今日の「この人の、この1枚」はザ・バーズ(The Byrds)の『Live At The Fillmore - February 1969』です。
「CD時代の未発表音源シリーズ」みたいになってきました。
バーズはCD時代に入ると全オリジナル・アルバムにボーナストラックが付いて、それも半端じゃない数のボーナストラック付きで発売されました。買わないわけにはいきません。名盤『ロデオの恋人』などはレガシー・エディションとして2枚組で発売されました。いくら金があっても足りませんでした。
そして今度は未発表のライヴ音源が出てきました。プライヴェート盤はそれまでにも何種類か出ていましたが、正規版でも出てきました。その手始めが『Live At The Fillmore - February 1969』でした。
01.Nashville West
02.You're Still On My Mind
03.Pretty Boy Floyd
04.Drug Store Truck Drivin' Man
05.Medley: Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) / Mr Tambourine Man / Eight Miles High
06.Close Up The Honky Tonks
07.Buckaroo
08.The Christian Life
09.Time Between
10.King Apathy III
11.Bad Night At The Whiskey
12.This Wheel's On Fire
13.Sing Me Back Home
14.So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star
15.He Was A Friend Of Mine
16.Chimes Of Freedom
メンバーは
ロジャー・マッギン(Roger McGuinn, vo,g)
クラレンス・ホワイト(Clarence White, g)
ジョン・ヨーク(John York, b)
です。
この前年に傑作アルバム『ロデオの恋人』を発表し、その後ロジャー・マッギンを残しメンバー全員が退団してしまいました。グラム・パーソンズとクリス・ヒルマンはフライング・ブリット・ブラザーズを結成します。
ロジャー・マッギンは新たに上記のメンバーを加入させ、再出発を図りました。ちょうどその頃のライヴ音源です。この年にこのメンバーで2枚のアルバムをリリースします。『バーズ博士とハイド氏』『イージーライダーのバラード』です。
実はバーズはこれ以前にオリジナルのライヴアルバムはありませんでした。ブートレグはありましたが。
というのも、ライヴ演奏に不安があったからです。しかし、クラレンス・ホワイトとジーン・パーソンズの加入によってその不安は払拭されました。
この翌年にはベーシストのスキップ・バッティン(Skip Battin)が加入して最強メンバーになると正規のライヴアルバム『名前のないアルバム(Untitled)』を発表します。
新旧取り混ぜての選曲です。演奏は少々荒っぽいですがクラレンス・ホワイトのギターがたっぷり聴けるというのはそれだけでも貴重盤です。音質はまずまずといったところです。
この後、また未発表ライヴ音源が出ます。それはまたいずれかの機会で。
非正規盤で買った未発表音源で失敗したことは以前書きました。こういうこともあります。
The Byrds - You're Still On My Mind [Live At The Fillmore 1969]
The Byrds-medley- Turn,Turn,Turn/Mr.Tambourine Man/8 Miles High
The Byrds - Time Between [Live at the Fillmore]
それでは今日はこの辺で。