プロコル・ハルム(Procol Harum)のスタジオアルバムがなんと14年ぶりに発表されました。と、言っても2017年ですからそんなに新しくはありませんが、最近はなかなか新譜に手を出せないでいるので、これでも早い方です。プロコル・ハルムは1枚逃さず買っていますので、半分義務のようでもあります。失礼ですね。
プロコル関連は何回か記事にしていますので、参考までに載せておきます。
今度のアルバムはスタジオアルバムとしては12枚目です。ライヴ盤を含めると17枚目になるでしょうか。
タイトルは『Novum』です。ラテン語で「新しい」とかいうような意味らしいです。
01. I Told On You
02.Last Chance Motel
03.Image of the Beast
04.Soldier
05.Don't Get Caught
06.Neighbour
08.Businessman
09.Can't Say That
10.The Only One
11.Somewhen
プロコル・ハルムの現在のメンバーは
ゲイリー・ブルッカー(Gary Brooker,p,accordion,vo)
ジョシュ・フィリップス(Josh Phillips,organ,vo)
ジェフ・ホワイトホーン(Geof Whitehorn,g)
マット・ペグ(Matt Pegg,b)
ジェフ・ダン(Geof Dann,ds)
ピート・ブラウン(Pete Brown.lyrics)
プロデュースはデニス・ウェインレイヒ(Dennis Weinreich)です。
ゲイリー・ブルッカーは前身のパラマウンツ時代からのバンドリーダーです。
ジョシュ・フィリップスは2004年からバンドメンバーになっています。
ジェフ・ホワイトホーンは以前、ポール・コゾフの作ったクローラー(バック・ストリート・クローラー)やバッド・カンパニーにも参加しました。1991年からプロコルに参加しました。
マット・ペグはフェアポート・コンヴェンションのデイヴ・ペグの息子でバンドには1993年から参加しています。
ジェフ・ダンはヴァン・モリソンのレコーディングなどに参加後、2007年から参加しています。
作詞を担当するのは、これまで一貫してキース・リードでしたがこのアルバムからピート・ブラウンに変わりました。ピート・ブラウンはクリームの作詞家としても知られていました。
最近のライヴはこのメンバーで行われていますが、スタジオアルバムとしてはオリジナルメンバーがゲイリー・ブルッカーだけになってからは初めてです。前作のスタジオアルバム『The Well's On Fire』にはマシュー・フィッシャーとキース・リードがいましたし、その前の『The Prodigal Stranger』にはさらにロビン・トロワーもいました。ゲイリー・ブルッカーだけになってプロコル・ハルムだというのもちょっと違和感がありますが、ご安心ください。ゲイリー・ブルッカーのヴォーカルを聴けば、やっぱりプロコル・ハルムだと感じるでしょう。
04と11以外はピート・ブラウンの作詞です。作曲の方は全曲ゲイリーとジョシュです。1曲だけ(3)ジェフ・ホワイトホーンも参加しています。
オープニングからプロコル・ハルムの世界が繰り広げられます。ちょうどアルバム『Grand Hotel』の頃を思わせる、クラシカルでゆったりとしたバラードで始まり、いかにもブリティッシュ・ロック、さらにポップなロック、クラシックをベースにしたロックが展開されます。久しぶりで聴いたプロコル・ハルムのスタジオアルバム、気に入りました。
ゲイリー・ブルッカー、73歳ですがまだまだ元気いっぱいです。
最近、プロコル・ハルムの未発表曲や映像を収めた8枚組ボックス・セットが発売されました。これは悩みます。様子を見ましょう。
Procol Harum - Last Chance Motel
それでは今日はこの辺で。