今日の「この人の、この1枚」はフィリップ・ウォーカー(Phllip Walker)の『Bottom of the Top』です。
フィリップ・ウォーカーは1937年にルイジアナ州ウェルシュで生まれました。8歳の時にはテキサス州のポートアーサーに移住しました。そこでブルースに触れギターを学びました。
1953年にはザディゴのクリフトン・シニエ(Clifton Chenier)のバンドに雇われます。ここにはロンサム・サンダウン(Lonesome Sundown)もいました。その間にもファッツ・ドミノやクリフ・リチャードのバックを務めたりもしていました。
その後も先日紹介した、エディ・テイラー(Eddie Taylor)のレコーディングにも参加しています。こうした下積みを経てようやく1973年に初のオリジナル・アルバム『Bottom of the Top』をプレイボーイ・レコードからリリースしました。それまでにもシングルは何枚かレコーディングしていましたが、アルバムは初めてでした。ブルース・アルバムらしからぬジャケットです。
Side A
1.I Can't Lose (With The Stuff I Lose)
2.Tin Pan Alley
3.Hello Central
4.Hello, My Darling
5.Laughing & Clowning
Side B
1.Crazy Girl
2.It's All In Your Mind
3.The Bottom Of The Top
4.Hey, Hey, Baby's Gone
5.Crying Time
レコーディング・メンバー
Phillip Walker - Guitar, Vocals
Dennis Brown - Guitar (Steel)
Teddy Reynolds - Keyboards
Jimmy Vaughn - Keyboards
Arthur Woods - Keyboards
Nathaniel Dove - Keyboards
Curtis Johnson - Bass
Charles Jones - Bass
Dennis Walker - Bass
Johnny Tucker - Drums
Glenway McTeer - Drums
Chops Anthony - Trumpet
Sammie Coleman - Trumpet
Samuel Cross - Sax
David li - Sax
Lacy Freeman - Sax
Freeman Lacy - Sax
Joel Peskin - Sax
Ian Walker - Vocals
Ike Williams - Trumpet
プロデュースはBruce Brombergです。
A3はライトニン・ホプキンス、A5はサム・クック、B1はロング・ジョン・ハンター、B5はバック・オウエンスです。
A4は1959年のシングルの再録でしょう。
いわゆるブルースだけに収まらずファンキー・ソウル、R&B、R&Rもあってご機嫌です。
1979年には初来日を果たしています。その時のライブ盤もリリースされています。その他何枚かのアルバムをリリースしましたが、この『Bottom of the Top』が最高のアルバムだと個人的には思っています。
2010年に73歳で亡くなっています。
Phillip Walker : I Can't Lose (With The Stuff That I Use) - 1972
PHILLIP WALKER - The Bottom of The Top
それでは今日はこの辺で。