中古CD漁りをしていて、何げなく手に取ったアルバムをそのまま買ってしまいました。完全にジャケ買いでした。
アーティストはメロディ・ガルドー(Melody Gardot)、アルバム名は『My One and Only Thrill』です。
01. Baby I'm a Fool
02. If the Stars Were Mine
03. Who Will Comfort Me
04. Your Heart Is As Black As Night
05. Lover Undercover
06. Our Love Is Easy
07. Les Etoiles
08. The Rain
09. My One and Only Thrill
10. Deep Within the Corners of My Mind
11. Over the Rainbow
12. If the Stars Were Mine (Orchestral Version) ※
13.Pretend I Don’t Exist ※
※ ボーナストラック
パーソナルは
Melody Gardot – guitar, piano, vocals
Gary Foster – alto sax
Bryan Rogers – tenor sax, backing vocals
Larry Goldings – Hammond B3 organ
Patrick Hughes – trumpet, backing vocals
Andy Martin – trombone
Behn Gillece – vibraphone
Nico Abondolo – double bass
Drew Dembowski – double bass
Larry Klein – bass guitar, backing vocals
Ken Pendergast – bass guitar, backing vocals
Vinnie Colaiuta – drums
Charlie Patierno – drums, backing vocals
Paulinho da Costa – percussion
プロデュースはジョ二・ミッチェルの前の夫、ラリー・クライン(Larry Klein)です。
このメロディ・ガルドーはこのアルバムをリリースした時はまだ24歳でした。現在34歳です。
解説によると、彼女は19歳の時に交通事故に遭い、瀕死の重傷を負いました。骨盤が砕け、下半身麻痺。さらに頭部の負傷で短期的記憶喪失で話すことも出来なくなり、1年間寝たきりの状態でした。少しずつ回復するも、光線・聴覚過敏症になり、永久的障害として残ることになりました。従ってサングラスは欠かせません。骨盤骨折の痛みで杖は必須で、専用の椅子も用意してあるとのことです。
音楽の仕事を始めたのは16歳の頃で、ピアノバーでピアノを弾いたのが始まりです。当初は趣味でやっていた程度です。そして交通事故に遭い、その痛みを克服するために治療の一つとして医師の勧めで音楽を始めたのです。母親がギターを買ってくれ、それを寝ながら弾いて覚えたそうです。昔から絶対音感があって、ラジオで聴いた曲はすぐに弾けるようになりました。
そして自ら曲を書くようになり、それらを録音したテープを友人がアップロードしたところこれが評判となり、ユニバーサルとの契約が成立しました。そして2006年にファーストアルバム『Worrisome Heart』がリリースされ、2009年に本アルバムがリリースされました。
メロディの音楽は基本的にはジャズですが、サンバやボサノヴァといったブラジル音楽の要素が盛り込まれています。そして憂いを帯びたボーカルが魅力です。暗く沈んだ曲などは実に上質なフランス映画を観ているような気分になります。夜中にウィスキーでも飲みながら聴けば最高でしょう。
ジャケ買いが成功でした。これまで5枚のアルバムをリリースしているようです。残り4枚を何としてもゲットしましょう。
Your Heart Is As Black As Night
Melody Gardot - Lover Undercover
Melody Gardot - My One and Only Thrill
Melody Gardot - Over The Rainbow
それでは今日はこの辺で。