今日の「聴き比べ」は『Jesus Is Just Alright』です。
この曲はてっきりザ・バーズ(The Byrds)のオリジナルかと思っていましたが、実は違っていました。
1966年にArthur Reid Reynoldsという人が書いたゴスペルソングで、自身のバンド、ジ・アート・レイノルズ・シンガーズ(The Art Reynolds Singers)のアルバム『Tellin 'It Like It Is』で発表したのが最初です。
Jesus is just alright
by Arthur Reid Reynolds
Jesus is just alright with me
Jesus is just alright, oh yeah
Jesus is just alright with me
Jesus is just alright
I don't care what they may know
I don't care where they may go
I don't care what they may know
Jesus is just alright, oh yeah
Jesus is just alright
I don't care what they may say
I don't care what they may do
I don't care what they may say
Jesus is just alright, oh yeah
Jesus is just alright
Dododo...
Jesus is just alright with me
Jesus is just alright, oh yeah
Jesus is just alright with me (Jesus)
Jesus is just alright
Jesus is just alright with me
Jesus is just alright, oh yeah
Jesus is just alright with me (Jesus)
Jesus is just alright, oh yeah
そして次に登場したのがザ・バーズのバージョンです。1969年に発表された彼らの8枚目のアルバム『Ballad Of Easy Rider』に収録されました。
前作の『バーズ博士とハイド氏』が商業的に低迷したことからプロデュースにテリー・メルチャー(Terry Meicher)を復帰させ、起死回生を狙いました。その効果があってか、映画のヒットも手伝ってビルボードの36位まで上がりました。
この中から2枚目のシングルとしてリリースされたのが『Jesus Is Just Alright』でした。しかし、これは大したヒットにはなりませんでした。
The Byrds - Jesus Is Just Alright (Audio)
バーズのドラマー、ジーン・パーソンズ(Gene Parsons)がアート・レイノルズ・シンガーズのレコーディングの時に居合わせ、これをバーズのメンバーに紹介し、これ以後ライブで演奏するようになったようです。
そして、1972年にドゥービー・ブラザース(Dobbie Brothers)がセカンドアルバム『Toulouse Street』でこの曲をカバーしました。
そして、このドゥービー・バージョンがこの曲の最大のヒットとなりました。日本公演でも演奏しました。このバージョンは基本的にはザ・バーズのアレンジを踏襲しています。
The Doobie Brothers - Jesus Is Just Alright
ドゥービー・ブラザースはこの後『The Captain And Me』で大ヒットを飛ばします。その下地となった彼らにとっても重要な曲でした。
それでは今日はこの辺で。