げているツチヤタカユキは年がら年中お笑いのネタを考えています。1日1000個のボケを考えるるというノルマまで課して、ようやくテレビの『ケータイ大喜利』のレジェンドに登りつめました。お笑いの道で生きていくという夢の念願がかなってお笑い劇場の小屋付き作家見習いになれたのですが、根っからの不器用といわゆる社会的常識の欠如、そして人付き合いの下手な彼は組織には馴染めず辞めさせられてしまいます。

そんな彼を救ったのがある芸人(漫才コンビ・ベーコンズの西寺)のラジオ番組でした。彼は番組にネタや大喜利の回答を送る「ハガキ職人」として人気を得ていました。するとあこがれの西寺から「東京で一緒にお笑いをやろう」と番組を通して声がかかったのです。ツチヤは上京し、漫才コンビ・ベーコンズの構成作家として必死に頑張るのですが・・・。

お笑い作家の自伝的小説が原作と聞いて、さぞお笑い満載かと思いきや笑える場面は一切ありませんでした。「人間関係不得意」というツチヤタカユキの生きづらさばかりが強調され、見ているのが苦しくなるような映画でした。バイトはネタのことばかり考えて何をやっても続かず、お笑い界に入っても人間関係で破綻してしまいます。最後には成功するというサクセスストーリーでもありません。自殺願望を抱える、才能を持ちながらも社会に馴染めない人間の苦悩を描いた映画でしょうか。しかし、それでも自分の夢を諦めきれない姿と、そんな彼の理解者の存在に救われます。

 

映画に出てくるベーコンズは漫才コンビ、オードリーのことで、ツチヤタカユキはオードリーの若林と同居していたこともあるらしいです。

それにしても、今の漫才はチーム編成で演出しているということに驚きました。てっきりコンビの2人がネタからすべて行っているものとばかり思っていたのですが、とんでもありませんでした。あのオードリーも構成作家など5~6人のスタッフがいました。ツチヤタカユキは彼らとの人間関係が上手くいかなかったようです。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ『ワシントン広場の夜は更けて』

今日の聴き比べは「ワシントン広場の夜は更けて」です。

 

先日、何気なくテレビを観ていたら、何やら懐かしいメロディが流れていました。何のCMかは忘れましたが、間違いなく『ワシントン広場の夜は更けて』でした。

この曲は私が小学生の頃に流行っていた曲で、誰が歌っていたのかも知りませんでした。

調べてみると1963年にヴィレッジ・ストンパーズというグループのインストナンバーでした。原題は『Washington Square』です。これが世界中で大ヒット、そしてエイムス・ブラザースらが歌詞をつけて歌うようになり、日本でも漣健二の訳詞でダニー・飯田とパラダイスキングによってヒットしました。私が聴いたのもこの頃だったのでしょう。何とも覚えやすいメロディーで心に残ります。その後多くの人がカバーしました。

 

 

 

ワシントン広場の夜は更けて

作詞・作曲:Bob Goldstein & David Shire、

日本語詞:漣 健児

 

静かな街の 片すみに

冷たい風が 吹き抜ける

 *)ワシントン広場の 夜はふけて

   夜霧に浮かぶ 月明かり

 

冷たい風が 吹き抜けて

黒い落ち葉が ただひとつ

  (* 繰り返す)

 

黒い落ち葉が ただひとつ

風の吹くまま 舞っている

  (* 繰り返す)

 

風の吹く間に 待っている

男心を 誰が知る

  (* 繰り返す)

 

男心を 誰が知る

冷たい風が 知っている

  (* 繰り返す)

 

オリジナルのヴィレッジ・ストンパーズ。やっぱりこれです!

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歌詞付き。エイムス・ブラザース

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残念ながらパラダイスキングがありません。

 

ダーク・ダックス

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デューク・エイセス

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憂歌団もやってます。

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夏木マリ、いいですね!

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追伸 CMは湖池屋のポテトチップでした。

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ 』を観る

先日のキネ旬シアターはサン・セバスチャンへ、ようこそ 』でした。

 

監督・脚本:ウッディ・アレン

出演:ウォーレス・ショーン、エレナ・アナヤルイ・ガレルジーナ・ガーション

製作:2022年  アメリカ合衆国・スペイン・イタリア 2024年  日本公開

 

御年88歳のウッディ・アレン監督のコメディです。頑張ってますね~

 

80歳で元ニューヨークの大学教授で売れない作家のモート・リフキンは妻のスーに付き添ってスペインのサン・セバスチャンで開催される映画祭にやってきます。妻は有名な映画監督フィリップの広報担当をしています。

モートは妻とフィリップが仲良くしているのが面白くなく、浮気を疑っていたのです。そしてそのストレスでモートは心臓が痛くなってしまい病院を訪れ、そこで美しい女医ジョーと出会い、いい感じになっていくのですが、果たして老いらくの恋の行方は・・・。

ウッディ・アレンの映画を観るのは久しぶりです。例によって彼が敬愛する監督たちの作品がオマージュされて登場します。ジャン・リュック・ゴダールフェデリコ・フェリーニオーソン・ウェルズ、フランソワ・トリフォー、イングマール・ベルイマンルイス・ブニュエルクロード・ルルーシュといった監督たちの代表作品です。それだけでも楽しいい映画でした。おまけにアントニオーニ「赤い砂漠」レネ去年マリエンバートで、さらに黒澤明椿三十郎」「影武者」の名前まで飛び出します。懐かしくて涙が出ます。

ウッディ・アレンは自分は監督、というよりは単にヨーロッパ映画のいちファンであるということを言いたかったのかもしれませんね。

 

ウェルズ『市民ケーン

フェリーニ『81/2』

トリフォー『突然炎のごとく

ゴダール勝手にしやがれ

ベルイマン『ペルソナ』

ブニュエル『皆殺しの天使』

ルルーシュ『男と女』

 

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それでは今日はこの辺で。

 

 

聴き比べ バンドの『オールド・ディキシー・ダウン(The Night They Drove Old Dixie Down)』

今日の「聴き比べ」はザ・バンド(The Band)『オールド・ディキシー・ダウン(The Night They Drove Old Dixie Down)』です。

 

久しぶりにザ・バンドの登場です。

この曲は1969年のセカンド・アルバム『The Band』に収録された曲です。

彼らのライヴの定番曲でもありRock Of Ages『The Last Waltz』でも披露しています。

ボブ・ディランのバックバンドとして有名になりましたが、その後はアメリカの三大バンドと言われるまでになりました。

  

 

The Band

The Band

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The Night They Drove Old Dixie Down

By Robbie Robertson

 

Virgil Caine is the name and I served on the Danville train

'Til Stoneman's cavalry came and tore up the tracks again

In the winter of '65, we were hungry, just barely alive

By May the tenth, Richmond had fell

It's a time I remember, oh so well

 

The night they drove old Dixie down

And the bells were ringing

The night they drove old Dixie down

And the people were singing

They went, "La, la, la"

 

Back with my wife in Tennessee

When one day she called to me

"Virgil, quick, come see, there goes Robert E.Lee"

Now I don't mind choppin' wood

And I don't care if the money's no good

Ya take what ya need and ya leave the rest

But they should never have taken the very best

 

The night they drove old Dixie down

And the bells were ringing

The night they drove old Dixie down

And the people were singing

They went, "La, la, la"

 

Like my father before me, I will work the land

And like my brother above me, who took a rebel stand

He was just eighteen, proud and brave

But a Yankee laid him in his grave

I swear by the mud below my feet

You can't raise a Caine back up when he's in defeat

 

The night they drove old Dixie down

And the bells were ringing

The night they drove old Dixie down

And the people were singing

They went, "La, la, la"

The night they drove old Dixie down

And the bells were ringing

The night they drove old Dixie down

And the people were singing

They went, "La, la, la"

 

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ラストワルツでのライヴ

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ジョーン・バエズ(Joan Baez)が1971年のアルバム『Blessed Are...』でカバーしました。カントリータッチで。

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ジョニー・キャッシュ(Johny Cash)は1975年に『John R. Cash』でカバーしました。

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オールマン・ブラザーズ(The Allman Brothers Band)です。

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今までに登場したバンドのブログ。この他にもたくさんあったと思いますが忘れてしまいました。そして昨年はロビー・ロバートソンが逝きました。

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それでは今日はこの辺で。