今日の「懐かしのヘヴィメタ(懐メタ)・シリーズ」はヘイガー、ショーン、アーロンソン、シュリーヴ(HSAS)です。
この1枚と言っても、この1枚しかありません。
その名の通り、
サミー・ヘイガー(Sammy Hager,vo)
ニール・ショーン(Neal Schon,g)
ケニー・アーロンソン(Kenny Aaronson,b)
マイケル・シュリーヴ(Michael Shrieve,ds)
によるスーパーグループです。
サミー・ヘイガーはモントローズのヴォーカリストでした。後にソロ活動やヴァン・ヘイレン、チキンフットなどで活躍します。
ニール・ショーンはサンタナからジャーニーへ。そして後にバッド・イングリッシュ、ハードラインなどを結成。
ケニー・アーロンソンはリック・デリンジャーをはじめ数々の著名なアーティストと共演したベーシストです。
マイケル・シュリーヴはサンタナのドラマーでした。ツトムヤマシタとスティーヴ・ウィンウッドのプロジェクトにも参加しました。
この名うての4人のメンバーがバンドを組みました。
1983年、ジャーニーのアルバム『Frontiers』が完成した後、ニール・ショーンはサミー・ヘイガーと別プロジェクトをやりたいということになりました。そこで選ばれたのがケニー・アーロンソンとマイケル・シュリーヴだったのです。実はこれはゲフィンレコードが企てた企画だったようです。この前に、サミー・ヘイガーを獲得したゲフィンレコードは更なる売り上げ効果を狙って、天才ギタリスト、ニール・ショーンとの競演を企画したのでした。
アルバムは1983年11月9日から21日までの間にライヴ・レコーディングされています。10日と11日がシスコ市内、14日と15日がサン・ホセ、20日と21日がマリン・カウンティです。その後オーヴァーダビングされ、翌年に発売されました。
タイトルは『hrough the Fire』です。
Side A
1.Top of the Rock
2.Missing You
3.Animation
4.Valley of the Kings
5.Giza
Side B
1.A Whiter Shade of Pale
2.Hot and Dirty
3.He Will Understand
4.My Home Town
プロデュースはサミー・ヘイガーとニール・ショーンです。
楽曲はB-1のプロコル・ハルムの「青い影」を除いて、全曲サミー・ヘイガーとニール・ショーンの共作です。
この「青い影」はシングルカットされ、ビルボードの95位になりました。
まさにアメリカンハードロックです。サミー・ヘイガーの声は心なしか哀愁を帯びていて、メロディアスな曲がよく似合います。
このプロジェクトはこの1枚で終わりでした。
サミー・ヘイガーはこの後ヴァン・ヘイレンへ。そしてソロ活動やチキンフット。
ニール・ショーンはジャーニーからバッド・イングリッシュ、ハードライン結成へ。
ケニー・アーロンソンはセッションマンとして多くのミュージシャンと競演。
マイケル・シュリーヴもセッションマンとして、またプロデューサーとしても活躍しました。
HSAS - Whiter shade of pale - Live
それでは今日はこの辺で。