今日の「この人の、この1枚」は『Drop Down Mama』です。
チェス・レコードに残された貴重な音源のコンピレーション・アルバムです。1949年から1953年までの間にに録音された6人のブルース・マンによるシカゴ・ブルースの決定盤です。
A1.Johnny Shines - So Glad I Found You
Bass - Big Crawford
Harmonica - Little Walter
Vocals, Guitar - Johnny Shines
Recorded 10-23-50
A2.Robert Nighthawk - Sweet Black Angel
Bass - Willie Dixon
Piano - Sunnyland Slim
Vocals, Guitar - Robert Nighthawk
Recorded 7-12-49
A3.Robert Nighthawk - Anna Lee
Bass - Willie Dixon
Piano - Sunnyland Slim
Vocals, Guitar - Robert Nighthawk
Recorded 7-12-49
A4.Big Boy Spires - One Of These Days
Drums - Willie Smith
Guitar Eddie Ell
Vocals, Guitar - Arthur "Big Boy" Spires
Recorded 3-13-52
A5.Honey Boy Edwards - Drop Down Mama
Piano - Gus Jenkins
Vocals, Guitar - Honey Boy Edwards
Recorded 1-9-53
A6.Floyd Jones - Playhouse
Drums - Willie Covon
Guitar - Jimmy Rogers
Harmonica - Little Walter
Vocals, Guitar - Floyd Jones
Recorded 12-29-51
A7.Big Boy Spires - Murmur Low
Drums - Willie Smith
Guitar - Eddie Ell
Vocals, Guitar - Arthur "Big Boy" Spires
Recorded 3-13-52
B1.Floyd Jones - You Can't Live Long
Drums - Elgin Edmonds
Guitar - Jimmy Rogers
Harmonica - Little Walter
Vocals, Guitar - Floyd Jones
Recorded 9-17-52
B2.Johnny Shines - Joliet Blues
Bass - Big Crawford
Guitar - Jimmy Rogers
Harmonica - Little Walter
Vocals, Guitar - Johnny Shines
Recorded 10-23-50
B3.Robert Nighthawk - Jackson Town Gal
Bass - Willie Dixon
Piano - Pinetop Perkins
Vocals, Guitar - Robert Nighthawk
Recorded 1-5-50
B4.Robert Nighthawk - Return Mail Blues
Bass - Willie Dixon
Piano - Sunnyland Slim
Vocals, Piano - Robert Nighthawk
Recorded 7-12-49
B5.Blue Smitty - Crying
Vocals, Guitar - Blue Smitty
Recorded 7-11-52
B6.Blue Smitty - Sad Story
Vocals, Guitar - Blue Smitty
Recorded 7-11-52
B7.Floyd Jones - Dark Road
Drums - Willie Covon
Guitar - Jimmy Rogers
Harmonica - Little Walter
Vocals, Guitar - Floyd Jones
Recorded 12-29-51
チェスに録音を残した、マディ・ウォーターズやリトル・ウォルターなどいわゆるメジャーなブルース・マン よりは若干知名度も録音数も劣るブルース・マンの録音を集めました。彼ら個人名義では1枚のLPに録音数が足りないためにこのような編集になったと思われます。1970年のリリースです。
ジョニー・シャインズは1915年生まれ。ロバート・ジョンソンと行動を共にしていました。南部テネシーからシカゴにやってきました。ミシシッピ・デルタ・ブルースを継承しています。この中では知名度も十分。チェス時代の録音はリリースされませんでした。1960年代にカムバック。
ロバート・ナイトホークはロック・ファンにもお馴染みのスライド・ギタリスト。1909年生まれ。彼には変名がいくつかありました。1963年に再発見されました。このアルバムのに収録された4曲は貴重です。
ビッグ・ボーイ・スパイアーズは1912年生まれのギタリスト。ライトニン・ホプキンスとも一緒に仕事をしたこともありました。
ハニー・ボーイ・エドワーズは1915年生まれのギタリスト。ビッグ・ジョー・ウィリアムズやロバート・ジョンソン、チャーリー・パットンなどとも共演していました。
フロイド・ジョーンズは1917年生まれのギタリスト。ハウリン・ウルフにギターをもらい、以後、マディ・ウォーターズ・バンドの一員としてエレクトリック・ブルースの発展に大きな役割を果たした人物です。
ブルー・スミッティは1924年生まれのギタリスト。チェスには4曲録音しました。本アルバムの2曲がシングル発売されました。
以上の6人はいずれも南部の州からシカゴにやってきています。伝統的なミシシッピ・デルタ・ブルースを受け継いだシカゴ・ブルースを堪能できるアルバムです。
ジミー・ロジャース、リトル・ウォルター、ウィリー・ディクソン、サニーランド・スリムらの名前も見逃せません。
それでは今日はこの辺で。