今日の「この人の、この1枚」はマッギン・クラーク&ヒルマン(McGuinn, Clark & Hillman)の『マッギン・クラーク&ヒルマン(McGuinn, Clark & Hillman)』です。
この3人はザ・バーズ(The Byrds)のオリジナルメンバーです。この3人が顔を揃えるのは1973年のザ・バーズ再結成アルバム以来です。
ザ・バーズについては何度も書いてきたので省略します。
この3人についてもそれぞれのソロ時代を書いてきました。
1979年にこの3人が再び顔を合わせることになりました。タイトルも単純に3人のファミリー・ネームを並べたものです。
Side A
1.Long Long Time
2.Little Mama
3.Don't You Write Her Off
4.Surrender To Me
5.Backstage Pass
Side B
1.Stopping Traffic
2.Feelin' Higher
3.Sad Boy
4.Release Me Girl
5.Bye Bye, Baby
パーソナルは
Acoustic Guitar, Electric Guitar, Piano – George Terry
Drums – Greg Thomas
Keyboards – Paul Harris
Percussion – Joe Lala
Backing Vocals – John Sambataro, Rhodes, Chalmers & Rhodes
プロデュースはロン&ハワード・アルバート(Howard Albert, Ron Albert)です。
ギターはエリック・クラプトンのバンドにいたジョージ・テリー。
ポール・ハリスとジョー・ララはマナサスでクリス・ヒルマンと一緒でした。
グレッグ・トーマスはマッギンのバンド、サンダーバードのメンバー。
プロデュースの二人はクリス・ヒルマンのソロアルバムやファイアーフォールなどを手掛けた人です。
A1、B1、B3がクリス・ヒルマン
A2、A5、B2、B4がジーン・クラーク
A3、B5がロジャー・マッギン
A4はサンダーバードのメンバー、リック・ヴィトゥの曲です。
この3人ですから特別変わったことをやっているわけでもなく、彼らそれぞれの特徴が出ており、それなりに楽しめます。ただし、バンドとしてはどうなの?、となると疑問ですが、そんなことを考える必要はありません。あくまでもソロになった3人がそれぞれの個性を生かしたまま、アルバムを制作したという感じでしょうか。3人が一緒にやっているだけで十分です。
この年にこの3人は来日したのです。
前のほうの席で観たような記憶があります。しかし、ほとんど記憶から消えています。
この翌年にはロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンにジーン・クラークがゲストみたいな感じのアルバムをリリースしました。『City』です。グループ名は『Roger McGuinn & Chris Hillman Featuring Gene Clark』となっています。
この3人については後年、3人がそれぞれのバンドを率いてライヴを行った模様がCDで発売されました。『3 Byrds Land in London』です。1977年、ロンドンでのライヴ音源です。この時はまだ「3人のバーズ」という感じだったでしょうか。これがきっかけとなってアルバム制作に向かったのは確かでしょう。
McGuinn, Clark & Hillman "Little Mama"
McGuinn, Clark & Hillman - Don't You Write Her Off (1979)
それでは今日はこの辺で。